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九州全県縦断マラソン(全15話):その6「年始の誓い」

 

酒の席で、完全なる悪ノリで生まれた「2015年ゴールデンウィーク九州縦断マラソン」企画。

ツィッター上にてにわかに盛り上がり、さらなる悪ノリで決まった概要は下記。

– 鹿児島空港に降り立った瞬間から福岡まで走り続ける

– 九州全県を走破する

– 毎晩、かならず飲み会をする

– 広島県福山市のランナー「ミタニン」と広島市のランナー「シャオさん」がスタートからゴールまで並走を目指す

これらが決まったのは、佐賀のトークライブの懇親会(2014年7月19日)から2日間ほど。

じつは、この時点では「ゴールデンウィーク」という以外、具体的な日程はなにも決まってないのだ。

さらには、実はその後、2014年中は、この企画についてまーーったくなーーーんにも進んでいなかった。

 

ぶっちゃけ

後になって「あーー!すみません!2015年のゴールデンウィークはアレコレの予定はいってしまって、あの企画はキャンセルお願いできますか?」

というコトも十分にできた。

 

そして、年が明けて2015年。

あらためて、「2015年の目標」を考えていた。

仕事での目標、その他の様々な目標の中で、

「ランでの目標」については悩んでいる自分がいた。

すでに「普通のマラソン大会」ではまったく満足できないカラダになってしまっている。

こりゃあ、ゴールデンウィークはやはり、勝手に九州を全県縦断するマラソンをかますべきではないか。

そう考え、ひょっとしたら忘れている(忘れさせて欲しいと願っているかもな)ミタニン、シャオ(シャオヘイ)さんに、フェイスブックでメッセージを送ってみた。

 

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「あの企画、無かったことにさせてね」ではなく

「あの企画、ちゃんと生きてるからね」と、自分に言い聞かせる意味でもあった。

 

その際に送ったルート案が、下記。

鹿児島空港発〜福岡ゴールで、全県踏破で580km。

 

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ご覧頂いてわかるように、九州の全県を通ろうとすると、ずいぶんに遠回りになってしまう。

ここから、さらに具体的に考えをまとめていく。

2015年のゴールデンウィークの暦をみると、現実的には

4月29日〜5月6日の8日間なら、2日間の平日をつぶせば連休にできる。

そして、8日間で現実的に走れる距離を考えていく。

今回はミタニン、シャオさんの走力も考え、最長でも一日70km程度にしたい。

そしてもちろん毎日、現地のランナーの方と宴会をかましたい。

難しいのは「どこで宿泊するか」。

なるべく、大きな都市の方が、たくさん飲み会に人が集まってもらえるだろう。

でも、大きな都市を泊まるようなルートを考えると、日により40kmしか走れず、

全県通ろうとすると、8日間では不可能だ。

まともに飲めそうな街をひとつパスするだけで、下手すると40-50km距離が伸びかねない。

 

などと、いろいろと考えあぐねた結果、最終固まったのが、下記のルート。

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1日目(4/29) 鹿児島空港(スタート)→人吉市 64km

2日目(4/30) 人吉市→八代市  65km

3日目(5/1) 八代市→菊地市  61km

4日目(5/2) 菊池市→日田市  56km

5日目(5/3) 日田市→佐賀市 65km

6日目(5/4) 佐賀市→佐世保市 67km

7日目(5/5) 佐世保市→唐津市 48km

8日目(5/6) 唐津市→福岡駅(ゴール) 52km

 

あまりメジャーな街で泊まる機会は少ないものの、

この企画の発症の地「佐賀」にも泊まれ、かつ全県しっかり踏破できる!

この地図をフェイスブックで公開するなり、

「宮崎県、薄っ(´・д・`)!」

「大分も、ちょろっとじゃんヽ(`Д´)ノ」

と宮崎・大分県民勢からの逆風が半端ない。

だって、宮崎県も大分県も、一度足踏み入れてしまうと

出てくるまで何日もかかってしまい大変そうなのだ(´・ω・`)。

大分県はかろうじて宿泊もするが、宮崎はほんとわずかにかする程度。

ゆるせ、宮崎(`・ω・´)!!

 

こうして地図の上だけで「とりあえず引いてみた」ルートだったが、

後で思わぬ落とし穴がたくさんあったことには、まだ気がつけていなかった。

つづく

九州全県縦断マラソン(全15話):その7「準備編」

 

コースが固まったらやること。次は宿の確保だ。

毎日、朝宿を出発し、次の宿に着いたらお風呂に入り、ウェアを洗濯し、飲みに繰り出す!

そのため宿で重要なのは

– 近くにコンビニがある(飲み物や翌朝のゴハン用意)

– 宿内にコインランドリーがある(あまり移動したくない!)

– 飲み屋街に近い(あまり歩きたくない!)

– できれば大浴場(のんびりカラダ休められる)

– 寝るだけなので安くてオッケー

である。

ついでに、フライトもポチり。

4月29日 羽田→鹿児島空港の一番早いフライト

5月7日 福岡→羽田の一番早いフライト(6日ゴール後呑んだくれて泊まれるよう)

無事に全てのフライトと宿の予約をすませてしまうと、なんとも言えない晴れ晴れとした気持ちになる。

即座にミタニン、シャオさんにも宿情報を共有。ふたりとも、即座に全て同じ宿をポチり。

二人とも広島からなので、鹿児島で前泊の宿も確保。

「これでもう後戻りはできないぜっ(`・ω・´)」

今度は、装備。

8日間の全ての荷物を担いで走るので、極力軽い方がよい。

基本、補給はコンビニなどだが、何時間もコンビニが無い場所を走ることも考えた準備が必要。

ウェアは毎日洗い、オフ用のウェア、様々な天候や気温を考え、防寒具も必要だ。

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もちろん、タスキも必要だ。

ミタニン、シャオさん分に加え、予備でもうひとつ用意しておくことに。

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不審者と思われ職質を受けぬよう、「ワタクシ、こういう者です(`・ω・´)」と自ら名乗っておかねば。

次に、ガジェット系

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2014年の北海道横断500kmの時も利用した「イマ小野ココ」の居場所がネットから確認できるGPSロガー(一番右)をはじめ、

GPS腕時計、スマホ2台分の充電器、そして何の役にたつかまったくワカラナイのだが、入手したてのApple Watchとその充電器。

宿の電源口が足りなくならぬよう、タコ足も重要だ。

 

最後に、薬やサプリ、テーピング。

 

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8日間50-60kmを走り続けられるよう、筋肉を修復するMUSASHIのNiiや、

一袋で劇的にパワーが回復するVESPA HYPERも多めに用意。

僕だけではなく、ミタニンやシャオさんが苦しい時も加味して。

あとは現金、クレジットカード、保険証、以上。

 

2度めの「勝手に500km走る」シリーズなので、だいぶ慣れているのだが、

通常の大会と違って、全てを自分で用意しなくてはならないため、準備はとても重要。

よーし、あとはスタートの日が来るのを待つのみだ( ・∀・)!!

つづく

九州全県縦断マラソン(全15話):その8「Day1鹿児島空港から熊本県人吉市」

 

お待たせいたしました( ・∀・)!

僕のブログの読者ならばおなじみ「いつになったら走るんだYOヽ(`Д´)ノ!!」の長い前置きが終わり、いよいよ出発の日がやってきた。

4月29日。朝6時40分羽田発鹿児島行きのフライトに乗るため羽田へ出発。

鹿児島空港に降り立った瞬間から走り始めるのだ。

当然ながら、走るまんまの格好で家を出て羽田へと向かわねばならない。

そして、帰り用の着替えは、最終宿泊地の福岡県に配送をしてしまう。

これで、なんとしてでも福岡まで辿り着かねばならなくなった。

いい緊張感だ(`・ω・´)。

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自宅にてパチり。

そして、羽田空港へ。

ただでさえゴールデンウィークで人が多い羽田空港に、全力走る格好のオッサンが一人突っ立ってるのだ。

明らかに違和感があり、ジロジロとみられる。

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羽田にて。

こころなしか、「(´・ω・`)ショボーン」な表情。

そうして、フライトで一気に鹿児島へ。

飛行機が鹿児島空港に近づくにつれて厳しい現実を目の当たりにする。

「山が、、、多いゾ、、、、(´・д・`)」

昨年の北海道横断では、真ん中にデカい山がひとつあっただけで、あとは多少のアップダウンしかなかった。

事前に地図でもある程度把握していたのだが、とにかく九州はあちこち山が多い。

Googleマップでテキトーにコースを書いた時には気が付かなかったが、

こりゃ、距離だけでは測れないタフなランになりそうだ。

そうして辿り着いた鹿児島空港。

出口では、昨夜広島から前泊入りしていたシャオさんとミタニンが。

そして、シャオさんの知り合いの広島出身で鹿児島在住の美ジョガー、さわちゃんが。

事前にシャオさんが声掛けをしてくれて、仕事が忙しいなか3日目(菊地市)までは一緒に走ってくれるとのこと。

DSC_0048鹿児島空港にて、左よりミタニン、小野、さわちゃん、シャオさん。

オッサン3名で走ると思いきや、カワイらしい美ジョガーも並走してくれるとは、なんと有難い。

聞くに、さわちゃんはウルトラマラソンで女子優勝や常に上位に入る、スーパーランナーとのこと。ますます、心強い。

そうして、さっそく、初日、64km先の人吉市の宿まで走り始める。

コースマークなどもちろん無いので、スマホで地図を確認しながら走りはじめる。

いきなり逆走するトラブルからスタートするも、九州は実に景色が美しい。

DSC_0053一面に広がる茶畑。

景色も美しく、天気も良く、気温もそこそこに走りやすく、楽しい!!

そして、たまにすれ違う方が、僕らのタスキを見て

「ありゃーー!?どこまで行くの?!!」

「福岡までです!500kmです!」

「(・・;??? ほ?? んがんばってなーー!!」

てな具合で、みんな明るく声を掛けてくれる。

さすが南国だ!みんなオープンで話しかけてくれる。

こりゃ、楽しいぞ!!!

 

昨年、北海道を500km走った時は、

そもそも人に出会うことがほぼ無かったのだから。

ウシしか居なかったのだから( ;∀;)。

今日のコースは比較的コンビニが少なく、道の駅や物産館で補給用の水分や食事をゲット。
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さきほど眺めた茶畑のお茶と、おやき。

むしろコンビニよりも有り難や。

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日陰にて、みんなでランチタイム。

そうこう進んでいくうちに、35km地点で早速最初の県境が!!

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鹿児島県を去り、

 

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2県目、宮崎へ!!

途中のコンビニ休憩で、さわちゃんが見当たらないと思ったら。

なんと、すぐ近くの無料足湯に浸かってるではないか!!

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たのしーー!!!

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初日から、こんなに至れりつくせりなんて。

北海道には申し訳ないのだが、楽しすぎるぜ!九州よ!!

 

さらに進むと、、、、

事前に地図で把握はしていたが、初日からいきなり峠越えのポイントが。。。

 

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あの道まで登っていくのだ(´・д・`)。

まだ始まったばかりなのだ。

上り坂は積極的に歩くようにし、脚のダメージを溜めぬよう進んでいく。

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上からの画。なかなかコワいっす(´・ω・`)。

 

そして、峠のトンネルを走っていると。。

 

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おおお!さっそく、3県目、熊本県入りではないか!!

 

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トンネルを抜けて、48km地点、人吉市入り!

気温もかなり上がってきて、上り坂もあいまってかなりヘバっていたみんなも

今日のゴールである人吉市に入り、テンションアップ!

それにしても、宮崎県、ほんとかすっただけだったけど(`・ω・´)。

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峠がタフだったので、滞在時間はそこそこありましたよー!またねー!宮崎県!

 

峠を超えるまでの登りでずっと歩きだったため、

峠を超えてからの下りで、また楽しく走りだし、距離がぐんぐん稼いでいく。

なかなかコンビニが無い山道にて寄らせて頂いた物産館にて

タスキをみたお姉さんから「どこまでいくの?」「福岡まで!」「(@@;)!!」のやりとりで盛り上がり

「これ、脚にマッサージすると疲れがとれるよ!」と、なんと馬油のサンプルを頂くことに。

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有り難や( ;∀;)!!!

こういった交流が、どれだけボクらのココロとカラダを癒してくれることか。

 

そうして、ようやく初日のゴールの宿へ!

結局GPS的には70km走っていたことに。

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顔は元気だが、初日からいきなりタフな峠越えと、高い気温とで、特にミタニンはかなり疲れが見え始めていた。

初日はフライトの都合で朝9時頃からスタートだったこともあり、宿についたのは18時過ぎ。

明日も朝5時にはスタートするので、すぐにお風呂に入って、ウェアも洗い、食事も取らねば。

 

大浴場でシャオさんと脚をマッサージしながら、ミタニンを待てども、大浴場までやってこない。

どうやら、疲れがたまっているのか、部屋のシャワーで済ませているようす。

大浴場の方が、脚も伸ばせて休めるのだが、初日からかなりダメージがあったようで、少し心配になる。

シャオさんとボクは、砂漠250kmマラソンなどで、数日間連続して走るレースの体験がある。

初日、2日目はかなりキツくても、自然と脚が慣れてきて、カラダがついてくる体験をしているのだが、

ミタニンにとっては初めての連日ウルトラマラソン。

「ミタニン、不安になっているかもだけど、フォローしてゴールまで連れて行きましょう!」

そうシャオさんと語りあう。

そして、初日完走を御祝いし、宿近くの居酒屋さんにて、グビリタイム!!

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右からミタニン、シャオさん、さわちゃん、小野。

シャオさんが常にサングラスなのは、荷物軽量化のため、メガネは持たず、度付きのサングラスしかもってないため。

そして、ミタニンは笑顔一杯にみえるのだが、写真以外では、

かなり憔悴しきって放心したような顔付きになっている。

「あまり、食欲が無いんです」

「食べなきゃ、走れないよ!なんでも食べれそうなもの、食べよう!」

 

初日、Googleマップ的には64kmだったのが、

カーブなどが多かったせいか実際に走ってみると70kmと縄延びしていた。

明日は、予定では65kmだが、今日のように縄延びし、実際には70kmほど走ることになるのだろうか。

今日一日70kmでかなり疲れがでているミタニン的には、明日もさらに同じだけの距離が走れるのか全くイメージが持ててないのだろう。

「ミタニン、大丈夫。今は明日の距離がイメージしにくいかもだけど、明日走り始めたら、脚がまわってくるから。

そして、3日目とか、不思議と脚が軽くなってくるから。面白いよー!」

 

まだ、8日間の初日。

僕も含め、何が起こるかワカラナイ。

一人で走るより、複数人で走るほうが賑やかで楽しくココロが救われる反面、

誰かがケガなどで脱落してしまうリスクは増える。

それが、チーム戦の面白さと難しさだ。

今回のチームでは、どんな旅になっていくのだろう。

つづく

九州全県縦断マラソン(全15話):その9「Day2熊本県人吉市から八代市」

 

初日の宿到着が遅めだったのと、睡眠をしっかり取ってダメージを少しでも回復できるよう

2日目の朝は5時ではなく6時出発することに変更。

長距離ランは慣れているとはいえ、やはり僕も十分カラダや脚の重たさを実感していた。

が、そんなことよりタイヘンだったのが、、、

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ちょっ(; ・`ω・´)www

一日で焼けすぎだし!

ってか、水ぶくれしておりプチやけど状態に。。。

すっかり油断して日焼け止めを忘れていたのだが、九州恐るべし。

日焼けならまだカワイイが、さっそく初日からみんなにもダメージが出始めていた。

昨日の初日では、峠越えの際にシャオさんが足裏の違和感を訴え、

僕が持っていたテーピングをすることで大いに改善したこともあり、

今朝は出発前にみんなテーピングをしてあげることに。

 

僕も過去何度も救われたテーピング。ちょっと貼るだけで、劇的に変わるのである。

以前、さまざまな人からレース中してもらったテーピングによって救われた恩返しが

時をこえてこういった形でできるようになれたのは、とてもウレシイ。

 

そして2日目がスタート。

2日目は、雷雨の中スタート。でも、暑いよりはマシである。

「いやー、むしろ雨でラッキーだねー( ・∀・)!!」

ウルトラランナーはみんな、どんな状況でもポジティブに捉えるスキルが高いものだ。

宿すぐちかくの神社で完走祈念をしてから、(たぶん)70km(ほどであろう)先の八代市へ向けて出発!

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朝6時台というのに、走り初めて最初の会話は

「今晩、八代市についたら、海の幸が楽しめそうだねーー」

「何飲めるかねーー!九州は南は焼酎で、北上するにつれ徐々に日本酒が増えてくるから、楽しみだー」

と、さっそく今晩の飲みについての話題が。

 

そうなのだ、僕は、九州に走りに来たのではない。

8日間、毎晩連続の飲み会に訪れたのだ。

ただ、たまたま、次の飲み会までの移動手段がランだっただけのハナシなのだ(`・ω・´)。

 

前日のダメージはそれぞれ少なからずある。

今日も70kmちかくも走ることになる。

ツラい、タイヘンだと考えても、何も事態はカワラナイ。

ならば、なるべく楽しみなコトを考えている方が、ココロもカラダも不思議とラクになるのだ。

そして、走り始める前までは、それぞれ感じていた筋肉痛も、

走り出していくウチに、面白いように、なぜか感じなくなっていくのだ。

痛みは変わってないのだが、単に麻痺してしまっているだけなのだろう。

 

今日のコースは、田舎道でまったく歩道が無い。

狭い路側帯のすぐ横を、大型トラックなどがバンバン通り過ぎて行く。

8日間500kmもの距離を走るにおいては、カラダのケアだけではなく

事故なく無事に進むことも大切。

なるべく安全なコースを選びたい。

そう思いながら走っていたら、Apple Watchがブイブイ鳴り出す。

なんだろう?と確認すると、フェイスブックでメッセージが。

僕のブログの読者の坂田さんというランナーから、こんな内容。

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おおお!!

なんと( ;∀;)!!!

 

 

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川の対岸の道(指先)だと、確かに車の通りも少ない。

橋がなかなか出てこないので、どのタイミングで対岸に渡ればよいか、戻れるのかが不安だったが

有難いナビゲーションではないか!

さらには、地図での細かいナビゲーションまで。

 

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通常の大会とちがい「勝手に走る」時には

「この先の道がどうなっているのか・・・?」という不安を抱えながら走るのは

なかなか精神的にタフなものだ。

「道間違ってたら、何キロも距離を伸ばしてしまうことに。。なるべくみんなの走行距離を減らしたい(もちろん自分もネ!)」

そんななか、この心遣いは涙がでそうな位うれしい。

なにより、こんなど田舎でただ走っている僕らのことを

誰かが見守ってくれている。

これだけで、どれだけ僕らのココロは救われただろう。

「いやーー、ウレシイねー!!みんな見てくれているね!!!」

一気に僕らのテンションは持ち上がり、距離も進んでいく。

 

車のリスクは減ったものの、2日目のもうひとつの不安。

それは、補給地点の少なさ。

 

ひたすらに、自然に囲まれたこんな渓谷を進んでいく。

 

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素晴らしい景色なのだが、この日はゴールの八代市に近づくまで、一切コンビニは無い。

前夜、Googleのマップやストリートビューでコースを事前視察したところ、

20km地点に自販機があるが、その先40km地点まで水分も食事もほぼ期待できなさそうだ。

補給をどこでいかに取るかがポイントになりそうだ。

単線の電車の無人駅は数キロおきにあるのだが、自販機すら無いような田舎っぷりなのだ。

「そろそろ、何か補給を探さねば。。。」

Googleマップで、コースの先に何か無いか格闘しながら走っていると

道の脇に、小さな民家のような商店を発見!

まだ朝の8時台なのだが、あいているだろうか。。。?

 

「おはようございまーす。。。もう開いてますでしょうか?」

引き戸の入り口をガラガラと開くと、優しい笑顔のお母さんが

「どうぞどうぞー!」と。

ウレシイ!!

パンとか飲み物もしっかり補給できそうだ!!!

どのパンをいただこうかなーとお母さんと相談しているうちに、

タスキに気がついたお母さんがいつもの「どこまで?」→「福岡まで!」→「(@_@;)」の会話で盛り上がる。

「コーヒーいれるから、奥で飲んでいって!!」

「いいんですか( ;∀;)!!?」

ずっと雨に濡れながら走っていたので、すこし肌寒さを感じていただけに、

お言葉に甘えて奥の部屋で座らせて頂く。

買ったばかりのパンをモグモグ美味しく頂いていたら、今度は

「沢庵もあるから、食べて!」とのもてなしが!!!

 

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お母さん!!!有難う!!!!( ;∀;)

走っていると、汗で塩分が失われるので、沢庵のような補給はとてもアガるのだ。

あまりに居心地がよく、脚に根が生えてしまいそうなので、

お世話になった川口商店のお母さん達と記念撮影し出発。

 

 

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「お姉さん達の写真、ツィッターとかインターネットに出しても、事務所的にOKですかね??!」

どうやら、テレビなどでも取り上げられる有名店らしく(鮎釣り好きの方にはお馴染みだそう)、すんなりOK。

よーーし、パワー充填!!!!

 

ひたすら、単線の線路沿いを進みつつ、4-5km毎に現れる無人駅を「ストレッチポイント」として

小休止をとってストレッチすることに。

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カラダがめちゃ柔らかいさわちゃん(左奥)とミタニン。

ストレッチは、ほんとダイジ。筋肉が固まると、どんどん動かなくなってしまう。

 

もうひとつ、ウレシイのは1-2時間に一度しかすれ違えない電車とのすれ違い。

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電車側にとっても「久々に人間見た!しかもなんかタスキして走ってる???」とのことで注目を浴びる。

さらにウレシイのは、電車に手を振ると、車掌さんも手を振り返して

警笛を2,3度「フォン、フォン」と鳴らして応えてくれること。

田舎の単線ならではなのだけど、そんな少しのココロの交流が、またも疲れた僕らのカラダを救ってくれる。

とにかく、ちょっとした楽しいコト見つけては、

オッサン3名と美ジョガー1名でヾ(*´∀`*)ノキャッキャはしゃぎながら走り続けるのだ。

 

そうして35km地点。同じく熊本県ながら、今日の宿がある八代市へ突入!

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でもまだまだ先は長い。

しかも昨日のように、県境がたくさん現れるような「盛り上がりポイント」はそんなに期待できない。

 

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素晴らしい景色なのだが、代わり映えがしなく、人との出逢いもほとんどないなー(´・ω・`)。。。

 

なんて思いながら走っていたら。。

 

ん???

前方からコチラに走ってくるランナー2名が????

こんなところで、もしや、、、(;・∀・)!!

 

ってか、ウサちゃん帽子(小野も愛用の)を被ってる!!

 

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間違いない!!僕らのナカマだ(`・ω・´)!!!

 

しかも、今回の旅の発祥の地、佐賀のトークライブでお会いしたランナーのお二人ではないか!!

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ウサちゃん帽子の竹本さん、松本文代さん。お二人とも熊本のランナー。

このお二人、3日後に山口県で開催される「萩往還」という

ウルトラランナーには垂涎の大会140kmの部(24時間夜通しで峠を越えて140km走る)に出る予定なのだ。

そんなダイジな大会の直前に、僕らの応援にランで駆けつけてくれたのだ。

「この先に車止めてあるので、飲み物とか用意してあります!」とのこと。

しかも、今晩の八代の飲み会にも参加頂けると。。。。

これだけで十分お腹一杯な感動なのだが、

ジャパネットたかたばりに声高に

「さらにもう一つ、つけちゃいます!!!!バリに

文代さんから僕にプレゼントが。

 

 

 

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文代さんお手製の「カエル」のバッチが。ちゃんと「ONO」と名前まで入れてくれて。。。

「ユミさん(僕のヨメ)の元に、ちゃんとカエルことができますように」とのことだそうだ(´;ω;`)。

 

ちょっと泣きそうになりながら、「有難うございます!!!!」

さっそく走りながらヨメにも報告せねば!とツィッターでヨメにメンションを入れて投稿。スクリーンショット 2015-05-30 07.34.07

あ。。。

走りながらで慌ててたのか、写真アップするの忘れてたし、なんか日本語ヘン。。。

 

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あ、なんかビミョウに伝わったw。

でも、なんだかイキモノのカエルを頂いたように思われるとコマルので、

写真もアップしておきました。

 

一気に走るナカマが増えて、賑やかな御一行様となる。

4名でも賑やかなのだが、ずっと一緒に走っていると、話すネタが減ってくるだけでなく

疲れて会話が減ってくる。

でも、楽しい話し声や笑い声が聞こえると、不思議と元気になれるもの。

しかも、車で先回りしながら、ちょくちょく移動エイドステーションとして

飲み物や食べ物を用意してもらっている安心感はハンパない。

 

そうしてぐいぐい距離が進みつつも、次第に天気も晴れて日が出てくる。

昨日以上に暑くなってきそうだ。

雨上がりの蒸し暑さもあり、今度は暑さとの闘いに徐々に体温を削られていた所に、、、

またも竹本さん&文代さんの車での先回りエイドが。

 

しかも、ビールエイド(ノンアルコール)ではありませんか( ;∀;)!!!

 

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一応、ホンモノのビールまで用意頂いていたのだが、「ゴールするまでガマン!」とのことでノンアルビールでグビリ乾杯!

なんだろう、ノンアルコールなのに、なんだかビールを飲んでほろ酔いかのように

カラダの疲れが吹っ飛んでいく。

スゲーぜ!ノンアルビール!!

 

そうして、気が付くと、ゴールの宿に到着!IMG_5393

当初はGoogleマップ上65kmで、縄延びして70kmは走るかと思っていたが、

終わってみればGPSでは60kmの走行距離。

宿にも16時頃と、早めの到着!

ゆっくりとカラダのケアができそう。

シャワーも浴びてしっかりストレッチもこなし、まだゴハン(飲み会)まで時間があるので、

ミタニンと二人、宿のレンタサイクルを借りて、近所のドラッグストアへテーピングなどを仕入れに。

往復2kmちょいの道のりなのだが、ココは積極的にチャリンコで(`・ω・´)。

ミタニン「いやーー!チャリ楽しいですねー!」

こんなにもスムーズに軽やかに進めるとは。チャリンコたのしー。

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チャリに乗りながら自撮り。

しかも、ランでは使わない筋肉を使えて、脚もリフレッシュするよう。

 

そして、今日のメインイベントの飲み会が開始!

 

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今日応援ランに駆けつけてくれた竹本さんと文代さんも加わり、6名の宴会に!

様々な方からのオススメのお店に行ったのですが、とんでもなくステキなお店。

 

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八代といえば、海の幸だよねー!!!

しかも、熊本の地酒はもちろんのこと、日本酒のラインナップがなかなかの通好みのメンツが!

どんどん日本酒も進んでいく。

 

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「私、あんまりお酒強くないんですよね。好きなんですが。」と言いながらも

初日より、やけにお酒の醸造などマニアックな知識が見え隠れしていたさわちゃん。

今日の最初の乾杯でも、ビールではなくお水からスタート。

やはりアスリートだからあまり飲まないのだろうか。

と思いきや、僕が飲んでいた日本酒の升に、

僕の正面に座っているさわちゃんの腕がすぅーっと手が伸びてくる。

「お!? おいらの九平次(日本酒銘柄)サンの升がっ?」

と思いきや。

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「おいしーーー」

とグビリグビリ飲みだすではないか。

ぬぅーーー!やっぱ、お酒詳しいだけじゃなくって、呑んべぇじゃないか!!

こりゃ、チャンス。

より沢山の銘柄を楽しめるじゃないか( ・∀・)!!

早く宿に到着できたため、5時半から飲み始められたのと、

明日の3日目は61kmでコンビニが多い通りで事前の予習が少なくてすむ開放感もあり

どんどん日本酒も進んでいく。

なによりウレシイのは、初日が終わった時点で茫然自失として自信を失っているようにみえたミタニンが、

今晩はしっかり食欲もあり、表情も明るさを増していたこと。

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竹本さんの「アフロづら」をかぶりごきげんのミタニン。

ミタニンは、僕と出逢った1年半前までは30km未満しか走ったことがなかったランナーだ。

これまで、100kmマラソンに3度チャレンジした経験はあるものの

「連日、フルマラソン以上の距離を走る」のは完全に未知の世界である。

「初めての連日」となる2日目が、一番の鬼門となる。

その2日目が、「なんとかやれた」という自信が、ミタニンを「明日もやれる」と思わせるエネルギーにつながっているのだろう。(あとアルコールもw)。

 

やはり、早い時間に宿に到着できると、ゆっくりリラックスできてよいとのことで、

明日は5時に出発することに。

すっかり盛り上がった宴会だが、十分な睡眠を取れるよう、早めにお開きに。

 

そういえば、宿を出る時に、

「アレ?カギが無い!たぶん、部屋においたままキーインロックしちゃったかも!

まぁいいっか。飲み会から戻ってきたら、ホテルに頼んで開けてもらおう。」

とのことで出かけたのだったが。

宿に戻り、フロントに

「スミマセン。キーインロックしちゃったので、開けて頂けますか?」

とホテルのスタッフの方と自分の部屋の前に行ってみると、、、

 

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どっひゃーー。ドアにカギ刺したまま出かけてましたがなジブンw。

まだ酔っ払う前だったんですがねw。

今夜はよい夢が見られそうだw

つづく

 

九州全県縦断マラソン(全15話):その10「Day3熊本県八代市から菊地市」

 

5月1日。3日目の朝がやってきた。

今日は熊本県菊池市への(Googleマップ上では)61kmの道のり。

これまで2日間ですでに130kmを走ってきた。

 

朝4時には目が覚め、昨夜のうちに近くのコンビニで買っておいた食事を取りながら

ストレッチしつつ、今日の準備を始めていく。

毎朝、その日の重要な補給ポイントをチェックしておくのだが、

今日は八代市→熊本市→菊地市と大きな街をつなぐ国道を通るので、

3-5kmおきにコンビニがあるので、初日や2日目と違って、補給の心配をせずに走ることができる。

 

スタート少し前にロビーに集合し、

昨日ドラッグストアで買い足したテーピングをみんなの脚に巻いて、

いよいよスタート。

 

九州の朝は暗い。

北海道を横断した時は、朝4時台でも明るかったのだが、九州はまだ真っ暗だ。

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今日は熊本市という大都市を通るので、

事前に「応援に行きます!」というメッセージが沢山頂いており、ウレシイ楽しみにあふれてスタート。

 

 

 

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ようやく明るくなってきて、八代市滞在の記念にパシャリ。

初日だけで一気に鹿児島県→宮崎県→熊本県と3県移動したのだが、

熊本はデカい。昨日、今日の2日間ずっと熊本県。

3-5km毎に現れるコンビニを頼りに、

「5km小休止、10km大休憩」がルールになりながら、

都度ストレッチをしっかりしつつ、距離を稼いでいく。

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ストレッチ大会中のミタニン(手前)とシャオさん(奥)。

 

 

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さわちゃん、柔らかさハンパない。。。

 

街を走る何よりの楽しさは、すれ違う方や車の方が

タスキを付けてはしる我々の集団にジロジロ見て、たまに応援を頂けるコト。

僕らは「オーディエンス(観客)増えてきたー!」と勝手に盛り上がっていたのだが

僕らを凝視する方には、時にコチラから「ありがとうございます!」と手を振って

応援を引き出す形で、勝手に盛り上がりつつ距離を稼いでいく。

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みんな、3日目なのに、元気な走り。

そうなのだ。むしろ3日目くらいになると、脚も慣れて、筋肉痛とかが麻痺してくるのだ。

筋肉痛なんて、誤差だ。

 

それにしても、タスキを沢山つくって良かった。

北海道横断の時とくらべて、人口密度(人と出会うタイミング)が圧倒的に多いのだが、

タスキを付けて複数人で走ると、否が応でも目立ってしまう(*´ω`*)。

キャアキャア言われなければ、

すぐにでもふてくされてランを辞めて飲んでしまいそうなのだ(`・ω・´)。

 

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25km地点で、ようやく熊本市へ!!

まだ朝9時前なのだが、すでにかなり暑さを感じる。

今日の予報は最高気温28℃。補給はラクだが、街中というのもあり、暑さとの勝負になりそう。

 

今回も、GPSロガーを持ちながら走り

僕が今いる場所をインターネット上の地図でリアルタイムに詳細がわかるように「イマ小野ココ」として公開しながら走っていた。

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2分に1回、地図上のその時の居場所にピンが立つ仕組みなので、

コンビニなどでサボっていると、同じ場所にたくさんピンが刺さり、「いまココで休んでるな」ということまでバレてしまう。

そんなベンリな味方のお陰で、僕らの応援に駆けつけてくれるランナーが、

僕らを発見しやすいメリットもあるのだ。

 

さっそく、31km地点にて、向こうから美ジョガーが僕らに向かって走ってくるではないか!

背中にリュックを担いでいる時点で、ふつーの街ジョグランナーではない。

もしや!と期待していると。。。

 

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さわちゃんのお友達の美ジョガー、西島さんが応援に駆けつけてくれた!

さわちゃんと事前に連絡を取りながら、サプライズで登場してくれたようだ!

女子比率あがってキタコレ!!

何故か女子が多いほうが、街で応援を頂きやすい。

まぁ、そうだよね(`・ω・´)。

 

暑さは増してくるが、人数も増えて3日目とは思えないいいペースで進んでいく。

すると。。。

次に見えるコンビニに立っている女性が、明らかに僕らを待ち構えているように見える。。。。

 

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なんと!地元の北原さんとう美ジョガーが、キンキンに冷やしたお絞りや飲み物を用意して待ち構えてくれているではないか!!

かなり気温も上がってきていることもあり、これは有り難や( ;∀;)!

特に初日から「僕は暑さが一番の敵なんですよ」と、

昼の時間になると苦しそうな顔つきになるシャオさんも大喜び。

 

北原さんも加わり、いよいよ男子(オッサン)3人:女子(美ジョガー)3人という

6人の大所帯でランが始まる。

にわかにラン中女子会でもりあがり、やはり笑い声や明るい声が聞こえると

こちらも嬉しくなってくる。

 

さらに、熊本市を中心に沢山の飲食店を経営されている草野さんというランナーも応援に駆けつけてくれて

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左よりシャオさん、ミタニン、草野さん、西島さん、北原さん、さわちゃん、オノ。

ようやく熊本市内に入り、遠くに見える熊本城をバックに記念撮影。

 

「タイミングあえば僕のお店に寄ってください!ご馳走します!」と有難いお話を頂いていた草野さんのお店「壱之倉庫」前にて。

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たくさんの応援でみんな良いペースで走ってきたため、まだオープン前だったので、記念撮影だけ。

たまたまいらっしゃった草野さんのお父様やお友達も一緒にパチリ。

 

もちろん、補給は出来るとこでしつつ。

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どんどん応援が増える喜びの一方で、

徐々に九州の暑さに体力を奪われていく。

特に暑さが人一倍ニガテなシャオさんが苦しそうに。

 

46km地点。小さな川で涼み休憩を取ることに。

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みんなテンションは高いが、さすがに3日目の疲労は隠せない。

カラダ中、いろいろなところにガタが来ているに違いない。

 

「一番暑くなる時間帯までに、なるべく距離を稼ぎたい」

という思いで、3-5km毎というビミョウな間隔で現れるコンビニを見つけるたびに

「さっきコンビニで休んだばかりだ。もうひとつ先のコンビニまで頑張ろう」

「でも、ここで補給しておいたほうが安全かも」

とココロの甘えとカラダのケアとの葛藤で闘いながら、脚を進めていく。

 

しばらくすると、先の方に、ヤマザキショップのコンビニが見えてくる。

少し前にコンビニ寄ったのだが、暑さもピークの時間帯で、次のコンビニまで微妙な距離がある。

「ここのヤマザキショップに寄っておきましょうか」

すこしジブンに負けた気がしながら、ヤマザキショップに入ったのだった。

 

すると、どうだろう。

僕らのタスキに反応し、感銘を受けてくれたショップのお母さんが

シャオさんが買ったミネラルウォーターを「いいよ!持って行って!」とお会計をスルーするのだ。

そしてシャオさんのすぐ後ろで、やや高めの胡麻麦茶のペットボトルを持っていた僕にも

「それも、あげる!頑張ってね!!」

というのだ。

「いやいや、お母さん、さすがにこれはお会計していただかないと困りますよ!」

でも、お母さんはがんとして、僕らにエールを送り、お金を受け取ろうとしないのだ。

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すっかり感動し、おかあさんと色々お話させて頂くと、

このお店は昔、宝くじの販売もしており、当たりクジがでるお店として有名で

お母さんも「たき」サンとして愛されているお店のようだ。

こんなステキなお母さんだもの。そりゃあお客さんも通いたくなるし、福を巻き込むのもうなずける。

 

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「じゃあ、その福運で、ぼくらも無事に福岡まで完走がんばります!たきさん、有難う!!!」

そう深々とお礼し、気温以上にアツくなった胸でお店を出る。

 

 

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さっそく福が舞い降りたのか、新たに楠本さんという応援ランナーが駆けつけてくれたではないか!

お世話になった「たき」さんのヤマザキショップをバックにパチリ。

 

すると、どうだろう、この先、これでもかと福がやってきたのだ。

 

自転車で応援にかけつけてくれた堀内さんが!

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僕らの一番後ろから応援しながら付いてきてくれ。。。

 

その先では、なんと、昨日も応援にかけつけ、

僕に「ユミ(ヨメ)の元にカエルことができるよう」カエルバッジもくれ

一緒に宴会まで参加してくれた松本文代さんが!!!

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しかも、連日のノンアルコールグビリエイドですよ!!!!

さらにさらに、僕(左端)のすぐ右(黄色帽子)の伊藤さんは、埼玉から駆けつけて応援に来てくれたとな!!!

もう、ドラクエですか?ってくらい、ナカマが増えてくるではありませんか( ;∀;)。

 

 

 

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泣けるほどうまいっ!!!!

そして、(ノンアルコールだけど)カラダに効くぅ〜〜〜〜〜!!!!!

そして、自転車で駆けつけてくれた堀内さんが、リュックから僕の本を取り出し

「サイン頂けますか?」

「はいっ!!喜んでっ( ;∀;)!!!!」

 

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もう、こうなったら暑いとかどうでもよい!!

がんばるでー!!!

 

「北海道を横断した時は、街以外では人にほーーーとんど出会うこともなく、

ウシとばっかり喋って走ってた」

なんていいながら、ウシの多いひたすらに酪農地帯を走り続けていると。。。

「はじめまして。。友人から九州を縦断してるランナーがココを通るから差し入れを入れてくれと頼まれまして。。。」

 

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地元で酪農をされている後藤さん(左から2名目)が、新開発した乳飲料をプレゼントを

キンキンに冷やし用意してくれているではないか!

しかも、商品名が「熱中対策」。

ランナーに必要な成分がバッチリ含まれており、なんと今の我々にピッタリな商品なんだろう!

 

さらには、仕事中に抜け出して応援にきてくださった地元の屈強ランナーまでも!
(お名前失念してしまいスミマセン!!)

 

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今日だけで、計10名ほどの方が、わざわざ応援や飲料などを差し入れに来てくれたことに。

もうこりゃ、盛り上がらざるをえないでしょ( ・`д・´)!!

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最後は、激坂をおおいに歩いて登りきり、

3日目、67km、無事に全員ゴール!!!計197km。

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左より、オノ、ミタニン、さわちゃん、西島さん、埼玉から来てくれた伊藤さん、シャオさん。

菊池市は温泉街(コースを作った時には知らなかったんだけどw)。

しっかり温泉を浴びて、近所の美味しいピザ屋さんまで(もちろん)タクシーで移動し

本物アルコールでグビリ!!!

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左よりシャオさん、ミタニン、応援で来てくれた楠本さん、北原さん、オノ、西島さん、さわちゃん。

 

シャオさんは砂漠250kmを完走しているとはいえ、砂漠マラソンは毎日40-50kmで実質6日間ほどのレース。

今回の九州縦断は、毎日60kmほどを8日間。

単純比較はできないとはいえ、まちがいなくタフなランだ。

ミタニンに至っては、まったく未知の世界。

初日のスタート前から「3日目がひとつの肝になるだろう」と考えていた。

筋肉痛は二日目、三日目とピークを迎え、それ以降は、誤差になっていく。

不思議と、痛みが麻痺して、脚も動かしやすくなるのだ。

その感覚を掴んでしまえば、4日目以降はひたすら継続していけば、イケるはず。

大きな故障やカラダの不調さえ起きなければ。

 

 

だが、その「カラダの不調」も「故障」も、

この先で両方とも大きく立ちはだかるとは、

この時はまだ、知る由もなかったのだが。

 

つづく

九州全県縦断マラソン(全15話):その11「Day4熊本県菊地市から大分県日田市」

 

とにかく、暑さは敵だ。

3日目は最高気温28℃で、さんざんにやられてしまった。

が、なんと明日4日目は、最高気温が31℃の予報とな(;・∀・)。

大分県日田市まで60kmほどの距離。

「ひたすらに厳しい登りがメイン。しかも、田舎なのでほとんどお店や自販機が期待できない。」

との事前情報。

しかも、今日と違って、辺鄙なな峠道なので、応援なんて期待できないエリアだ。

 

「3日目をクリアすれば、あとは継続で完走できる」

と思っていたが、はからずも4日目は最大の関門になりそうだ。

昨晩の飲み中、4日目のコースをGoogleマップやストリートビューでひたすらにチェックするも

食事はおろか、水分の補給ができそうな場所があまりに少ない。

飲みながら、その事実をみんなに話したところシャオさんがふと半ば冗談で

「小野さんのツィッターとかフェイスブックでヘルプ頼んでみたら?」

 

僕も藁にでもすがる思いで、それとなく明日のタフさをツィートしていたのだった。

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そう。まさに水や食料をかなり背負い込まねばいけないだろう。

まだ体力に一番余裕がある僕が、なんなら他の3名分の食料や水分も担ぐ覚悟が必要だ。

 

暑さを避けるために、明日は朝4時半スタートとすることに。

この日の宿は他に空きがなく、男子3女子1名で、同部屋(ふすまで男女区切って)で雑魚寝することに。

他のみんなは眠りに落ちた後も、明日のコースが気になって仕方がない。

布団に横になりながら、ひとりGoogleマップを眺め、なんとかうまい補給地点を探す。

そうして迎えた、4日目。朝4時少し前に起床。

テーピングや、峠を超えるための食料などのパッキングに少し手間取ったものの

朝4:40頃に出発!

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自撮り顔だけは、みんな一級品にゲンキです。

 

すでに3日間で200kmほど走っているはずなのに、一晩横になるだけで、不思議とカラダは回復している。

そして、2日目、3日目以上に、朝走りだすと、みんな足取りが軽い。

メッキメキにダメージまみれなはずなのだが、

やはり筋肉痛など誤差なのだ。

 

「今晩は、何飲めるかねーー??」と、おなじみの早朝からの会話を繰り広げながら

進んでいく。

 

そんな中、ひとりアクビが何度もとまらない僕をみてミタニンがぼそり

「小野さん、昨晩、うなされてませんでしたか?」

 

(;・∀・)!!!

 

なんと、バレてたか!

実は、昨晩、何度もうなされる夢を見て、あまり眠れなかったのだ。

その時は「スゲー、コワい夢を見た。中身はコワいから言わない」と内容を伏せていたのだが。。。

 

古い家の中にいて、壁に穴が空いていた。

「あ、この穴塞がないとな。。。」と思い手を近づけたら、、、

なんと、穴から様々な虫がどんどん入りこんでくる。

怖くなって、枕とかで塞ごうとするのだが、どんどん止まらない勢いで大量の虫が部屋の中に入りこんでくる。

しまいには、壁の穴から虫が噴き出してくるほどに大小さまざまな虫が暴れながら入ってくる。。。

 

個人的には、リタイアに終わったブラジルのジャングル250kmマラソンでの恐怖を彷彿させるシーンの夢だった。

 

おそらく、4日目のコースのタフさや、暑さや補給への不安、みんなの水や食料を全て担ぎ込まねばという勝手な重責感でうなされて見たのだろう。

いやーー、コワかったYO( ;∀;)!!!!

 

でも、みんなで話しながら走りだすと、そんな不安もどことやら。

自分がツラい時に、周りにゲンキをくれる人がいるだけで、人は大いにゲンキに変われるものなのだ。

そうして、互いにゲンキを振りまき走っていると。。。

 

なんと!!

昨日も応援ランに駆けつけてくれた

北原さん、楠本さんが、早朝から応援に駆けつけてくれたではないか!!!

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うれしいーーーー( ;∀;)!!!

しかも、楠本さんはこの道について詳しいので、

「この先どこでどう補給を探せばよいのか」について一人で悩むことも減り

一気に気分がラクに。

 

さっそく始まった上り坂だって、

むしろ「しっかり歩いて脚を休める!」とヾ(*´∀`*)ノキャッキャ喜びながら進んでいく。

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そして、26km地点

3日ぶりの県境越え!!

4県目の大分県に!!!

 

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ひさびさに見た「カントリーサイン」(都道府県のサイン)に歓喜!!

県境を超えると、登り坂も落ち着き走れる区間が増えてくる。

とはいえ、暑さは昨日以上。

昨日から応援ランにつきあってくれた、北原さん、楠本さんもそれぞれ用事でお別れし、

また、補給の不安を抱えながら、ミタニン、シャオさん、さわちゃんと4名で道を進む。

 

少しでも日陰を探せそうな自販機があれば、ストレッチ休憩も含め、休んでいたところ。。。。

 

「ファーーーーーン」

甲高いエンジン音とともに、赤いフェラーリが走ってきて、

僕らが休んでいる駐車場に向かってくるではないか。

「え?! まさか!!???? あのフェラーリと、運転してる人って。。。。!!!」

 

 

 

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なんと!何度もトークライブなどでお世話になってたり、神戸でトークライブ開催をしてくれた

神戸在住の小寺さんが、下道で夜通しかけて、神戸から応援に駆けつけてくれたではないか!!!

 

 

しかも、ウレシイことに、ノンアルコールビールまで用意頂いてましたっ!!!!

 

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この先、何度も臨時補給地点を作って頂き、

徐々に下り基調になってきたこともあり、ぐんぐん距離も伸びていく。

 

さらには、昨日も駆けつけてくれた、埼玉からのランナー伊藤さんまで応援ランに!

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とても4日目、かつ「最大の難関」とは思えないほどのペースでぐんぐん距離が伸びていく。

これは、かなり早い時間に辿り着けそうだ。

 

しかし、そんなにカンタンには事が進まないのが、ウルトラマラソンである。

ゴールまで、もう残り2-3kmという地点で、突如ミタニンが

「すみません、ちょっと、待って頂いてもよいですか?」と立ち止まる。

どうしたのだろうか?と思うと、

突如電話を取り出し、どこかへと電話をしているようだ。

 

もしや。。。。

 

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ランのコースでたまたま見つけた泌尿器科に受診の相談の電話をしていたのだった。

 

 

実はミタニン、2日目の時点から、少しずつオシッコの色が「グレープフルーツ色」(本人談)になっており、血尿の気が出ていたのだった。

新米ドクターでもある、さわちゃんのアドバイスもあり、とにかくたくさん水分を補給するように意識し、

少しオシッコの色が戻ったり、また悪化したりが繰り返していた。

長い距離を走ると、踵で赤血球が壊されて、尿の色が赤くなったりすることもあるのだが、

もし腎臓になにかトラブルがでているようでは、それどころではない。

 

電話を終えたミタニンに話しを聴くと、

有難いことに、連休中にも関わらず、泌尿器科の先生が受診をしてくださることに。

幸いゴールも近く、早い時間にたどりつけそうなので、まずは一旦みんなでゴールしてシャワーを浴びてから、ミタニンは病院に行くことに。

 

そして、4日目。60kmだん!

 

 

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一番の難所と思っていたコースだが、神戸からの小寺さんや、応援ランナーのお陰で、

15時前にはホテルにたどり着く、超優秀な結果に。

 

その後、ミタニンはさきほどの泌尿器科の先生の所へ。

 

なにより、診察の結果が気になっていた。

せっかく、4日目もこんなに快調に走ることができているのだが、

カラダの異常でドクターストップ、リタイアともなりかねない。

なにより、本人が一番不安なハズだ。

「そもそも、『ここ4日間、毎日60kmとか走っていて、あと4日も60km毎日走るんですが、大丈夫ですかね?』なんて先生に聞いたら、普通に『やめときなさい(`・ω・´)』って言われそうだな。」

なんて笑いながらも、でもウソを伝えて「問題無い」と言われて、いざ後にトラブルが悪化しては

元も子もない。

 

病院から帰ってきたミタニンが、僕らにこう語った。

「泌尿器科の先生。めっちゃイケメンだったw」

聞くに、ちゃんとマラソンのコトも伝えた上で、エコーなど詳細な受診を受けた上で

抗生物質を処方してもらい、とにかくもっと多くの水分を取ることを気をつけていれば、

この先も走ってよいとのこと。

 

良かった!!!

 

いつも笑顔なミタニンだが、やけに嬉しそうなのだが、さらに掘り下げると

どうやら、前立腺の触診(オシリに指をいれて診察)をしてもらったよう。

(イケメンの)先生から「どうですか?」と聞かれた際

「どうと言われても。。。。初めての経験なので、よくワカリマセン(*´Д`)」

と答えたとのこと。

「新しい世界に目覚めちゃうかもしれないトコロでした(笑)」

なにより、無事でよかったし、

ミタニンのどんなトラブルの状況でも笑顔なトコロに救われる。

 

しかし、いいことばかりではない。

寂しいことに、初日から並走してくれたさわちゃんが、予定どおりここでお別れに。

 

「明日からは、オッサンだけでのスタートになるんだな。。。(´・д・`)」

でも、さすがの美ジョガーのさわちゃん、僕らのお土産の超ウマい生乳をお土産に置いていってくれた。

 

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ウェアを洗うコインランドリー前にて、オッサンら3名でパチリ。

 

そして、半ば強引に神戸から駆けつけてくれた小寺さんにも

「僕らの宿、今晩空いているそうですよ!!」と飲みに誘いこみ、

この旅初めての、ヤロウだけでの乾杯に。

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いろいろトラブルもあるけれど、

ようやく、半分まで来れた!

そして、明日は念願の佐賀がゴールだ!

そもそも、今回の旅の発祥の地でもあり、たくさんのランナーが待ってくれている土地だ!

がんばるでーーー!!!!

つづく

九州全県縦断マラソン(全15話):その12「Day5大分県日田市から佐賀県佐賀市へ」

 

いよいよ、この日がやってきた。

今回の「九州縦断マラソン」がノリで生まれた地、佐賀へ向かう日が。

キッカケとなった佐賀でのトークライブを主催してくれた山下さんは、

「萩往還」という山口県での寝ずに一晩140kmの大会に走りに行っているとのことで

「佐賀には応援に行けないのですが、萩往還走り終わったら、その脚で唐津には飲みに行きます!」

とウレシいメッセージをもらっていた。

それでも、佐賀ではトークライブの時に一緒に呑んだくれたナカマがたくさん待ち構えてくれているハズだ。

しかも、僕の大好きな鍋島(佐賀の日本酒)を用意してくれているとのこと( ・∀・)!!

昨夜の会議(飲み会)で

「明日はGoogleで65km。かなり長い一日になりそう。暑さ回避で早めに4:30amスタートにしよう」

とのことで、早めに就寝していた。

が、やはりコーフンと身体の疲労や日焼けに加え明日のコースへの予習などがあり、

あまり眠れず3am前に一度目覚めてい、深くは休めなかった。

それでも嬉しかったのは、僕のトライアスロンチーム「イオマーレ」のチームメイトの園田ちゃんから、こんなウレシイメッセージが。

「明日の小野さん達のスタートに間に合うように、福岡から夜通し87km走って行きますので、5日目一緒に走りましょう!」

彼はサルの全身コスプレでサブスリー(フルマラソン3時間切り)やサブナイン(100kmマラソン9時間切り)をしたり、

沖縄一周400km走りぬくスーパーランナー。

そんなツワモノの並走があるとはなんとも有難い( ;∀;)!!

いつものテーピング大会の為、出発の4:30am少し前にロビーに降りると、

さっそく、サルの帽子をかぶった園田ちゃんが待機していた。

「有難う!夜通し入ってきたの??眠れたの??」

「たまたま、ここのホテルに空きがあったので、少しだけ仮眠を取りました!」

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朝4時半前にも関わらず、見送りにきてくれた小寺さんも含め、出発前のパチリ!

この旅初めての、ヤロウだけでのスタート。

おサル帽子の園田ちゃんは、87km夜通し走って、2時間ほどの仮眠でぼくらの65kmほどのランに付き合ってくれるのだ。

しかも、聞くに「その前日も1時間くらいしか眠ってない」うえに、「今日走り終わったら、今晩の福岡の飲みにそのまますぐ移動します」

とニコニコ笑いながら嬉しそうに話すのだ。

そんなひたむきに前向きに楽しそうな彼の存在は、否が応でもぼくらを盛り上げる。

僕も思わず楽しくなってしまい、少し小馬鹿にしたような顔をして園田ちゃんをこうからかう。

「へぇ〜〜〜。走るの、お好きでらっしゃるんですねぇ〜〜( ´,_ゝ`)プッ。」

「小野さんに言われたくないですよ!!(笑)」

 

「それにしても、みなさんホント凄いですよね。4日間走り続け、もう5日目なんですもんね」

園田ちゃんの方がよっぽど凄いと思うのだが、彼がココロからこういってくれる言葉は僕らを自信づける。

「やっぱ、ウルトラマラソンって、メンタルなんですね。脚の痛みとかも、消えていきますもんね」

そう嬉しそうに語る園田ちゃんを、またもからかいたくなってくる

「サルがメンタル語っても、説得力ないんだよねーー( ´,_ゝ`)プッ」

そんな笑いが続きながら走り、いよいよ、大分を脱出!

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5県目(鹿児島→宮崎→熊本→大分→)福岡県へ!

ゴールは福岡県博多駅なのだが、佐賀県へ入る前に、ちょっとだけ福岡県を通り過ぎることに。

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九州で一番リッチな福岡県のカントリーサイン、さもデカいかと期待してたら、なんともさり気ない看板のみ(´・ω・`)。

なんか、盛り上がりにかけるではないか。。。

「やっぱ、サルの並走だと、パッと盛り上がんないんだよなーー。美ジョガーがいいよなーー。」

と、またもや園田ちゃんをからかいみんなで笑いつつ

オッサン4名でひたすら走っていた時だった。。

 

なにやら、前方より、やたらにペース良く走ってくるランナーが現れる。

 

これまでの旅では、そもそも一般のランナーが走らないような場所ばかり走ってきた。

なので、前方にランナーが現れると、思わず

「もしや、応援のランナーではないか!!」と期待をしてしまう。

が、もし違った時の精神的ダメージを考え、前方にランナーが見えても

「いや、応援なんかじゃない。たまたまランナーがいただけだ(`・ω・´)」と控えめなヨミをする習慣がついていた。

 

「それにしても、向こうから走ってくるあのランナー。

めっちゃいいペースじゃないか。タダモノではない・・・。」

と思っていたら。。。

 

なんと、初日〜昨日まで並走してくれていたさわちゃんが、駆けつけてくれたではないか!!

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昨日お別れしたさわちゃん、知り合いのお家でお世話になっていたそうで、僕らが近づいてくるのをGPSでチェックしながら、サプライズで応援に駆けつけてくれたのだ!

この地点で30km。まだ佐賀まで40kmあるので、これは心強い援軍だ。

 

「いやー!やっぱ、サルじゃなくって、さわちゃんだと盛り上がるねーー( ・∀・)!」

と、またもサル帽子の園田ちゃんをからかいつつ、しだいに久留米の街に入っていく。

 

すると。。。。

 

「ちょっw。アレはゼッタイ、ウチらのナカマでしょwww!!」

一行が爆笑に包まれる。

 

どうやったって、僕らの応援に駆けつけてくれた以外では説明のつかないランナーが

コチラに向かってくるのだ。
 
 

全身、赤鬼コスプレのランナーが。

 

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「サルとか、どんどんナカマが増えて引き連れて走っていくって、小野さん桃太郎みたいですね」

そんな笑い話をしていたのだが、

その桃太郎ご一行様が、赤鬼に追いかけられて走って逃げているのだ。

なんということだろう。

シュール過ぎるではないかw。

 

駆けつけてくれたのは、僕とともにアタカマ砂漠250kmチーム戦で世界一になった

バナナのコスプレで走る佐々木信ちゃんの同級生、久留米在住の堀川さん。

 

同級生の悪い影響を受けてか、

地元の町中を一人、赤鬼の格好で走りながら、僕らの元へと駆けつけてくれたのだ。

 

さらには。。。

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佐賀県から駆けつけてくれた、益田さん(写真一番右)。

これで、佐賀までの道案内が完璧となり、僕的には精神的にかなりラクに。

有り難や( ;∀;)!!

 

 

この後、さらに確変がおきまくる。

ぞくぞくと、様々な応援が集まってきたのだ( ;∀;)!!!

 

 

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まずは、先ほどから通りかかりのワゴン車の中から子供とともにアツい声援をかけてくれていたお母さんと子どもたち(写真左端より小野の右側)。

ただでさえ、大勢で走っており、しかもサルやら赤鬼やらが混じっている。

道行く歩行者からの声援はもちろんなのだが、車からの応援も頂く機会もあったのだが、

明らかに他とは違う気合のはいった応援をしてくれていたワゴン車だったのだが。

なんと、僕のラン仲間の奥さんのご友人が、わざわざ来てくれて、

しかも、「がんばって」とメッセージの書いた日の丸センスで応援してくれていたのだ。

子どもたちも「ガンバッテー」と(´;ω;`)。

そして、佐賀のトークライブでも僕に沢山鍋島をついでくれた、馬場さん(写真、右端)が車で応援にかけつけてくれ、

さらには、同じく佐賀トークライブで、

「小野さん、(北海道横断した次は)今度は九州を走ってくださいよ」と提案くれた

田中久美子さん(写真、赤鬼堀川さん右上)が北九州市から、

そして、さわちゃんのお友達ランナーの吉田 広美さん(写真、赤鬼堀川さん右)が福岡県柳川市から、それぞれ駆けつけてくれたのだ。

 

あいにく、少し雨模様がつづくランだったのだが、

暑いよりもはるかに助かるし、もはや、天気だとか残り距離だとかどうでもいいくらいに

超ハイテンションでランが続いてく。

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桃太郎どころか、ドラクエですかと(大半が、職業=「あそびにん」だろうかw)。

 

さらには、僕が駆けつけるのを待ってくださった本の読者のさなださんにより、、、

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この旅、2度めのサイン会!

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しかも、応援ボードまで(´;ω;`)!!

 

もう、雨なのか汗なのか嬉し涙なのかワカラナイ状態で走り続ける。

 

でも、出逢いがあれば、別れがあるもの。

初日〜4日目、そして今日も「おかわり」で駆けつけてくれた、

さわちゃんが、並走はここまでとのことで、いよいよお別れに。

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さわちゃんの、強い走りと、いつもの笑顔に、

僕らはどれだけすくわれたことか。ありがとうね!さわちゃん!

 

そして、赤鬼の堀川さんも、佐賀県への県境のあたりで、お別れに。

先ほどまでの賑やかさが少し落ち着き、河原でずっと先までコンビニも何もないコースを走りながら

久々にガマンのランが続いていった。

 

ところに、、、

 

さきほど、佐賀から駆けつけてくれていた馬場さんが、

スーパーサイヤ人のフルコスプレに変装し、突如スペシャルエイドを繰り広げているではないか!!

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しかも、氷でキンキンに冷えた「仙豆」(枝豆)まで用意してくれているのだ。

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馬場さん(スーパーサイヤ人)のスペシャルエイドに加え、

応援並走に加わって頂いた宮原さん(下写真、右から2名目。お顔わかりにくくごめんなさい!)と奥様(同、右端)も美味しいイチゴなど沢山ふるまってくれる。

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ここでも、2日目にウサギ帽子で応援に来てくれた松本文代さんが始めてくれて、

そこから毎日続いている「ノンアルビール」補給も用意して頂いていた( ;∀;)。

 

僕らがいる場所は、僕がもつGPSにより、リアルタイムでネット上で地図上に公開されていたのだが、

まさに、馬場さんはじめ、多くの方は、この地図を頼りに応援に駆けつけてくれていたのだった。

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実に、多くの方々に助けられ、僕らはここまで走ってこれたのだ。

 

しかし、こんなウレシイ応援の最中、

これまで初日から絶望的な気分を味わいながらも復活を繰り返し、

騙し騙し困難をクリアしてきていた

ミタニンの脚が限界を迎えようとしていたのだった。。。

 

休憩のたびに、じっくりストレッチを行うも、

かなりしんどそうな状況が続く。

 

でも、ミタニンには

佐賀まで辿り着かねばならない理由が、あったのだ。

 

実は、今日は、佐賀でミタニンを待ち受ける、スペシャル応援メンバーがいるのだ。

 

それは、僕が、初めてミタニンと広島県福山市で奇跡の出逢いを果たした際に

僕とミタニンの出逢いをアシストしてくれた、同じく福山市のランナー、岡本さんなのだ。

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僕が初めて会った日の、岡本さん(左)とミタニン(右)@広島県福山市にて。

 

カメラで写真撮影が好きな岡本さんは、わざわざ広島から

僕らの撮影班として、自転車と沢山のカメラ器材を抱えて佐賀に来てくれることになっていたのだ。

 

初日から、苦しみながらも耐えぬいてきたミタニンは

「岡本さんが来てくれる佐賀までは、なんとしてもたどり着きたい」

ずっと、そう語っていた。

 

その岡本さんが、佐賀を手前にして、僕らのところへ駆けつけてくれたのだ!

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「やっと合流できた〜〜〜!!」

ミタニン(左)と岡本さん(左から2人目)

 

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デカいカメラ器材を背中に背負い、チャリとともに広島から佐賀まできてくれた、岡本さん(中央)を囲んでパチリ。

それまで、苦しそうな表情を見せていたミタニン。

目にすこし汗をかきながらも、その後はゲンキ一杯に。

さっそく、岡本さんによる、素晴らしい写真が収められていく。

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ミタニン(左)ふくめ、とにかくみんな楽しそうに走るのだ。

カラダは限界だというのに。

これが、応援のチカラ。チームのチカラなのだ。

 

そうして、ついに5日目のゴール、佐賀の宿へ!

この日は68km、計325kmを走って、辿り着いたぞー!!!

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地元のスーパー銭湯に連れて行ってもらい、すっかり汗も流しカラダも休め、

いよいよ、待ちに待ったこの時が!!!

 

鍋島さん!鍋島さん!鍋島さん!!(しかも3種類!!)

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この旅が(ノリで)企画された、あの佐賀トークライブの日と同じく、馬場さん(スーパーサイヤ人)に鍋島を着いて頂く。

 

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このために鹿児島から走ってきたといっても過言ではない( ;∀;)!!!

 

その後、佐賀でバーを経営している木野さんのお店の前でパチリ。 IMG_5583

なんと、素晴らしい縁にめぐまれたことか。

これだけの沢山のひとたちと、走り、ともに苦しみ、笑い、飲み語らう。

 

そして、明日はいよいよ、7県目の長崎県に辿り着く。

まだ、3日。最後まで、みんなで走りきらねば。

つづく

 

九州全県縦断マラソン(全15話):その13「Day6佐賀県佐賀市から長崎県佐世保市」

 

6日目の朝がきた。

今朝も4時すぎに起き、5時スタート。

 

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ロビーで出発前のミタニンとシャオさん。ふたりとも、疲労はピークのはずだが、笑顔は絶えない。

 

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初日以来、すっかりテーピング担当の僕が二人の脚にテーピングを巻いていく。

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ミタニンの足は、すっかりむくんで、いかにダメージが蓄積しているかを物語っている。

 

それでも、今日も、67kmの距離を走るのだ。

しかし、今日も僕らには沢山のナカマがいる。

まずは、昨日につづいて、道案内をしながら並走をしてくれる益田さん。

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そして、昨日途中から合流し並走してくれた、田中久美子さんが、今日も「おかわり」で並走してくれることに。

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さらには、さわちゃんのお友達のひろみさんも昨日に引き続き「おかわり」。_DSC5160

ひろみさんは、なんと、STY(富士山のまわりを山道半周91.5kmを走る国際レース)で、女子総合2位(日本人トップ)というスーパーランナーなのだ。

なんと心強い!!

初日から走り続けてくれたさわちゃんから「九州全県縦断マラソン」のタスキを引き継いでもらうことに。

 

そんなウレシいスタートな6日目だったが。。。。

恐れていたことが、ついに起きてしまった。

 

 

ミタニンの脚が止まってしまったのだ。

 

昨日までは

「広島から応援に来てくれる岡本さんと合流する佐賀までは、なんとしてでも」

と頑張っていたミタニンだったが、ここにきて、いよいよ走れなくなってしまった。

今日は67kmという長丁場の、まだ10km程度のほんの序盤で、だ。

すでに昨日の時点で左膝を痛め、佐賀のスポーツショップでサポーターを手に入れ、膝に巻いていたのだが

それも限界を越えてしまった。

脚を引きずりながら、何度か歩き、走りを繰り返すうちに、

ミタニンがこう言った。

「小野さん、僕、後から追いかけますので、みんなで先に行っていてくれませんか?」

ここまでの5日間、ずっと寝食ふくめ一緒に行動してきたのだが、

自分のせいで、みんなを歩かせなくてはならない事が精神的に負担になるのと、

歩きたい時に自分のペースで歩けるほうが、肉体的にも負担がすくないからの

ミタニンとしては苦渋の決断なのだろう。

 

(せっかくここまでこれて、あと3日なのに、もしかしたら、3名でゴールは叶わないのだろうか。。)

そんな不安がよぎるも、僕やシャオさんだって、この先何があるかわからないのだ。

お互いに信じて頑張るしかない。

 

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この先のコースについて、スマホでミタニンに詳細を伝える。

一人で走るのは、不安に違いない。

「時々連絡取り合いながら進もう!」

 

そうミタニンに手を振って走りだす。

 

あれこれ考えていたって始まらない。すべきことは、一歩ずつ、前にすすむだけだ。

_DSC5145ミタニンを背に、走りだす。

 

 

そんな、僕らに、ウレシい応援ランナーが。

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3日目の八代→菊地の時に応援に来てくれた、さわちゃんの友人の西島さん(写真左から2人目)が

「おかわり」で駆けつけてくれたのだ!

さっそく、後ろにいるミタニンにもチャットで喜びを共有。

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ミタニン、そんなに離れずに頑張って付いてきてくれているじゃないか!

分岐が難しいトコロは写真をチャットで送り、後ろのミタニンに伝えていく。

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シャオさんも僕も、ミタニンをゲンキづけるどころか、むしろミタニンの強靭な精神に感動し

僕らのほうが勇気づけられていく。

 

鹿児島からずっと一緒に走ってきた、僕とシャオさん、ミタニン。

距離は離れていても、今までと同様、お互い気遣い励まし合い、

ココロは一緒に走っているのだ。

 

30km地点、武雄温泉駅に着いたところで、

これまでずっと道案内で並走してくれていた益田さんが、用事があるのでお別れに。

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「おかわり」で昨日に引き続き今日も並走してくれていた、田中さんも

「武雄温泉駅で温泉に入って帰ろうかなー」

そう言っていたのだが

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「えーー。寂しいなー。有田まで行ったら、陶器市やってて、スゴい楽しいらしいですよ!」

ウマいこと言いながら、なんとか武雄温泉駅をスルーして並走を続けてもらうことに成功(`・ω・´)。

田中さん「私、昨日に続けて、自己最長記録を走っちゃうかも」

小野「いいですねー!いっちゃいましょうよ!!」

 

そう、また走りだす。

そこへ、一人の若者ランナーがやや慌てながら駆け寄ってくる。

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僕の本を読んでくれて、ファンになってくれた若者ランナー(名前失念ゴメンナサイ!)が、応援に来てくれたのだ。

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さっそく、この旅3度目のにわかサイン会。

この若者ランナー君、しらばく一緒に走った後、コーフン気味にリュックも閉めずにあわてて駆けて駅へと帰っていった。

「あの子、小野さんと会えたのがよほど嬉しかったんでしょうね。」

走ってファーファー呑んだくれてるだけのオッサンの僕なのだが、喜んでもらえるのは何より有難い。

こういった出逢いひとつひとつが大事なエネルギーになる。

そして、45km地点にて、楽しみにしていた有田陶器市へ。

予想以上に多くの人たちが観光に来ており、賑わっている。

「チャンス!観客が一杯いる!!不本意ながら、目立っちゃう( ・∀・)!!!」

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多くの観光客の視線や応援を浴びながら、気持よく有田の街を走って行く。

でも、いろんな出店で美味しそうなモノが並んでいるのだ。

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嬉野茶を頂いたり(おばあちゃんが「ハズカシー」と顔を隠されてましたw)、

 

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デコポンジュースを頂いたり。

ミタニンにも、「陶器市、ゲンキづけられるよー!」とチャットで状況をシェア。

ここで、ウレシイ親友との出逢いが。

2年前に参加した、東京から新潟まで520km走る「川の道」という大会の際、

寝不足と疲労で呆然と歩いている時に突如応援に現れてくれて僕を救ってくれた親友のゴリさん(佐藤)が、なんと陶器市に仕事でいるというのだ。

あまりの人混みで会えるか心配していたが、GPSのおかげもあり、無事に合流!

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ゴリさんが仕事でお世話になっている民家の庭でひとやすみ。

ココロ休まるー( ;∀;)。

存分にココロもカラダも充電できた有田陶器市も抜け、まだまだ先の佐世保まで進んでいく。

そして、50km地点。

ついに、ついに、辿り着いた!!

九州ラスト県の、長崎の県境が見えてきた!!!

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鹿児島から出発し、宮崎を一瞬すりぬけ、熊本では3日間費やし、大分にて泊まり、

佐賀で痛飲し、一瞬福岡(久留米)を通りぬけ、ついに、7県目、ラスト県の長崎に辿り着いたのだ!IMG_5625

応援にかけつけてくれたランナー(名前失念ゴメンナサイ!)とともに。

ここまでで375km。

まだ、最終ゴールの福岡県博多駅まではあるのだが、

「九州全県縦断」というひとつの大きな目標は、達成したことになる。

そして、ミタニンも、離れてはいるが、いいペースですぐ後ろを追いかけてくれている。

ミタニンも、確実に全県踏破までたどり着けるはずだ。

「シャオさん、やりましたねーーー!!!全県、踏破ですよ!!!」

まだ、先は残っているのだが、なんとか3人とも「九州全県」という大きな目標の達成が見えて、

ホッとすると同時に、一人で成し遂げる以上の喜びで胸がいっぱいになる。

思わず、感極まってアツいものがこみ上げてくる。

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そして、その1時間後に、ついにミタニンから嬉しいメッセージが!

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ミタニンも、全県踏破達成だ!!!

ここからは、足取りもどんどん軽くなっていく。

そして、佐世保まで残り10kmに近づき、佐世保から応援美ジョガーたちが!

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佐世保より駆けつけてくれた、中央手前左から、執行さん広川さん。

ついに来たか?!モテ期が!!!

シャオさんと「男子2対女子6ですよ。これはミタニンにも自慢せねば!!」とオッサン二人で大はしゃぎ。

さっそく、ミタニンにメッセージを送付。

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(ΦωΦ)フフフ…。いい感じに燃えているようだ。

頑張れミタニン!

はしゃぎすぎて、ヨメにまでメッセで報告。

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有難くも「がんばれ おっさん。」と暖かいエールを頂く( ;∀;)。

 

そんな嬉しいランがつづくも、

長崎は細かいアップダウンも多く、また天気も晴れて、気温もあがっていく。

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暑さが最大の敵のシャオさんも、かなりツラそうだ。

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なんとかクールダウンとのことで、かき氷補給でかなり救われた模様。

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みんな、ギリギリのところで闘っているのだ。

そんなシャオさんも、佐世保の街が近づくにつれ、走りが力強くなってくる。

佐世保では、シャオさんの友だちが待ち構えてくれているとのこと。

もう、ゴールも目の前だ。

 

そうして、シャオさんのお友達、清水さんの姿が見えてきた!!

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シャオさんと、お友達の清水さんと。

そうして、この旅4度目のサイン会。どこでも書きまっせー(`・ω・´)ゞ。

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ミリタリーファンの清水さんからは、自衛隊オススメの栄養ドリンク「元気バッチリII」を頂く。IMG_5655 IMG_5656

6日目、67km走って、ゴール!

 

 

さらには、1時間少し遅れて、ミタニンも無事にゴール!!

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無事に3人とも、ようやく7県を踏破し、6日計で392km走ったことに。

いつもの通り、お風呂に入り、ウェアをコインランドリーに入れて、あとはグビリタイム!

有田陶器市で合流したゴリさんとその友人、飛田さんもわざわざ佐世保まで飲み会に駆けつけてくれ、大宴会に。

 

 

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今日のミタニンの強さは、とても感動的だった。

それに加え、もう一つ、嬉しい事。

それは田中久美子さん(上写真、一番左)が

昨日並走終わった時には「明日はどうしようかなー」だったのが

今朝走り初めてからは「武雄温泉駅(30km)くらいまでー」だったのが、

あれよあれよとゴールの佐世保まで67km走ってくれたこと。

「そんな長い距離、走ったことないから、どこまでついていけるか」と言っていたのだが

だれよりも明るく周囲を盛り上げながら、

結果的に「自己最長記録」の67kmを走り続ける姿は、僕らにもとてもパワーをくれるものだった。

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まさに、チームのチカラだ。

鹿児島からずっと走り続けている、シャオさん、ミタニン、僕のチームだけでなく、

応援に駆けつけてくれる人、声援を送ってくれる人、すべてが、チームとして僕らは走れてこれいるのだ。

明日は、7日目。唐津までの48kmと短めの道のり。

そして、唐津では、佐賀トークライブの主催者の山下さんらが、萩往還から帰って宴会の用意をしてくれている。

さらに、明日からは、今日までとは少し違う、

新たな想いとともに走ることになる。

つづく

 

九州全県縦断マラソン(全15話):その14「Day7長崎県佐世保市から佐賀県唐津」

 

実は、昨日のホテルには、僕宛の荷物が届いていた。

同じトライアスロンチーム「イオマーレ」メンバーの関谷勝司さんからだ。

IMG_5661嬉しいメッセージ付きで。

中身は、、、というと

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そう。ミタニン、シャオさん用のイオマーレのウェアが。

このウェアには、様々な想いが詰まっている。(詳しくはブログ「アタカマ砂漠250kmマラソン チーム世界一への道」もしくは拙著「マラソン中毒者」にて)

この旅が決まった時に、ミタニン、シャオさんから「僕らもイオマーレウェアを着て走りたい」と

嬉しいオファーがあった。

が、ゴールデンウィークということもあり、ウェアの完成が今回の旅のスタートに間に合わず、

発注を取り仕切ってくれていた関谷勝司さんの調整で「6日目の佐世保になんとか届けられそう!」とのことで、ホテルに事前に配送してもらっていたのだ。

奇しくも、無事に7県全県踏破を達成した翌日から、3人揃ってイオマーレウェアで走れることになる。

「全県踏破した者だからこそ、着れる勲章のウェアなんよ」とシャオさんが嬉しいことをミタニンに告げる。

ウェアをデザインしてくれた、今は亡きとしをさんも、

「僕のデザインしたウェアを着て、いろんな人がチャレンジする姿を見れるのが嬉しいんよ」

そう語っていたのを思い出す。

としをさん、こんなにもステキなランナー達が、憧れて着るウェアになってますよ。

空の上から喜んでくれているに違いない。

 

今朝は、さらに佐世保のランナーが応援にかけつけ、さらに賑やかなスタート。

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広島より駆けつけてくれた、ランニングショップをしている土路生(とろぶ)さん。

 

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「トレイルを走るために生まれてきたような名前」な土路生さんは、この旅の出発前、

同じく広島県在住のミタニンやシャオさんにリュックなど様々なアドバイスをしてくれていた。

 

そして、またもや「おかわり」をしてくれた、西島さん(右)と、福岡よりきてくれた西村さん(左)

 

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さらには、昨日に続き、佐世保の道案内をしてくる広川さん(下写真、右)と、「おかわり」で3日連続並走を決めてくれた、STY日本人女子女王のひろみさん(同、左)

 

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たくさんのナカマに囲まれ、佐世保の街を徐々に離れて唐津へと向かう。

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唐津までは48kmと短いものの、どうやら、あの正面の山を越えなくてはならないようだ。

やはり、九州は山が多い。

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佐世保在住の広川さんのアドバイスを受けながら「Google先生的に、こっちのルートの方が近道といってるみたい」と進んでいくと。。。

 

アレレ。。。。??

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ホントだろうか。この先を通るルートを、Googleマップでは指しているのだが。。。

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うーむ。。。確かに、通っていけないことはなさそうなのだが。。。

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むむむ(;・∀・)。。。たしかに、目的の大きな道はこの先目の前なのだが。。。

そして、かすかに人が通れる道はあるが。。。

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いやいやいやいや(笑)

ジャングルマラソンじゃありませんか(; ・`ω・´)!!

徐々に、草が生い茂り、前に進むのも困難に。。。

なんでこうなったw???

こりゃ、遭難しかけないw。

せっかくの完走前日まで来ておきながらw。

さすがにこれ以上は進むのはムリなんじゃないか??というトコロまで進んでおいて、

「ゴメンなさーーい!!勇気ある撤退で!!!( ;∀;)」

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来た道をみんなで戻ってもらうことに。

カメラを担ぎ自転車で追いかけてくれていた岡本さんは、

西村さんがカッコよくバイクを担いでもらっていた。

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みんな、ごめーーん!!!( ;∀;)

 

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あとでGPSのログを見返すと、中学校のすぐ北でジャングルに捕まってしまったようだ。

すぐに国道は見えているので、行けそうではあったのだが。。。

なんとか、帰還し、ラン再開。

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山にはいり、キツめの登りも増えてくる。

登りで自転車でツラいトコロは、またも西村さんが岡本さんの自転車を押して進む。

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ミタニンは、やはり脚が思わしくなく、脚を引きずりながらの場面が増え、

今日も、「自分のペースで、歩き、走りをしながら、後ろから追いかける」ことに。

昨日、67kmという長丁場の序盤から最後までそれで走り続けた経験があるので、

ミタニンの頑張りを信じて、再び、それぞれ別行動を取ることに。

 

そして、峠のトンネルの中で

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再び、佐賀県入り!

 

この日も、様々な縁に恵まれた。

ふと、シャオさんが声をかけたバイクで旅をされている方と信号待ちで会話をしていくと。。。

なんと、北海道から来てバイクで九州全県を旅行しているとのこと

「九州全県、僕らと一緒ですね!!!」

とさらに盛り上がっていくと。。。

なんとなんと、偶然にも僕と幼稚園、小学校、中学校が同じ、センパイだというではないか!!!

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お名刺も頂いた、宮本さん。奇跡の縁に、テンションアップ!

 

そして、新たな応援ランナー、山下さんが!

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山下さんは「QBO」というランニングチーム所属とのこと。

「QBOって何の略ですか?」

「九州爆走女(`・ω・´)」

なるほどw。たしかにパワフルな九州女子美ジョガーのオーラを感じるわけだ。

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さらには、昨日佐世保までの道のりを並走してくれた執行さんが、ダンナさまと応援に(写真手前右)。

そんな応援がある一方で、2度にわたり「おかわり」で並走を繰り返してくれていた西島さんが、ここでお別れすることに。

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寂しくなるけど、ありがとうー!!!

素晴らしい景色の中、一歩ずつ、距離を稼いでいく。

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かなり気温も上がってきて、苦しくなってきた時に、またも嬉しい応援が。

 

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佐賀への道と佐賀→武雄までで並走を繰り返し道案内をしてくれていた益田さんが、娘さんを連れて海へ行く途中に、僕らに「ブラックモンブラン」のアイスを届けに応援にきてくれた。

この日もとても暑く、アイスはもちろん、キモチがなにより嬉しいご馳走だ。

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初日でプチ火傷になった腕も、さっそく皮がめくれ始めていた。

グイグイといいペースで進む僕らに、またも嬉しい応援が。

僕の高校のセンパイで、福岡在住の佐藤センパイ夫婦が、ベンツオープンカーで応援に。IMG_5716

 

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飲み物、食べ物、いっぱい積んできてくれたのだ。

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今回の旅は、フェラーリやらベンツオープンカーやら、なんという豪勢な応援部隊に恵まれたことか。

さらには萩往還帰りの長崎のランナー栗元さんが、ダンナ様とバイク+サイドカーにて応援に!

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栗元さんも、僕と同じ「カエル」のバッジを持っていた。

熊本で僕にカエルバッジをプレゼントしてくれた松本文代さんが、萩往還を走る仲間みんなに作ってわたしていたそうだ。

なんてステキなんだ( ;∀;)!!

オレも頑張ってヨメの元へと「カエル」ように、完走して痛飲せねば!!

 

 

この後も、今日のGoogle先生は、やたらにオフロードを好まれるようで、こんなステキなコースをひた走ることに。

 

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かなりの暑さにすこしやられ気味のシャオさん_DSC5835

シャオさんの回復を待つため、スーパーにてしばし休憩。

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チャットでやりとりを続けているミタニンも、後ろから好調に追いかけてくれている。

今日の僕らはいいペースで走れているのに、歩きも多いミタニンがそれほど遅れてないということは、

ミタニンは休憩する時間を控えめにして頑張っているのだろう。なんて強いんだ。

 

そうして、ゴールまで残り2kmという地点にて。。。

GPSを見て応援にきてくれたお姉さんより、プチ鯉のぼりを頂く!

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たまたま、家が近所だったとのこと。

そういえば、今日は子供の日だ!嬉しい!!

お姉さんに唐津駅までの近道を教えてもらい、プチ鯉のぼりの風車を心地よく回しながらラストスパート!

 

ゴーール!!!7日目52km、計444kmだん!

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そして、ゴールのホテル前では嬉しい「アルコール」ビールを上野さんに用意していただき、ゴール直後ぐびり!!

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シャオさんと、「いやー、よくここまで来ましたね!もう明日だけ。完走は見えましたね!!」とねぎらい合う。

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何度か、弱点の暑さに苦しめられたものの、シャオさんも元気にここまで走ってきたのだ。

 

そして、もう一人の大事な仲間、ミタニンの様子をチャットで追っていると。。。

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なんと、もうわずかのトコロまで追いかけてきているとな!

僕らが休憩を長めにとっていたとはいえ、とんでもない強さだ。

そして、ついに、

ミタニンが、とんでもないラストスパートでホテル前に駆け込んできたではないか!!!

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やったー!!!!!!

この瞬間「これで、3人で、完走は、いける!!」そう確信する。

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「ミタニン、あの状態で、よく頑張ったなぁ!!!よく走ったなあ!!!!ホントに凄いよ!!!」

 

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涙目で、さっそくミタニンもグビリ!

もしかしたら、3人でのゴールは難しいかも。

なんとか「九州全県踏破」だけでひとつのゴールまでとし、最終ゴールの博多駅までは、3人では辿りつけないかも。

正直、そんな不安がよぎらないといえばウソだった。

でも、脚を引きずりながらも、これだけの素晴らしいペースで、

しかも僕らとちがって常に一人で心細い状態ながら走り抜けたミタニンの姿を見て、

完走への確信の喜び以上に、大きな感動を受ける。

 

そして、嬉しいことに、今日は早い時間に全員ゴールできたので、早くから飲める!

しかも、今日は「完走前夜祭」ということで、萩往還から戻ってきた沢山のランナーが集まってくれるのだ!

飲むぞ( ;∀;)ーーー!!!!!

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今回の旅のキッカケが生まれた、佐賀のトークライブを企画してくれた、山下さんと。

 

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山下さんも萩往還140kmを見事完走して、その脚で唐津までかけつけてくれたのだ。

 

そして「焼酎好きのユミさん(ヨメ)にプレゼント」とのことで、獺祭の焼酎まで頂くことに。   IMG_5751

ヨメをほったらかしにして連休中勝手にホイホイ走り回っている僕だったが、

考えてみれば、なーーんもヨメへのプレゼントを買えてない。

他力本願だが、なんと有難いことか!

なんとか、飲まずに家に持ち帰れますように(`・ω・´)!!!

この後、宴会は2次会まで続くことに。。。

 

実に、いろんな人の想いを受けて、ぼくらは走れている。

そのひとつひとつが、僕らのエネルギーとなっていく。

僕らができる恩返しは、そのエネルギーを笑顔とともに、走りに変えていくこと。

そしていよいよ、明日は、最終日。福岡県博多駅へ。

僕には、どうしても福岡をゴールにしたかったワケがあった。

そこで、どうしても成し遂げたい事があったからだ。

それが、明日、叶うはずだ。

明日で、長い旅の、最後だ。

つづく

 

 

 

九州全県縦断マラソン(全15話):その15「Day8旅が、終わり、次の、旅へ」

 

ついに、最終日。最終ゴールとなる、福岡県博多駅までの52kmほどの旅程。

二次会明けにも関わらず、昨夜集まってくれたみんな、朝5時台からの出発に付き添ってくれた。

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この日は、土路生(とろぶ)さんが、プロフェッショナルなテーピングをしてくれることに。

いままでの僕のテーピングとは違い、本格的なテーピング。

こういったテーピングをしてもらうだけで、身体はもちろん、気持ちも持ち上げられていく。

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万全を期して、まだ薄暗い唐津の街から博多駅へと、いざ、走りだす。

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完全にノリと距離だけで選んだコースだったので、

滞在する街の特徴などロクに調べずに宿泊地など抑えていたのだが(コンビニや自販機の場所は調べまくったがw)、

 

唐津がこんなに素晴らしい景観の地だとは、まーーったく知らなかった。

「いやー!素晴らしい場所ですねー!!!」

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涼しい朝の気温の下、ぐんぐん距離が進んでいく。

最終日はさぞかし賑やかな大人数で走ることになるかと妄想していたが、

始まってみると、応援に来てくれた平本さん(上写真、左端)と、土踏生さんと、僕ら3名と、自転車カメラマンとして岡本さんの6名。

これまでの華やかさはどこへやらと、ランナーは全員オッサン。

それでも、素晴らしい景色の中、ココロ軽やかに走り続ける。

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ミタニンは、今日も脚はツラそうだが、とにかく明るくゲンキだ。

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昨日、一昨日は、ミタニンが自分のペースで進めるよう、別々の行動を選択したものの

「最終日は、歩き中心になったとしても、一緒に行動し、最後は一緒にゴールしよう」

そう、3人で決めていた。

途中で、ストレッチタイムは挟むものの、ミタニンはほぼ歩かずに走り続ける。

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人のチカラというのは、面白いものだ。

一昨日、脚を引きずってあるくのがやっとだった人間が、70km近く走り、翌日も50km以上走り

今日も快調に走っているのだ。

「ケガは、走りながら治す」

かつて、僕もセンパイランナーから聞いて「マジかよ(; ・`ω・´)!!」と思いつつも

何度も同じ経験をしてきていたのだが、

確実にミタニンにもその実感が生まれ、自信に変わることで、

痛みや苦しさを乗り越えられるように進化を遂げてきているのだ。

シャオさんだって、口にこそしないが、かなりのダメージと闘いながらも

常に前向きに走り続けているのだ。

 

そして今日も嬉しいサプライズの応援ランナーが。

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佐賀への道のりと、佐賀から佐世保への「自己最長距離更新」ランを並走してくれた田中久美子さんが

お友達の美ジョガーを引き連れ応援に来てくれたのだ!

これで、一気に華やかにヤロウ共が色めき立つ。

時に、ミタニンがキロ6分を切るようなペースで引っ張る場面もあり、

ついに、ラストシティの福岡市へ!!

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さすがは福岡、ゾクゾクと応援が集まってくる。

カワイイお子さん連れのパパより、5度目のにわかサイン会。

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そして、続々と応援ランナーが集まってくる。

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はやくも「おめでとう!」のタスキとともに。

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野中さんが太宰府からきびだんごのお土産をもって20km走ってきてくれたり。

もう、ゴールは、すぐそこだ。

その前に、僕には、やらなければならない事があった。

この企画が浮かんだ時から、あたためていたコト。

僕が、鹿児島発で、福岡をゴールに選んだ理由にも繋がるコト。

 

実は、僕には

大切なメル友

が福岡にいるのだ。

 

僕とともに、アタカマ砂漠を250kmチーム戦で走りぬき、世界一になったチームメイトの佐々木の信ちゃん、

の奥さんのかおちゃん、のおばあちゃんの「ますこおばあちゃん」。

御年、94歳でらっしゃるのだ。

初めてお会いしたのは、渋谷のセンター街での飲み屋さん。

当時92歳だった時から、「なんてステキなおばあちゃんなんだろう」と感激したのだが、

センター街で普通に若者らと飲むばかりか、ケータイでメールを送ってくる若さがステキなのだ。

それ以来、僕が様々な大会にチャレンジするときや、本やテレビなどでメディアに乗るたびに

応援や御祝いのメールを送り続けていたのが、ますこおばあちゃんだった。

 

「おばあちゃんに、僕の事を想ってもらえている。」

それこそが、今までも様々なレースで辛い時も、僕を前向きにさせてもらっていた。

 

「九州縦断のゴールは、僕を信じて待ってくれている、ますこおばあちゃんの元にゴールしよう」

そう、この旅の企画があがった時から、ずっと考えていたのだ。

そして、ちょうど、ゴール日は母の日の直前。

「母の日の花束を抱えてゴールして、おばあちゃんにプレゼントしよう」

そう決めていたのだった。

まだゴールのかなり手前から、ゴールの博多駅の近くの花屋を検索しながら、電話をかけるも

なかなか連休中で空いているお店が見つからない。

ようやく見つかったお店に、電話で花束を予約し、到着後すぐに受け取れるようにスタンバってもらうことに。

博多の駅が近づくにつれ、沢山の人から応援や声援を頂き、みんなのテンションもあがっていく。

無事に大きな花束も受け取り、あとは、ゴールへと向かうだけだ。

 

そうして、いよいよ、ゴールの博多駅が向こうに見えてきた。

他にもたくさんのみんなが、博多駅前に集まって、「おめでとう」のボードとともに集まっているのが見えてきた。

ついに、きたのだ!!

ゴールだ!!!!!54km。計ほぼ500km達成だ!!!_DSC7129

3人、無事に、最後まで走りきったのだ!!!!

ただ一人で完走するのとは、比較にならない喜びだ。

ついに、やり遂げたのだ!

 

シャオさん、やりましたね!!ありがとうございます!!_DSC7115

そして、ミタニン。よく最後まで頑張ったな!!すばらしいよ!!!!

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互いに、固く握手を交わし、抱き合い、たたえ合う。

そして、僕の大事なミッション。

ますこおばあちゃんへ、母の日の花束を贈呈。

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嬉しい事に、おばあちゃんも、僕に完走御祝いの花束を用意してくれていた。

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左から、僕の親友で、世界一チームの信ちゃんの奥さん、かおちゃんの、お母さん、僕、ますこおばあちゃん、お姉さんともパチリ。

 

 

 

御祝いに頂いたシャンパンを、さっそくぐびり!

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シャオさんも。

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そして、ミタニンも。

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そして、集まってくれたみなさんと集合写真。

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思えば、長い旅路だった。よく、ここまでみんなで無事にこれたものだ。

 

さっそく、近場のスーパー銭湯で汗を流し、みんなで大宴会へ!!

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ますこおばあちゃんからの杯を頂くのを楽しみに、ここまで走ってきたのだ。

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ミタニンの脚は、むくみや足まめはもちろん、ボロボロの状態だった。

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それでも、ここまで、走り続けてこれたのだ。

「初日が終わった時点で、ひょっとしたらミタニン難しいのかも。正直そう思ったし、

その後何度も、ダメかもしれないと思う場面があった。でも、よく頑張ったね。

どれだけ逆に勇気づけられたか。有難う。」

ミタニンにそういうと、彼もボロボロと泣き出しながら

「僕も、何度も、諦めそうになった時がありました。

一人になったときも、すごく不安になりました。

でも、みんなメッセンジャーで応援してくれたり、

もうダメかもと思った時でも、

『ムリなんじゃないか?』とかは一言もなく、

頑張って走ったら『よくやったね!』『すごいじゃないか!』と褒めてくれる。

それがうれしくって、ここまで頑張ってくれました」

 

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なんて、素晴らしいランナーに出会えたんだろう。

ヨメの実家での、ふとしたツィッターの投稿が、こんな大きな縁に繋がるなんて。

当時、1年半前に出逢った時のミタニンは30kmも走ったことが無かったのに、立派に九州全県を500km走り通すランナーになったのだ。

後日、ミタニンから聞いた、彼の走るキッカケとなったストーリーは涙無しには読むことができなかった。

ミタニンはかつて、憧れて選択した会社に入社し、

実情があまりに理不尽で苦しい状況におかれた際、

自分に対する自信を失い、

夜全く眠れなくなり、咳が止まらず、布団から起き上がることもできなくなったそうだ。

さすがに様子がオカシイと思い、人生初の心療内科を受信し、パニック障害〜うつ症状と診断を受け

「未来がなくなった」

そう思う時代があったそう。

その後、職も無く、前職の悪口をいい、友人に愚痴をいい、体重も増える日々の中

「今を変えたい。変わりたい。抜け出したい」と心の底から思っていたそうだ。

だったら「朝もっとはやく起きて毎日走ろう。

これを自分との約束としよう。これだけは必ず守ろう。」

こうして、ミタニンは走り始めた。

走ることを続けるうちに、今日も走れた、今日は少し距離も伸びた、

そういった繰り返しにより、これまで自分に失っていた「信じる」チカラを取り戻し

気持ちの持ち方も、口に出す言葉も少しずつ変わっていったのだそうだ。

 

そういった苦しい過去があるからこそ、それを乗り越えた経験があるからこそ、

ミタニンは今回の旅でも、初日から絶望的なほど疲労困憊している状況でも、

血尿が出て身体も精神的にも追い込まれたり、脚が動かなくなり一人で行動しなくてはならない状況でも

「一歩でも多くはしっていたい。毎日走ってきた自分を信じたい」

「自分は、自分をもっと信じてもいいのだ。仲間をもっと信じてもいい。家族をもっと信じてもいい」

そう想い、脚を前にすすめてこれたのだ。

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素晴らしい走りを、生き様をみせてくれて、ありがとう。ミタニン。僕も大いに大人泣き。

そんな、僕らをずっと暖かく見守ってくれたシャオさん。

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シャオさんは、僕と初めてあった1年半前は、ゴビ砂漠マラソンにチャレンジする前だった。

すでに100kmマラソン完走の経験があったとはいえ、何度目かのフルマラソンでリタイアする悔しさとショックから、自分に腹立たしく感じエントリーしたゴビ砂漠250kmマラソンだった。

見事、ゴビ砂漠を完走した時も「ゴビ砂漠250kmを完走しなくては、九州500kmなど達成できないだろう」

そう自分にいい聞かせ、自分を持ち上げて来続け、今回の完走に繋がったのだ。

その一報で、この旅が近づくにつれ、プレッシャーで吐きそうになるミタニンに対し、

同じ広島県ランナーとして、地元のミタニンにアドバイスや相談にのってくれていた。

ツィッターでノリで生まれた出逢い、そしてノリで生まれた企画、ノリで生まれたチームでしかない。

でも、なんて、素晴らしいチームに恵まれたのだろう。

 

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そんな僕らをチャリで追いかけ、カメラで撮影を続けてくれた岡本さん。

岡本さんが途中から参加するというシチュエーションがなければ、ミタニンは序盤で力尽きていたかもしれない。

そんないろんな仲間や、沢山の応援があっての完走なのだ。

 

そして、さらに嬉しいことには、今日も並走してくれた田中久美子さんのエピソード。

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3日前の佐賀の手前で合流してくれ、

2日前の佐賀→佐世保行きも「どうしようかなー」と言いながらも早朝から並走をしてくれ、

結果的に「これまで、こんな長い距離を走ったことが無い」と言いながら自己最長記録となる70km近い道程をともに走ってくれた。

 

ミタニンもそうだが、田中さんも、様々な仲間とだからこそ

いままでには考えられないような距離を走り切る事ができたのだろう。

 

人は、誰かに信じてもらえることで、とてつもなくチカラを発揮し、成長を遂げられる。

そして、同じ目標を持ち、お互い信じあう仲間が集まると、チームとして支えあい、

結果的に個々人の能力の総和を超える成果につながりうる。

かつて、アタカマ砂漠で250kmチーム戦で世界一になった時にも実感したことだ。

今回の旅でも、そう感じる場面が実に多く存在した。

 

僕もシャオさんも、脚が動かないミタニンには

「大丈夫?」と聞くことは無かった。

「頑張ってるね!」と声をかけ続けていた。

ミタニンも、一切泣き言も言わず、常に前向きに笑顔を見せ続けていた。

それが僕らを勇気づけ、僕ら自信を信じるチカラに、そしてミタニンを信じるチカラになっていったのだ。

互いに、信頼しあっていたからのコミュニケーションが生まれていたのだ。

 

そして今回感じた、もう一つ大事なコト。

 

それは

楽しみをもってコトを成す

こと。

 

思い返すと、僕らの写真は、つねに笑顔に溢れていた。

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僕ら3人だけではなく、並走してくれたランナー達も、それぞれの中で、

身体も脚も精神的にも、タフな状況はあったはずだ。

でも、どんなことにも笑いと楽しむココロで、みんな向かい合っていた。

人は、どんな状況も、心の持ちようによって、ネガティブにもポジティブにも変えていける。

でも、一人だけでは、ネガティブに落ちてしまった時に、なかなか自分だけで自分を持ち上げることは難しい。

でも、周りに前向きに進む人を見ると、人はまた、自分も前向きに変えていける。

時に一人だけでは心折れそうな時でも、チームだからこそ、前向きに自分を盛り返せたのだ。

そして、その結果、思いもしない成長や進化に繋がったのだろう。

そう、ぼくらはみんなで、ひとつのチームとして成長を遂げ、

自分達にとって大きな自信につながる結果に辿りつけたのだろう。

 

人は、変われる。

いつだって、成長をしていける。

そこには、自分だけではなく、自分を信じてくれる人がいると、より一層成長を続けられる。

だから、僕も、もっと自分を信じ、自分を鍛え、人を信じ、成長を共に見守ってていけるような生き方をしたい。

いや、そうしていこう。

 

 

 

最後に、このブログ(いつもながらだらだらと長い)を最後まで読んでくださった方々に感謝しつつ、

そうした方々と、いつか素晴らしい新たなチームメイトとして互いに繋がる縁を楽しみにしつつ。

94歳になっても、僕を勇気づけ、僕を信じ育ててくれるますこおばあちゃんとのツーショットとともに。

おしまい。そして、次の旅へ。

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