カテゴリー別アーカイブ: 南極100kmマラソン

【南極100kmマラソンへの道】への入り口ご案内

ブログ

【南極100kmマラソンへの道】

をご覧にお越しいただいた方へ。

ありがとうございます。

ブログはコチラからご覧ください。

少々長いのですが、

個人的に、これまで感じたコトの集大成となったような

笑いアリ、涙アリなブログができた気がしております。

ぜひ読んで頂いた感想など頂けたら、

甚大でございます(`・ω・´)ゞ。

コチラ

(「1」から順番にお読みください!「20」がラストです。「20」から読むと、ネタバレです!!!)

【南極100kmマラソンへの道】その1「南極100km『ノーポチ』ちゃったYO/(^o^)\!」

 

『南極大陸で、100kmマラソンしてくるだヽ(^o^)丿』

「バカなんじゃないの(;・∀・)?」

「イミわかんないし(゚Д゚)?」

ほとんどの読者の方は、そう思ったはずだ。

この物語に入る前に、

ひとつ、大事な業界用語をお伝えしたい。

それは。


「ノータイムポチリ」

通称、『ノーポチ』

つまり、

ココロの赴くまま、直感で即座に何かしらのアクションをする

コトである。

語源的には、インターネットで何かの買い物や大会への申込み(ボタン)等を

勢いで「ポチり」(クリック)してしまう現象。

近年(?)では、

ネットに限らずリアルの行動においても広く応用されるようになってきている。

(たぶん)。

例えば

「昨日、AmazonでiPad miniノーポチしちゃったぜ!」

「やべぇ、今日もランチでメンチカツ定食大盛りノーポチしちまった(・∀・)!」

等。

そう。

今回のボクのブログのテーマ、

「南極100kmマラソン」についても

「ちょww

南極100kmマラソン

ノーポチっちゃったYO! /(^o^)\」

的なカンジで起きた出来事である。

 

ちなみに3年ちょい前の僕は

コンナだった。

今から20kgほどデブって、

ランどころか、運動35年ほぼゼロの、

スーパーインドアぽっちゃりおっさん。

当時のボクだったら、

「いやいやw、南極とか、いきなりそんなんポチらんでしょ」

当然そう思ったハズ。

いや、むしろ

「このオッサン、オカシイんじゃないの(;・∀・)?」

そう、疑うだろう。

そろそろ、本題に戻ろう。

このブログの物語は、

どこにでもいる、運動不足&運動神経ゼロの普通のさわやか青年デブなオッサンが、

ふとした「ノーポチ」から

「ノーポチ」チャレンジが積み重なり

気付けば南極100kmマラソンにチャレンジしてしまう

そんな姿を綴ったお話である。

レース同様、ゴールまで長い道のりかもしれないが、

最後までお付き合い頂けると、なによりである。

さて、どんなお話になるのやら。

つづく

【南極100kmマラソンへの道】その2「なんで、南極100kmマラソン?」

記事タイトルにある問い。

「なんで、南極(´・ω・`) ?」

答えは、シンプル。

「北極のハンタイだからです(`・ω・´)キリッ」

そうなんです。アホなんです。


詳しい経緯は

同ブログの「北極マラソン完走記 」をご覧頂くとして

とにもかくにも、

今年(2012年)4月

ふとした弾みで

「ニンジャの格好で北極点マラソンを完走」(人類史上初)

を達成したのである。

 

コレ↓

そりゃあ、ボクの両親も、

おおいに涙にくれていましたよ。


自分の息子が

こんなバカなコト「人類史上初の偉業」をしたことに。

そうして、この時達成した

もう一つの「人類史上初の偉業」

コレ↓

北極点(あたり)にニンジャ刀(模造刀)を刺した

(たぶん)人類史上初の瞬間

である。

イメージ図↓

こんなカンジ。

 

「おい、、、

ちょっと、待てよ?

これ、もし逆(南極)からも刺したら。。。。

同イメージ図↓

「これって、

世界史教科書載っちゃうレベルの偉業、

いや、

覇業なんじゃね??(;・∀・)」

そうなんです。アホなんです。

 

だから、南極なんです。

それ以上のロマンが、

いったい、

どこにあると言うのか。

こうして、

北極点マラソンから帰国した夜には、

「南極マラソンをノーポチ」

していたワケなのである。
※参考 「【北極マラソン完走記:12】さいごに

蛇足までに、

このブログを書きながら今さっき、

自分の過去の「北極マラソン完走記」を読み直していたら

「なぜ北極か?」の理由

「南極の反対だから」

となっていて、

ビックリしてひっくり返りそうになったのは

決して公開できない事実である。

つづく

 

【南極100kmマラソンへの道】その3「せっかくなので、100kmで」

よく考えなくても、

すぐに気がつけるハズだ。

コレ↓ をするのに、

「別に、マラソン走る必要、無くね(゚Д゚)??」

いやいや。

ほら、だって、

「北極でも、走ったんだし。

せっかくだから。」

今回、ボクがポチった南極マラソン

Antarctica Ice Marathon(※)には

ー ハーフマラソン
ー フルマラソン
ー 100kmマラソン

の3部門がある。

(※他にも、たまたま同時期に「4Deserts」主催の南極マラソンレースが存在するが、
そちらは船で南極に行くので、ヒコーキ好きなボクはコッチを選んだ)

当然、距離が短いほうがラクである。

が、ラン歴3年ちょいとはいえ

いまや

ダイコンで100kmマラソン完走

できるまでに、成長しているのだ。

ダイコンの名にかけても

「ハーフは無いでしょ」

とはいえ、南極である。

今年4月に走った

北極点マラソン(フルマラソン)も、非常にタフだった。

通常のフルマラソン(自己ベスト3時間14分)の

1.6倍(5時間7分)も掛かったのだ。

「さすがに、100kmは危ないかな?

いったい、何時間かかっちゃうんだ?(; ´∀`)」

そうだ。過去のタイムを見てみよう。

ん?

おぉ???

「100kmの参加者って、毎年3~5名しかいないの??」

ひょっとして。。。。

こんにちは、世界王者です。

って、言えちゃうかもしれねーじゃないの!!

えーい、四の五の言ってもしょうが無い。

せっかくなので、100kmノーポチだんっ!!

またまた蛇足。

100kmノーポチの後で気づいたのだが

実はハーフマラソンの部は

「毎年0~2名しか参加してない」

ので

 

「こっちのが、
世界王者獲りやすいジャン!」

という、驚愕の事実を知ったのだが、

まさにアフターフェスティバルなのであって。

つづく

【南極100kmマラソンへの道】その4「素晴らしきかな、我が戦略」

南極/北極地でのマラソンが難しいのは

他のマラソンと、装備が全く違う

ことに尽きる。

事実、北極点マラソンで一番タフだったこと。

それは、

「まばたきした瞬間に

上と下のまつ毛が凍りつき

目が開かなくなる」

汗と涙が凍りついたまつ毛とまつ毛が、

まばたきの瞬間、くっついてしまうのである。

2012年4月に参加した北極点マラソン中の、自分撮り動画↓

こうなると、タイヘンだ。

まつ毛の氷を取ろうにも、

手には分厚い手袋が。

ゴシゴシこすれば、氷で目が傷つく。

3重の手袋+ホカロンでも凍えそうな手を手袋から出して、

手の体温でまつ毛の氷を溶かさねばならないのだ。

北極点マラソンでは、

手の感覚が無くなりそうになりながら、これを何度も繰り返しながら

やっとの思いでゴールしたのだった。

いまや懐かしき、ニンジャ姿でのゴール写真。
(しみじみ)

ん?


おや??

ちょっと、待てよ????

オレ、アタマの上に
ゴーグル付けてね?!


なんで、
ゴーグル使わなかったんだ?

(そしたら、まつ毛凍らなかったんじゃねの??)


思い出した!

スタート時に


「こんなスゲー景色

まずは肉眼で堪能しようじゃねーか(`・ω・´)」

が、

そのまま5時間忘れちゃってたのかwww

まさに

メガネを額にかけながらメガネを探す

「メガネ メガネ」

お爺ちゃんじゃねーか。

そうなんです。

極地マラソンでは、何が起るかわからないのです。

 

正直、北極の時は、

あまりの寒さと景色のインパクトに

あんまり余裕がなかった

のも事実。

 

しかし今回は、2回目の極地なのだ。


反省を活かし、成長が見られる装備を準備しようじゃないか。

とはいえ、極地の「100km」は初めてである。

100km走る間(10時間以上)に

天候も様々に変わるだろう

なにより、安全が第一

とはいえ、あまりに重装備でも

僅かな装備の重さが、100kmの間に重りのようにのし掛かり

走れなくなりかねない。

重くて止まると、一気に体が冷えて、むしろ危ない。

装備の軽量化も重要である。

なにより難しいのは、今回のレース地点の天候。

雲や風の状況で、

体感が「-10℃ ~ -40℃」にも変わるそうだ。
(北極点マラソンでは比較的安定?して-30~40℃と常に寒かった)

そうして、熟考に熟考を重ねた末の

今回の南極100kmマラソンの戦略は

「『安全第一で極力軽量』を軸に、2面体制で行く」

つまり、

ー さほど寒くない時には、(安全は担保しうる最低の)軽量重視
ー 激しく寒い時には、多少重くなっても防寒重視

と、2種類の装備を用意することにしたのだ。

たとえば、
足元であれば

シューズ:ゴアテックス(重め) or 薄手のトレランシューズ
ソックス:インナー + 2種類の厚みのウールソックス 

どんな状況にも、

対応が可能なラインナップである。

素晴らしいではないか。

一番軽量モードと、一番防寒モードでは、

靴下とシューズだけでも合わせて400g程も重さが変わるのだ。

これは、かなりの差である。

このようにして、あらゆる細かい装備に至るまで、

重さを測って調べ尽くしたのだ。

そして、一番重要なのは、

一番面積の多いボディー部分の装備である。

面積が多い分、重さの影響も大きくなってしまう。

足元以上に、一品一品重さを調べ、

考えに考え尽くした。

しかし、

安全を担保しつつ

どれだけ余計な装備を排除しても

2.9kgは下らないのである。

かなり重たいが、背に腹は替えられない。

そのようにして、

苦労と熟考の末に、ボディー装備が遂に完成したのだ。

それでは、お見せしよう。

あらゆる天候や環境にも対応しうる「2面体制」を備えた、

究極の南極100kmマラソン装備を。

これだっ!!!!


素晴らしいではないか、

我が戦略は。

これならば、状況に応じ、

こんなバリエーションさえ可能なのである。


さらには、キラリと光る、充実した小道具群。


– サバイバルシートと、緊急用の笛 (これのみが、須装備)

– ニンジャに欠かせない手裏剣 & 忍者刀

– ゴール後祝杯用のウィスキー、カップ

– 頂いたお守り、「走る」ワッペン

– 高校のセンパイが夜なべして作成したものの
口がマガっているから」という理由で「マガちゃん」と呼ばれる小ペンギン

– さらには時計すら2面体制(50時間GPS + 通常時計)

– おまけにホッキョククマ除けの鈴(※南極にはホッキョククマは存在しません。そもそもクマも)

 

防寒にも軽量化にも、

一切の妥協も見つからない装備ではないか。

 

 

こりゃ、

世界王者、狙えちゃうぜ。

ゴーグルつけるの、忘れさえしなければ。

つづく

【南極100kmマラソンへの道】その5「それじゃ、南極さいってくるだヽ(´エ`)ノ 」


「それじゃ、オラ、南極さ行ってくるだ ヽ(´エ`)ノ 」

そう、簡単に行ける場所ではない。

しかも

(誰も望んでいないのにも関わらず)

「わざわざ100kmマラソンをしに」

行くわけである。

装備以外にも、実に多くの準備が必要である。

まずは、フライト

南極マラソンに参加する選手は

「11/17までに、チリの『プンタアレナス』という街に集合必須」

「ぷんたあれなす?(´・ω・`)」

だそうな。

南米の、さきっぽ

はたして、ここまでどうやって行くか?

ここでも、戦略の見せ所である。

とはいえ、プンタアレナスは、地球でみると日本のほぼ真裏。

たどり着くまでに3~4回は乗り継ぎが必要。

「仕事もあるので、できるだけ、移動は短い時間がイイ。

かといって、あまりお金も掛けたくない。」

その2つを両立させるべく、持ちうるネット力を総動員し

「できる限り、短時間(特に乗り継ぎ)+低コスト」

なフライトを選んだ結果は、、、

アメリカ大陸の最南端へ行くのに

まさかの

「アメリカ大陸の最北国、カナダ経由」

という答え。

「日本 → カナダ」の区間さえ、溜まっていたマイルを利用すれば、

その他かかるフライト+サーチャージ+諸々あわせて

「往復で11万円!」

しかも、乗り継ぎ時間込でも、トータルかかる時間は短め。

素晴らしいじゃないかっ(・∀・)!

ん??

『キャンセル、変更きかないチケットです』だって??

そんなの、「ノーポチ」しかないでしょ(・∀・)!」

しかーーし

やはり、そう簡単に行ける場所ではない。

その後の、ある日。。。

仕事のパートナー(以下、『パ』)
「小野さん、USでコレコレの出張入ったんですが、空いてますか?」

小野
「(オモシロそうっ!)もちろん!いつですか?」


「○月✕日です。どうですか?」

小野
(そ、それって、南極出発日と被ってる(;・∀・)!。。


でも、フライト組み直せば、US出張経由になるかも?)

んと。

ええと。。。

だ、大丈夫です!

US出張

い、行きましょうっ(`・ω・´)ゞ!

またもや、ネットを駆使してフライト組み直し。

あ、前とったフライト、

キャンセルしても払い戻し無いんだったよな(´・ω・`)。。。」

それが、どうした( ;∀;)

 

こうなりゃ、
11万円分以上の価値ある出張にしてやろうじゃねーの(`・ω・´)。

 

で、取り直したのが、

日本→US出張経由→プンタアレナス

計、6都市、4つのタイムゾーンをまたぐことになる5フライト

そして、出発の前日。

別主催の南極マラソンレースに出る友人からの

衝撃の情報が

えっ!小野さん、コレ、持ってないんですか??」

「南極地域活動行為者証」??

環境大臣発行のシロモノらしい。

「(;・∀・)ナニソレ!?  無い無い。」

コレが無いと、最悪南極に上陸できないか

上陸しても、罰金を払わせられる可能性があるとのこと。

慌てて、自分のレースの主催者に確認するも

「んなもん、必要ねぇんじゃね?」

「いやいや、政府(環境省)のサイトに記載あるんだってば」

どうやら、南極大陸上陸について

国に許認可もしくは申請が必要なのは、

世界中で日本国民だけのようである。

主催者が再度確認した所

「おー!おまいら日本人はアンラッキーだな(・∀・)!

南極ツアーの会社が代理許可を取っているから

『申請』するだけで大丈夫だぜっ!」

環境省のサイトでも、

事前に許可証が発行されるパターンと

(ボクのように代理店が許可を取っていれば)申請だけすればよいパターンと

2種類が存在するようだ。

「許可が必要なパターンじゃなくて、ヨカタ\(^o^)/」

とはいえ、「申請」についても

本来ならば「上陸の1ヶ月前頃に申請を」とあるが、

たとえ直前でも、申請をせずに出発してしまうよりはマシである。


ギリギリ、だんっ!

それにしても、宛先の

「環境省自然環境局自然環境計画課南極保全係」

を無事書き終えるのに、

封筒2枚の犠牲で済んだのは奇跡的であろう。

こうして、幾度の困難を乗り越えて

ようやく迎えた、日本出発の朝。

いよいよじゃあないか。

小鳥たちが、チュンチュン鳴いているぜ。

実に、清々しい朝じゃあないか。

パスポートが、残り1ページしか残ってないコトに

気づくまでは(;・∀・)。

日本から南極までの往復に、

計4つの国(日本、US、チリ、ペルー)で入出国がある。

つまり、
4ヶ国 × 2回 = 8回のスタンプ分のスペースが必要

おまけに、

南極でもスタンプ押せちゃうかもしれないじゃないか!

はたして、スタンプのスペースは足りるのかっ!?

(ちなみに、写真右ページで幅を聞かせているのは、北極で押したスタンプ。
もちろん、北極は国ではないです。ロシア人が勝手に用意してましたw)

 

最悪、行きは良くても、帰国途中で

「ページに空きが足りないので、ココでストップ」

なんていう

人生ゲームのようなコトになりかねない。

この時点で、

フライトまであと8時間半(8時半→17時)。

さらに、成田に行く前に大事なアポが2つある(12時~)。

実質、残りあと3時間半

慌てて、パスポートのページ増札の手続きを調べる。

あった!

「パスポートのページの追加について。。。」

・・・

 

「手続きは9時から。

約2時間で完了します」

ギリギリ楽勝じゃないかっ( ;∀;)!

幸い、近場でも旅券センターができている。

ダッシュ!で、旅券センターに一番乗りっ!

「11:05受け渡し予定」

やったぜ父ちゃん( ;∀;)!

アホでも、アポには間に合うぜっ!

つづく

【南極100kmマラソンへの道】その6「出張を終え、30時間の旅へ」

無事、USに着き、出張もいいカタチで終え
11万円分以上の価値はあった!はず!

いよいよ、南極マラソンの集合地点

チリの南端、プンタアレナスまで、30時間の旅へ。

フライトギリギリまで会議に出ていたので、

慌ててホテルに戻り、荷物を拾い、タクシーを頼む。

ホテルのドアマン(以下、「ド」)
「兄ちゃん、タクシーかい?」

オレ「いぇーす!空港まで頼むぜっ」

ド「リムジンだったら、スグに出せるぜ(`・ω・´)?」

オレ「リムジン?ソレって、高くないの?(´・ω・`)」

ド「大丈夫だ。50ドルポッキリだ!(`・ω・´)

そうして、「向こうの角に停めてある」というリムジンまで

連れて行かれると。。。

モノホンの大型リムジンじゃないのっ(;・∀・)!

オレ「コレ、ホントに50ドル(´・ω・`)?」

ド「オーイェイ!ノープロブレムだっ!

スペシャルなリムジンで良かったじゃないか(・∀・)

芸能人や結婚式じゃあ、あるまいに。。。

空港着くまで、ちょっとドキドキしつつも

「まぁ、オモシロいから、いっか」

つかの間セレブ気分を堪能(`・ω・´)

それにしても、

行き先一つ伝えるにしても

運転手が遠すぎだぜっ!
残念ながらビックリするくらい、何事も無く空港に到着。

もちろん、記念撮影もプリーズ。

(`・∀・´)ドヤッ!

さて、これからが勝負の時だ。

ここからプンタアレナス(集合場所)まで、

飛行機を4つ乗り継ぐ。

4月の北極マラソンの時には

あやうくバゲージロスト(預け荷物紛失)

を経験している。

今回は反省を活かして、

最悪、走るだけに必要な最低限は全て機内持ち込みに。

でも、あと10日分の着替えやら、

なにより、

北極点に突き刺し、

南極にも突き刺す予定の伝説の忍者刀

預け荷物の中に入っている。
万一、忍者刀が入った預け荷物がロストすると、

手荷物だけで南極を走ることはデキても、

コレ↓

が達成できなくなってしまう。

人類史上初の夢が、潰えてしまう。

全人類の期待を一身に背負っている以上、

なんとしても、阻止しなくてはならない(`・ω・´)ビシッ。

でも、ちょっとトラブルも期待してしまう自分も否定できない。


ドキドキしながら、荷物を預ける。

ここで少し話は戻るのだが、

実は出発の1週間程前から風邪を引いていた。

出発前に病院に行き

「スンゴイ所に長期間行っちゃうので、

できるかぎり、スンゴイ薬出して下さい!」

そしてもらったのが、この薬群。

朝だけの薬もあれば、一日4回飲むものや、毎食後飲むものやら。

しかーし、

日本を出て、幾多のフライトで幾多のタイムゾーンや時差を経由するうちに

いつ、何を飲めばよいのか、サパーリわからなくなってくるヽ(^o^)丿。

いいのだ。そんなコトは。

全人類の夢の前では、小さな話なのだ。

ノリで飲めばいいじゃないか

まだ、闘いは始まってすらないのである。

つづく

【南極100kmマラソンへの道】その7「ほぼずっと、『一人100kmマラソン』」

読者の皆様の中には

そろそろ憤りを感じている方もいるのではないか。

「オレは、マラソンの話を読みに来たんだ!

いつになったら、マラソンの話になるんだっ!o(`ω´*)o」

そんなアスリートの方々の為に、

一旦、今回のレースについて、振り返ってみよう。

今回ボクが参加する

Antarctica (南極) Ice Marathon

には、

ハーフマラソン
フルマラソン
100kmマラソン

の部が存在する。

どんなコースかというと、

こんなカンジ

25km1周(青点線)を4周回するドMコース。
※フルマラソンは(青点線1周+オレンジ点線1周)

一度でもウルトラマラソンを走ったことがある方なら

経験があるかもしれないが

ゴール地点を通過して、またそこからスタートするのは

精神的にかなり来るものだ

それを、今回は3回も繰り返すことになるワケだ。

なかなかじゃねーの(・∀・)

100kmマラソンは、肉体以上に精神力との闘いである。

日本でも、実にたくさんの100kmマラソンがあるのだが、

多くの100kmマラソンで、

参加者の平均年齢は4-50代

6-70代の方でもスタスタ完走してしまうのは

肉体よりも精神力が重要であることの証拠である。

通常の100kmマラソンの制限時間は、

だいたい14~16時間。

ほとんどの選手が、10時間以上かけてゴールにたどり着く。
(ちなみに、ボクのベストは10時間23分)

それほどの長い間、

選手の精神を支えるものとして

1. エイドステーション(通常、約5km毎)のスタッフの応援

2. 沿道の温かい応援

3. 同じ闘いに挑む、選手どうしとの交流

3大要素があると思う。

さて、今回の100kmマラソンに話を戻し、

この3大要素と照らし合わせてみようではないか。

そもそも、今回の南極100kmは制限時間が24時間

事実、過去のレースでは20時間以上かかっている選手も何名かいる。

通常の100kmマラソン以上に長く耐え続ける精神力

必要なのは、言うまでもないだろう。

それだけ、3大要素が重要になってくるハズだ。

まずは1つめ。エイドでの応援

今回のコースは、25km一周。

一応、8km毎にエイドステーションがある(らしい)。

8km走るのには、100kmのペース+雪道だと、1時間程はかかるだろう。

つまり、

最低1時間はエイド無しで、飲まず食わずで走り続ける

必要がある。

しかも、エイドステーションに24時間スタッフがいてくれるなんて思えない。

誰もいないか、いても既に凍っちまってるかもしれない

 

次に、2つ目。沿道の応援

もちろん、25km毎のスタート/ゴール地点以外には、

コース沿道に人なんて立っているハズがないだろう

もし沿道に立って手を振ってくれている人が見えたとしたら

それは

アッチの世界から手招きしている人

かもしれない。

そっちは逝っちゃダメだ。
「とはいえ、カワイいペンギン達が応援してくれるんじゃね?(・∀・)」

うん。調べてみた。

「レース地点は南極点に近い内陸のため、

寒すぎてペンギンすら生息していない地域」

だそうだ/(^o^)\。

そして、3つ目の要素「他の選手との交流」

今回の旅程では、

南極滞在2日目に先にハーフとフルが行われ、

4日目に100kmマラソンが行われる予定である。

つまり、ハーフとフルの選手同士は、お互い出逢う可能性があるが、

100kmマラソン中は、100kmレース以外の選手とは出会わない。

そして、思い出して欲しい。

毎年、100kmの参加者は3~5名しかいない

という事実を。

なにせ、25km一周である。

下手したら、

スタート~ゴールまで他選手と一切すれ違わない

可能性すらある。

つまり、100kmマラソンで大事な

「選手の精神を支えてくれる3大要素」など

なに一つも期待できない

ってコトだ。

レースっていうより、

ほぼずっと、

「一人で勝手に100kmマラソン」しているのと、

大差ないではないか。

なかなかじゃねーの(・∀・;)

べつに、ビビってなんか、いないし。

産まれてこのかた、

ビビったコトなんて、

ないんだし(´;ω;`)ウッ…。

つづく

【南極100kmマラソンへの道】その8「物語りは急展開へ」

物語りは、突如として加速しだす。

30時間の4フライトを乗継ぎ、

無事、集合場所のプンタアレナス(チリ南端)に着いたのは

集合日17日を超えて、18日00:30am頃。

 

(そういや、おれ、チリのお金(ペソ)、ほとんど無かったような。。。)

 

大丈夫だ。

ボクには「シティーバンクカード」という強い味方がある。

 

日本の口座で日本円を入れておくだけで

全世界(何故かアメリカ以外)、実に様々なATMで、

現地通貨を(しかもかなり良いレートで)引き出せるのサ(`・∀・´)。

 

 

荷物検査を出て、空港ロビーに出ると。

 

「空港ちっちゃ!!」

 

 

ATMが。。。。。無い(´・ω・`)!!!

 

 

この時点で、所持金11,000チリペソ(約1,800円)

 

あまりに田舎過ぎて、ネットでもタクシー相場が分からない。

とりあえず、空港からホテルまでは車で20分はかかる距離だというのはわかっている。

 

ひとまず、タクシーを見つけて交渉せねば。。。

が、外へ出ても。。。

 

 

タクシーが。。。。いない( ;∀;)!!!

 

夜遅いせいか、タクシーが空港前にいないでは無いか(;・∀・)!

 

 

こりゃ、最悪空港で野宿だなと思ったところに、スーっと一台のタクシーが!

(゚∀゚)キタコレ!!さっそく、話しかけてみると。。。。

 

英語が。。。。全くもって、通じない\(^o^)/!!!
(How much?すらも)

 

こういう時は、スマホをサッと取り出し

秘技「Google翻訳!」

 

と行きたいところだが、あいにくチリは海外パケホーダイ対象国なので

秘技「電卓交渉っ!!」

 

時差ボケてたのか、運ちゃんの「9,000チリペソ(1,600円程)」を

「なんだ、20分で900円なら、まいっか」

 

と、ロクに交渉もせず乗ってホテルへ。

この時点で、所持金2,000チリペソ(約360円)

 

既に18日の1:30am。あと7時間半で、南極マラソンの説明会だ。

 

飛行機で時差修正しようと、必死で眠気をこらえていたはずなのに、

ベッドに入っても、まったく眠れない!

 

テンションがあがっとるんだなコリャ(・∀・)。

 

そうして、浅い4時間ほどの眠りの後、いよいよ、9amから説明会。

 

4月の北極マラソンで一緒だった選手も何名かいて、

みんな「今回もニンジャなのか(・∀・)?」と声をかけてくれる。

ホンワカ(*´ェ`*)してるのも、つかの間。

 

 

説明会の内容が、なんとも恐ろしい!

 


– 天候は急に変化するから、油断するな!

– 強風吹いたら、荷物等に掴まれ!ふっ飛ばされるなYO!

– レースは天候が穏やかになったら即開始。いつでも開始できるようしておけよな!安心しろ。白夜だからいつでも走れる!

– コースを外れるな!(クレパスは年に何十mも動く!コース外れたら危ないぞ!)

– 風が強いと、コースなんて(ホワイトアウトで)見えなくなるぞ!ヘタに動くな!レスキューできなくなるぞ!

– 過去、ホワイトアウトでコースから外れ失踪した為、14時間見つからなかった選手がいたぞ!生きていたがな!

– 他、過去の凍傷の事例写真。。コワ杉( ;∀;)。。。痺れが来たら危ないゾ!

そして瞬く間に今後のスケジュールが決まっていく。


いまからスグに装備チェックを開始!部屋で待機!

 

飛行機に積む荷物は3pmにピックアップ!

 

天候しだいでは今晩飛び立つかもだから、一旦6pmに集合な!

 

へ、明日じゃなく、今夜飛ぶかもなのね。

 

こりゃ慌ただしくなって来た!

 

つづく

【南極100kmマラソンへの道】その9「何なんダネ??その棒は???」

部屋に戻り、慌てて準備を始めると

「コンッコンっ」(ドア)

さっそく、装備チェック(゚∀゚)キタコレ!!

今まで経験した

ゴビやサハラの砂漠250kmマラソンでの装備チェックより、かなり厳しめ


「シューズは、それだけなのかネ?」

「ぇえ、一応2足持ってきてるんですが・・・」

「ブーツ無いと、危ないンだな。後で5pmに事務所に来なサイ」

「ハイ・・・(´・ω・`)」

「全般的に、薄着過ぎないカネ?」

「一応、北極経験していて、寒かったので
それよりかなり増やしたんですが。。。(´・ω・`)」

「これ全部、ホントに重ね着できるのカネ?」

「ちゃんと、着てみてチェックしますた。。(´・ω・`)」

「ネックウォーマー、持ってないのカネ?」

「北極で使ったんですが、凍ってゴワゴワになるばっかりで逆効果かなと思って
今回は持って来ませんでした。。(´・ω・`)」


「エマージェンシーブランケット、薄過ぎじゃないカネ?」

「・・・(´;ω;`)ウッ…」

「ひとまず対応を協議しておくので、後で事務所に来なサイ」

「ハイ・・・(´・ω・`)(´・ω・`)」

「ところで、その棒みたいのは、何なんダネ???」


「(@_@;)!!(ニンジャ刀!!!)ぇ、えーと、あの。

ちょっとアノ、あれでソノ・・・」

「とにかく、後で5pmに事務所に来なサイ」

 

(´・ω・`)としてても、始まらないので

まずは昼を食べるねば!

 

が!カネなど無いっ!

(チリルピー全財産。450円程なり)

 

ので、

クレジットカードが使える近くのスーパーへ買い出し。

 

ボクの買い物に羨望の眼差しのワンコ達(`・∀・´)ドヤッ!!

メニューは

パンに、チーズにハムにヨーグルト。以上。

英語表記が一切無くって(・・?だったけど

「たぶん100%果汁オレンジジュースっしょ」

と思って買った液体は

いわゆるカルピスの元みたいな希薄用の原液ですた。

 

ショッパカッタアルヨー(;・∀・)

 

そうして3pmまでに必要な、

飛行機に積み込む荷物も完成!


※けっこう真剣デス(`・ω・´)ゞ

 

そして、次は装備チェックでダメだしされた

5pmの事務所呼び出し

 

まさか、ココに来て、

「YOU、装備不足で、出場できないYO/(^o^)\!」

まぁ、とにもかくにも、事務所へテクテク。

で、事務所着いたら。。。

オレ以外に、15名くらいがいるじゃんか。

みんな「ブーツが必要」とのコトで

レンタルしたのが、コレ。

「えーと、

お一人様

100USドルか50000チリペソ(約8000円)になります(`・∀・´)!」

 

(アニキ、やりますなっ!

なかなか、えぇ稼ぎしてますがな(・∀・)!!!)

 

とはいえ、立場的にイヤとは言えない。

仕方がない。レンタルするしか無い。

 

 

(;・∀・)ハッ!

 

オレ、現金、全然ないじゃん!!!

この時点での持ち金

2800ペソ(450円)+70USドル(5600円)=6050円なり。

 

「えっと、スミマセン。。

現金無いんですが。。。(´・ω・`)」

 

「そんなもん、コレコレの場所に銀行があるがな。

キッチリ耳揃えて来ぃーや!(`・∀・´)」

(注:多少デフォルメされております。ちゃんとした旅行社ですw。)

 

慌てて街に繰り出すも、銀行がなかなか見つからない。

困って、キョロキョロ((ω・`) ( ´・ω))していると。。。


あろうことか、

ペネロペ・クルス似の女のコが笑顔で近づいてくるではないか。

 

どうやら、困っているのを助けようとしてくれているようだ。


が、

ぜんぜん英語通じないがなっ!\(^o^)/



カードを取り出し、

ジェスチャーで現金を引き出す仕草をしながら

何とか通じ、ATMの場所を教えてもらう。

 

 

あったよ!銀行!

なかなか、オサレな銀行じゃないの。

 
さすがは、ペネロペちゃん(・∀・)。

 

 

ATMも、ちゃんとあるじゃあないの!

英語メニューで、シティーバンクカードも使えるぜっ!!

 

 

「ありがとう、ボクのペネロペちゃん(・∀・)。」


(写真、撮っておけばヨカッタ。。。(*´ω`*) )

 

ブーツ以外、帰りのタクシーくらい使わないんだし、

念の為、多めに15,000円分くらいあれば十分

だよね。

ということで、

 

 

現金、ゲット!!!

 

 

アレ?

 

 

オレ、『15000円分あれば、十分』だったんだよな?

すげー、たくさん、お札出てきてるんだけど(;・∀・)?

 

浮かれながら押した

ATMの「$200.000」って


200.
000USドル(約16000円)分のチリペソ(「.000」は小数点以下)

ってイミじゃなくって

『200,000チリペソ』(20万チリペソ)

しめて、約35,000円分

ってコトなんジャマイカ/(^o^)\。

 

うん。完全に、浮かれてたよね?オレ(;・∀・)。

 

まー、しゃあない。

南極から帰ってきたら、

 

しこたま飲んで使ってやるぜっ( ;∀;)

つづく