カテゴリー別アーカイブ: 北極マラソン

【北極マラソン完走記:その11】そして、北極点へ

8日、早朝5時。いよいよ、その時がやってきた。
北極点に、向かうのだ!
人類が北極点に立ってから、まだ100年ほどしか立ってない。
ましてや、日本人が立ったのは、たった30年ほど前のこと。
残念ながら、「北極点なう」のツィートは、2年程前に
「人類初」の先客がいるが、
ニンジャで北極点に立つ人類は、僕が最初に違いない(`・ω・´)。
北極点へは、このロシア製ヘリで向かうとのこと。
オンボロじゃんw。
中はこんな感じ。
席が足りないので、僕はガード役のニンジャとして、
床に片膝を立ててこのポーズのまま飛び立つことにw。
まだ北極点からそれほど離れてなかったので、
10分もかからず、いよいよ「点」に到着!
来たぜ!ニンジャ@北極点!!

 

僕は、地球の、いちばんてっぺんにいるのだ!
しかも、ニンジャでw。
後で確認したら、衛星電話でも、しっかり
「北極点なう」がツィートができてました。
オモシロイのは、北極点を示す標識のポールが、
可動式な事。
北極は海の上を浮かんで移動しているので、
ロシア人がGPSで確認しながら、
おもむろに氷に穴をあけて、ポールを立てるのであるw。
都市の方角を示す標識も、2種類の方角しか向いてテキトーっぷりだし、
その場でドライバーでくっつけているようなカンジw。
ハイ。できあがりw。
そんなことは気にせず
いよいよ、もうひとつの地球史上初であろう
「北極点に忍者刀を指す初めての人類」も実現。

その後、みんなで、北極点を中心にぐるぐる回って、またプチマラソンをしたり
そして、皆で手を繋いで「世界はひとつ」をしたり
北極点を中心に、円形人間椅子?をしたり
ホットワインで乾杯したり。
とにかく、凍えるほど寒いのだが、
感動ひとしお。
北極点で「磁石の北がぐるぐる回る」のを見る予定だったけど
寒さでチェックするのを忘れてしまったのだが、
オモシロかったのは、GPS連動時計のタイムゾーンが
ちょくちょく変わる事。
 


(左の時計がGPSでタイムゾーン連動時計)

少しずれるだけで、いろんなタイムゾーンに入ってしまうので、
時計も混乱している様子w。
そうして、北極点をあとにヘリでキャンプへ。
戻る時に窓から下を見ると、
点のちかくでも、実にたくさんの氷の裂け目がある。

100年前に人類が初めて点にチャレンジした際、

こんな状況で北極点に地上からたどり着くのは、
さぞ大変なことだったろう。
あらためて人類のチャレンジのすごさと、
発展のスピードに感嘆。
北極点からキャンプへ戻ってからが忙しい。
なにせ、すでに8日の朝8時頃になっている。
ロングイェールビーンへ戻るフライトは10時頃とな。
急いで、選手の表彰や、完走証が渡されていく。
テントが一緒だったランナー何名からは
「ニンジャ、今年11月の南極にもオレは行くが、一緒に行こうぜ!」
と誘われ、グラグラ。
ひとまず、

 

完走証と、忍者刀と、お土産でもらった、コース表示の旗と。

そうして、北極からロングイェールビーンへと戻る飛行機もやって来た。
また、これに乗れるまでが、待たされて寒いのなんの。

 

結局、北極を飛び立ったのは予定から1時間半遅れて11:30am。やっぱりロシア時間でしたw。

ロングイェールビーンの空港には2pmに着く計算。
空港について、ホテルに移動して、置いてある荷物をとって、
また空港に戻ってチェックインせねば、なのに、
40分程しかないw。
そんな状況でも、流石は北極ランナー達。
みんな、「それが何か?」という冷静さで、
チームワークよく、移動もスムーズ。
なんとか、ロングイェールビーンからのフライトに、ギリギリ全員セーフ。
その後、慌ただしく、飛行機に乗り込み、
みんなで乾杯をし合いながら、
居酒屋飛行機状態で、各自の帰途へと。

【北極マラソン完走記:その12】さいごに

いま、このブログを書いているのは、
たった40時間程前まで立っていた北極点から
北極点
→(ヘリ)
北極キャンプ
ロングイェールビーン(ノルウェー)
トロムソ(ノルウェー)
オスロ(ノルウェー)
コペンハーゲン(デンマーク)
《今ココ》
東京
と、6つの目のフライトの機上。
あの凍える、痛いくらいの寒さも、
あの一面真っ白な世界も、
あの自分に勝ち抜いた満足感も
なんだかものすごい昔のような気がする。

一方で、あまりに強烈な光景や経験が多すぎて、

いまだに、興奮が冷めやらない。 

あまりの寒さに震えて思いつけなかった
「あぁ、アレもすればよかった。コレもできたハズだなー」
な事もあるけれど、
なにより、今までにない景色を見て、
今までにない経験を、存分にすることができたのだ。
改めて、親や家族や僕のヨメ、
そして、暖かく応援してくれた仕事の仲間や友人らに感謝します。
ありがとうございます。
そして、一番嬉しいのは、
自分の今回の(まー、見た目はバカバカしい)チャレンジに、
多くの人がネットを経由して感動してくれて、
それぞれの新しいチャレンジに繋がっているということ。
こんな嬉しいツィートも。

 

これこそが、
白夜の下で、目覚め、

「だからぼくは走るんだ」 で感じた「なにより、したかった事」。

今回、世界中から様々なチャレンジャーと触れ合いあらためて強く感じたのは、

「自分がしたいチャレンジの、最大のハードルは自分自身」
って事。
できれば、ラクな方へ、できれば安泰な方へ、
ついついココロが動かされがち。気付けば、すぐに言い訳が思い浮かんでくる。

ラクな方へ行くこと自体は、けっして悪い事だとは思わない。
むしろ、自然な事なハズ。
でも、「今までと違う経験をしたい」想いが本当ならば、
ハードルなんて、意外と超えられるものだし、それをドライブするのは、周囲でも環境でもなく、自分自身にほかならない。

帰国したら、さっそく今日から、

また大小さまざまなチャレンジの場があるだろう。

せっかくの、有限の時間だもの。

できる限り「まだ見ぬ景色」「まだせぬ経験」に触れるべく

思いっきりチャレンジングな方へと走っていこう。

そして、またココロ折れそうになった時は、

あの白い世界での経験を思い出そう。

さー、また楽しく走れそうだっ!

 

(後記)
北極マラソンからの帰国日の夜、

今年の南極マラソンも「ノータイムポチリ」完了。

南極も走ります!

 

 

【おまけ:書籍を出版しました】

マラソン中毒者_(帯付) small4

「マラソン中毒者(ジャンキー) 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン」
(小野裕史著 文藝春秋刊 1,575円)

 35年間、超インドア派で運動とは無縁だった。
中高と、部活は吹奏楽部。
趣味は読書とネットとゲーム。
体育の成績は常に「上中下」の中もしくは下。
そんな僕が、仕事でもなく、単なるダイエットで始めたランニングをキッカケに
本を発売することに。

誰にだって、いつだって、未来は、変えていける。
こんなにもオモシロい未来にたどり着けるなんて。

そんな体験を、少しでも多くの方に共有できれば。
そんな想いとともに書いた本です。

ランに全く興味のない人を含め、老若男女に笑いあり涙ありで

美しい砂漠や北極、南極のカラー写真52ページと共に楽しんで頂ければ。

全国書店、アマゾンなどネット書店でご購入頂けます。
購入ページ(Amazon.co.jp)へ