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【北極マラソン完走記:その1】北極マラソン。始まりは、やっぱり「ノータイムポチリ」から

未来とは、時に、突如として大きく動くものだ。

僕の仲間のあいだでは、

思いついたノリで、深く考えずココロのままに「ポチッ」と

何かにエントリーしたり、購入したりしてケツを決めてしまう事を

「ノータイムポチリ」と呼んでいる。

 

得てして、未来が大きく動くのは、「ノータイムポチリ」の仕業が大きい。

36年間、運痴どころか、まったく運動してなかった僕が

2年半前に突如走り始め、20kg以上体重が落ちたのも、

「ノータイムポチリ」からだった。

ランを始めて1年程だというのに

 

ゴビ砂漠250kmマラソン
$Keep Challenging
サハラ砂漠250kmマラソン
$Keep Challenging

の2つをエントリーしてしまい

昨年完走できたのも、ヤツの仕業だ。

 

そんな僕は、今このブログを書いているたった12時間ほど前(2012/4/8 10am)まで

「北極点」に立っていたのだ。

 

そう、地球の一番北側のてっぺんに。

 

北極マラソンを「ノータイムポチリ」してから、

たった2ヶ月後(2012年4月)にだ。

 

そもそも、人類が北極点に初めて立ったのは、今からたったの100年ほど前だそうだ。

ましてや、日本人が初めて北極点に立ったのは、たったの30年程前。

そんな場所で、気づけば僕は、

人類初の「コスプレで北極マラソン完走」という、

先祖が聞けば色んなイミで涙(´;ω;`)してくれそうな実績を

「ノータイムポチリ」によって得てしまったようだ。

 

すこし、話を戻そう。

昨年、2つの砂漠250kmマラソンを完走した僕は、

今年に入ってから、やや自分に甘えが出ていたように思う。

砂漠を超える「次のチャレンジ」が何なのか、ココロが彷徨っていたのだろう。

仲間の間で最近言われ始めた、「刺激難民」というヤツかもしれない。

そんな僕に、チャンスがやってきた。

今年、2012年最大のチャレンジとしてターゲットしていた

「ウルトラ・トレイル・モンブラン(UTMB)」へのエントリーへの『落選』だ。

UTMBは、モンブランをぐるりと一周、166kmの山道を46時間以内に走り切る

世界最高峰のトレイルラン(山道中心のマラソン)のひとつ。

エントリーするだけで、かなりのレベルで過去のレースの実績が求められる

ランナー憧れのレースだ。

 

そのUTMBに、僕は、落選した。

とても、悔しかった。

 

のは30秒程で

「くそ。何か、他を探さねば。できれば、UTMBもビックリするくらいのチャレンジを」

と必死に考え始めた。

そんな時、ふっと「北極マラソン」が降りてきてしまったのだ。

もともと、僕は今年11月の「『南極』マラソン」への出場も悩んでいたが、

UTMBが9月にある事を考え、南極へのエントリーを見合わせていた。

もちろん、11月のUTMBが落選したことで、

そのまま「11月南極マラソン出ればいいじゃないか」

とも思った。

 

けど、なんか、納得がイカない。

それじゃ、余った負けクジを引かされるだけみたいじゃんか。

そんな時、ひらめいたのが「北極マラソン」だ。

理由は単純。『南極の反対だから』というヒラメキだけ。

よーし、「北極マラソン」でググってみよう。

 

ほぉ。なんと、4月に大会があるとな。φ(゚Д゚ )フムフム…

 

って、約2カ月後?さすがにちょっと急かなー?

こういう時こそが、「ノータイムポチリ」の真価が発揮されてしまう。

気づけば、僕の目の前のディスプレイでは「北極マラソン、エントリーが完了しました」

の文字が浮かんでいたワケで。

次の瞬間、「やべー。ヨメになんて言い訳しよう」

まぁ、言い訳も何も、平謝りする以外に方法は無いんだけど。。

「その2」へ、つづく

【北極マラソン完走記:その2】だから、ぼくは、走るんだ。ニンジャコスプレで北極を。

誰にだって、走るのはラクな行為じゃない。

できれば、歩いたり、休んだりの方が、ラクに決まってる。

 

走るためには、距離やペースにかかわらず、

肉体と、そして何よりココロとの闘いが重要だ。

ランを始めていろんな大会に出るようになり、

一番驚かされたのは、

「距離の長いマラソンでは、参加者の平均年令も上がる」

という事実。

100kmマラソンで、

70代のおばあちゃんが笑いながらゲンキに完走したり、

参加者の平均年令が50代だったりとか。

そんな時、いつも思うのは

「肉体的には、あきらかに、30代の僕より弱いはずなのに

なぜあんなに強い走りができるんだろう?」

僕なりの答えは

「歳をとったランナーの方が、ココロが強いから」。

100kmや、それ以上の大会に出ているシニアランナーは

みな、本当にポジティブで、明るくて、楽しそうに走っている人が多い。

もちろん、走る事は、肉体的には負担に違いない。

でも、シニアなランナーは、その肉体的負担をココロでカバーしているように思う。

同じ負担だって、「ツラい、辞めたい」と思って付き合うより、

どんな事でもよいから「楽しい、ありがたい」と思って付き合うと

不思議と、負担のカンジ方が変わってくる。

つまり、その負担と「どう向き合うか」こそが、大事なんだ。

それは、たとえ1kmでも、10kmでも、100kmでも同じだし、

走る事だけじゃなく、何かを続けようとする際には、かならず同じ要素があると思う。

僕が走る時に、「楽しい、ありがたい」と一番思うのは、

なにより、沿道やツィッター等ネット上での応援や、

大会スタッフやボランティアのサポートや、

そして、僕と同様に、自分自身と闘いながら走っている周りのランナーの存在だ。

そういった人たちがいないと、ココロの弱い僕は、すぐにサボりたくもなるし、

言い訳を見つけて休んだり辞めたくなったりしてしまう。

なので、そういった人たちは、僕をより強くしてくれる、とても大事な存在。

そんな人たちに、逆に、少しでも恩返しができないかな?

 

と思って始めたのが、コスプレラン。

 

東京マラソンでのパンダコスプレ & Ustreamでの全編動画中継や
Keep Challenging

 

大阪マラソンや、100kmマラソンでのダイコンコスプレなど。
Keep Challenging

 

 

(;・∀・)ハッ??バカナンジャナイノ??

 

 

と思われるかもしれない、、、

とはいえ、コスプレマラソンの何が良いかと言うと、

存在自体がオモシロくならざるを得なく、

周囲の人が、見ただけで、なんだか笑えてしまう。

いわば、無条件で周囲のランナーや応援の方やスタッフに「楽しい」と思ってもらえる。

( + ちょっとキャアキャア言ってもらえる)。

なので、僕がコスプレマラソンをする時には、

譲れない大原則が存在する。

コスプレマラソンの大原則

 

『誰からでも、一目で何かがわかるコスプレであるべし』

 

さて、そろそろ北極マラソンに話を戻そう。

北極マラソンをポチった、僕の一番の悩みは

装備よりも、練習方法よりも、

「コスプレを何にすべきか」。

以前、『南極』マラソンに出る際には

「ペンギンのコスプレで南極マラソンを走りたい!」と思っていた。

んが、なんと、「北極にはペンギンが存在しない」という事を知ってしまう。

ってか、そもそも、2ヶ月の準備期間の中で、

経験者もほとんどいなく、装備などの情報も見つからない。

「ヤバい。最低限の防寒具だけでも、暖かくなる前に買っておかなきゃ。

コスプレどころか、凍死しちゃうジャン。」

とにかく、軽くて走りやすそうで、寒さも防げそうな装備で、

かつセールで安いウェアを選んでいると、

「黒いウェアは人気が無い(=セールが多い)」ことを発見。

黒のウェアをイロイロ試着して自分の姿を鏡で見た瞬間、

「コレだっ!!」

と思いついたのが、

 

「ジャパニーズニンジャ」スタイル

$Keep Challenging

「ニンジャ」は、海外でも有名だし、人気もあるし

なにより、ジャパニーズニンジャの格好で上位でゴールしたら、

「ニッポン、やるじゃねーか!」とアピールできるし。

しかも、北極という、ただ居るだけでさえ難易度の高そうな地で

マラソンをするのに、コスプレする負担も少なそうだ。

そうだ!コレ以外に無いぜっ(`・∀・´)!

「その3」へつづく

【北極マラソン完走記:その3】いざ、北極へ。そして、「人類史上初」のハードル。

2012年の北極マラソンは、

全世界から40名の選手が集まるようだ。

気づけば、今年は日本人が僕だけであることが判明。

 

こんにちは、日本代表です。

そうして大会も目前に迫り

主催者から「プロフィールをwebに載せるので紹介文を欲しい」との事で

ニンジャの写真も添えて「ジャパニーズニンジャで走るぜ!」とプロフィールを書いた所、

主催者から

「北極マラソンを開始して以来、完走者はそもそも人類に数百人ほどしかいないが、

コスプレランナーは君が初めてだ」

とな。

 

こんにちは、人類代表です。


どうやら、僕のようなあまりにくだらない事を考える生物は

生命誕生以来40億年と言われる歴史の中でも、他に存在がしなかったようである。

「これは、中途半端なコスプレではイカン(`・ω・´)!」

調べれば、忍者の刀は普通の侍の刀とは違い、

やや短く、まっすぐである(侍のは少し反っている)。

刀は忍者にとっても命だったハズ。

「これはホンモノに近いものを用意せねば!」

「しかし、ホンモノに似すぎてると、そもそも飛行機に載せられるのか??」

と悩みながら、

演劇用のホンモノっぽい忍者刀と、

万が一のバックアップにと、プラスチックのオモチャの刀と2つ用意。
$Keep Challenging

スーツケースに入れて預け荷物にすれば、飛行機は問題ないだろう。

ウェアも、いろいろと情報を集め、最終的な装備が全て固まる。
Keep Challenging

 

装着してみた所。
Keep Challenging

うん。忍者っぽい。

 

そうして、遂に北極へと出発の時がやってきた。

人類初の偉業(?)も、あと少しだ。

 

北極マラソンは、レースだけではなく、設定もドMである。

 

集合場所は、北極への入り口の街、ノルウェーのロングイェールビーンという街。

人口1000人以上では地球最北にある、北極圏内の街である。

 

そこに、4/3までに集まれ。という事になっている。

そして、事前に選手に送られてきた案内もドMである。

 

いくつか意訳すると、

 

=====
1. レースは4月5日中、いつでも開始できっから心配すんな。なんせ、白夜だから。

2. レース中の給水は、しょっぱいけどガマンしろよな。なんせ、氷とかした海水なんだから。
イヤなら、自分で水持ってこいよな。

3. キャンプは、今は北極点から3-40km離れちまったぜ。なんせ、北極は浮いてる氷で移動しちまっから。

ま、心配すんな。ヘリで現在の北極点に連れてってやっから。

 

4. 給食のジェルとか、凍っちまうぜ?チェックポイントのテントの中にしまっとけよな。

5. 最後に。オレら、北極海の上の氷にプカプカ浮くようなトコ行くんだから、何があってもビビるんじゃねーぞ。
=====

北極にたどり着くまでだけで、

計5つの飛行機を乗り継がなくてはならない。

東京

コペンハーゲン(デンマーク)

オスロ(ノルウェー)

トロムソ(ノルウェー)

ロングイェールビーン(ノルウェー):集合場所

北極

という具合。

人類初のハードルは、しょっぱなでやって来た。

2つめの経由地、オスロに到着した際、

荷物到着のロビーで乗客が待っていても、一向に荷物が(誰の分も)出てこないのだ。

さんざんロビーで1時間以上待たされて、

係員から渡されたのがこの書類

$Keep Challenging
「SORRY(ゴメンナサイっ!)」

 

(;・∀・)ハッ?

 

何故に乗客みんなの荷物が出てこないのだ??

と係員に聞いてみたところ

「乗客の荷物、まるっと飛行機から紛失しちったσ(^_^;)テヘヘ」

マジかっ!

オモシロすぎるじゃねーかw。

オレ「そんな事ってフツーにあるんですかね?」

係員「私も初めて聞きましたw」

オレ「今日はココで一泊なんですが、明日午前の便で出発しなきゃなんですが。。?」

係員「ひとまず、今日の宿と連絡先と、最悪の場合用に自宅の住所を書いてもらって。。」

オレ「(あのスーツケース、忍者刀や、補給食や、防寒用の着替えとか入ってるじゃねーか。

防寒具とかは現地調達できても、さすがに忍者刀は無いよな・・・。

さすが、人類初、ハードル高いぜっ!+(0゚・∀・) + ワクテカ +)」

ひとまず、スーツケースも無いまま、手持ちの荷物と

「ゴメンっ!」と書かれた書類を持って、ホテルへ。

北極目前にして、全荷物が、コチラ。

$Keep Challenging

シャワーしようにも、着替えすら無いじゃんかw。

事前の案内に「何があってもビビるんじゃねーぞ。」とあったが、

さすがにオモシロすぎる。ひとり、部屋で(・∀・)ニヤニヤ。

乗り継ぎが多いので、最低限レースに必要なウェアと

充電機器だけは手元にあるけど、

もし明日のフライトまでスーツケース見つからなかったら、

人類初の「ニンジャで北極マラソン」の夢は潰えるかもなぁ。。

起きた事故のオモシロさと、

人類初ができなくなるかもな残念さと、

「ただでさえ大変そうなマラソンなのに、コスプレせずにすんで良かったんじゃね?」

という安心感とで眠りにつく。
「その4」につづく

【北極マラソン完走記:その4】ついにキタ(゚∀゚)!人生初の北極圏へ!

昨晩の

「乗客の荷物、まるっと飛行機から紛失しちったσ(^_^;)テヘヘ」

事件から夜が明け、朝6時には空港へ。

今日の午前9時半には、次の目的地に向かうフライトなので

それまでに荷物が出てこなければ「人類初」の夢は潰えてしまう。

 

もちろん、空港の係員に「人類初の偉業が」と言って暴れても通用するものではない。

ヘタをしたら警察か病院に連れていかれるだけだ。

 

ここはオトナに冷静に、荷物紛失の係員に臨もう。

係員「どうかしましたか?」

オレ「(あ、ちょっとカワユい娘じゃん)ぁのー、昨夜着いた便で荷物が紛失して、

この書類をもらったのですが・・・(´・ω・`)」

係員「(しばらく無言で書類を眺め)・・・ちょっとコチラに来てもらえますか?」

オレ「は、はい。。(へ?こんな所通っていいのかいな?)」

 

空港関係者限定の通路に通されつつ

 

係員「(ニッコリ笑って)ココは、秘密の通路なんですよ」

オレ「ぇ?(*´ω`*)エェ、ハイ(もう荷物、どっちでもいいかも)」

 

そうして、

連れていかれた先には。。。

 

も、もしやっ!あれはっ!!

 

Keep Challenging

 

 

あったー!!!!!!!
Keep Challenging

あまりに嬉しかったので、

係員のお姉さんに写真を撮ってもらいました(↑)。

オレ「ところで、なんで乗客の荷物、まるっと無くなっちゃんですかね?」

係員「うーん、それがネ、よくワカンないんだ☆(・ω<)テヘペロ」

オレ「ぇえ、まぁ、いいんです。とにかくハッピーなんで(*´ェ`*)」

 

そうして、人類初の偉業へと、また一歩踏み出すべく、

オスロを発ち、トロムソを経て、

成田から4つめのフライトで、

ようやく北極圏最北の街ロングイェールビーンへ。

機上からの景色が、見たこともない景色!!
$Keep Challenging

 

まるで、誰も降り立った事の無い場所へ来たような感動を覚える。

ついに、最北の街へ到着!
$Keep Challenging

 

東京から6830km。

思えば遠くへ来たものだ。

 

(地図上の青い●が、最北の街、ロングイェールビーン)
$Keep Challenging

 

予定していたホテルにチェックインすると

フロント「ミスターHanさんとご一緒の部屋でよろしいですよね?」

オレ「(誰だか知らないけど、相部屋だっつってたからな)ワカランですが、たぶんそうです(`・ω・´)」

さすがに、この程度じゃ驚きもしない。

相部屋のルームメイトは、アメリカで大学教授をしている中国人のZhuさん。

オレと同い年の1974年生まれ。

Zhuさん「君がジャパニーズニンジャだね!ニンジャの末裔なのか??」

さっそく、webにアップされたプロフィールがチェックしてもらえてる。

ニンジャ効果、こりゃデカそうだ。

 

その夜、北極マラソン最初の説明会。
$Keep Challenging

↑最近の北極の気温の推移。

3/24 -42℃
3/25 -50℃
3/26 -50℃
・・・
3/30 -40℃
3/31 -31℃

うっはww。

今いる街で-15℃くらいで、5分も外にいると

指先とか痛くなってくるのに、

-50℃って、どんな寒さか想像がつかんw。

さらに、今後の日程も大幅変更とのこと。

《当初の予定》
4/3 最初の説明会 ← 今ココ
4/4 北極へ移動
4/5 北極マラソン
4/6 北極点へ
4/7 ロングイェールビーン(最北の街)へ戻り、各自解散。
4/8 ロングイェールビーンからオスロへ

《変更後》
4/3 最初の説明会 ← 今ココ
4/4-5 待機日
4/6 北極へ移動
4/7 早朝、北極マラソン&午後、北極点へ
4/8 ロングイェールビーン(最北の街)へ戻り、解散。そのままオスロへ?

ちょw。

大幅にズレてるし、帰国のフライト、ギリになりそうだし。

予定が伸びた理由は

 

「ロシアチームが準備してる北極の滑走路やキャンプがまだ出来上がってない」

 

さすがは、「何があってもビビってんじゃねーぞ」の案内通り。

せっかくなので、明日から2日間は、北極圏を満喫すべく

ルームメイトのZhuさんらとスノーモービルに行くことにしよう。

「その5」へ、つづく

【北極マラソン完走記:その5】我々は、遂に別な惑星へと降り立ったようだ。

北極への移動が2日間延期になった事で、

せっかくなので、と相部屋のルームメイト含め5名で

スノーモービルの旅へ。

「どうせ1日空いているんだから、一番ヘヴィーなのにしようぜ!」

と、流石は北極ランナー達。

ハードルのアゲ方が半端ない。

結局、10時間コースのスノーモービルツアーへ。

 

まずは、装備からして、宇宙飛行士のよう。
$Keep Challenging

みんなランナーなので、そこそこスマートな体型なんですが。。

 

んで、ガイドのお姉さんの肩には、フツーに銃がかかってます。
$Keep Challenging

ホッキョクグマが来た時に、威嚇する用だとか。

そうして、スノーモービルツアーが始まる。
$Keep Challenging

もう、360度、こんな景色しか無いのです。

どこへ行くのも自由な世界。
$Keep Challenging
↑僕です。

とにかく、見たことのない景色ばかりが広がる感動。
$Keep Challenging

まるで、別の惑星に降り立った宇宙飛行士のよう。
$Keep Challenging

 

このツアーは約10時間で140km程を旅したのですが、

後半、徐々に吹雪いてきて、遂には何度かホワイトアウトに。
$Keep Challenging

↑の写真は、まだ前が見えている方ですが、

5-10m先を行くスノーモービルがほぼ見えなくなる位吹雪く事も。

これだけの重装備でも、

吹雪かれると、走るどころか、立ってるだけでも大変な状況。

手も足も冷えて、口のマスクは息を吐いたそばから凍ってガチガチに。

「北極圏の街でこれじゃー、こりゃー北極着いたらハンパ無いなー」

と、やっぱり北極ランナーはみんな(・∀・)ニヤニヤしてましたw。

でも、100年程前に、人類が初めて北極点にたどり着いた時は、

もちろんスノーモービルなど無く、犬ぞりだったし、

装備は今と比べ物にならなかったハズ。

100年前に自分がいたとして、

そのチャレンジ精神など、全くといっていいほど

足りてないに違いない。

ツアー終了後で、ルームメイトに教えてもらったんですが、

スノーモービルツアーで一緒だった北極ランナーの一人が、

実は著名な10億ユーロ長者(1000億円以上長者)だったそうな。

ただ北極圏を見たり、北極点に行く経験を得たいだけならば、

彼にとっては他にいくらでも快適な方法はあるだろうに、

わざわざ、自分の足でフルマラソンまでする為に北極に渡るというのは

やっぱりお金だけでは手に入らない「経験」への価値に重きを置いているのだろうな

と。

 

彼のような億万長者に限らずとも、

お金のあるなしでなく、今後そういった価値観はさらに広まっていくのだろうな。

と。

 

そんなイロイロを考えさせられた北極圏満喫な一日でした。
「その6」へ、つづく

【北極マラソン完走記:その6】だからぼくは走るんだよ。

$Keep Challenging
朝の3時44分でも、この明るさ。
北極圏は、この時期、24時間中太陽が出ている、

いわゆる「白夜」。

 

白夜で目覚め、ふと、考えたんだ。

 

どんな地位を目指すとか、

どれだけ給料や資産を稼ぐとか、

そんな興味は、とっくに薄れてる。

 

じゃあ何がしたいかって、

今までに見たことの無い景色や、

したことの無い経験をしていくこと。

 

それは、ランや冒険だったり、仲間と新たな事業を育てていく事だったり、

様々なチャレンジを通して。

 

そんな未来の為に、ぼくは時間や情熱を注いで生きたいんだ。

そして、ぼくのそんな生き方から刺激を伝わった人が、

さらに、見たことの無い景色にチャレンジし、

未来に紡がれて行く。

 

それこそが、お金でも地位でも名誉でもなく、

未来に残したいものなんだなって。

 

だからぼくは走るんだよ。

 

精一杯、ニンジャで北極を。

「その7」へ、つづく

【北極マラソン完走記:その7】いよいよ、北極!からの・・・

いよいよ、この日がやって来た!

今日は、北極へと飛び立つ日だ。

 

昨晩、説明会があり、

選手たちは2便にわかれて北極へ飛び立つ事に。

第一便は朝9時出発。

飛行機は片道約3時間で北極に着き、同じ飛行機が戻ってきて、

第二便として16時頃出発の予定。

 

僕は、第二便に出発なので19時頃に北極へ到着の予定。

僕のヨミでは、明日のかなり早朝からレースがスタートするハズだ。

なにせ、「北極は24時間、太陽が出ているから、何時スタートになるかワカランぞ」と言われてい

たのだし。

 

そんなヨミもあって、前日はかなり早めに寝て、朝は3時頃に起きていた。
$Keep Challenging
ホテルの朝食会場のレストランより。

窓の外の景色がヤバい。

 

 

僕は、レースに出るたびに、

なるべく多くの人に体験を共有できるよう、ツィッターやフェイスブックで

実況中継しながら走ることが多いのだが、

今回の北極は、普通の携帯はもちろん電波が入らない。

 

でも、「北極なう」「北極マラソン、だん」「北極点、なう」を

やりたい!

 

そこで、出発前から調べて、衛星電話を成田でレンタルしてきていた。
$Keep Challenging

もちろん、これだけではツィッターやフェイスブックの更新はできないので、

 

衛星電話からSMS送信

SMSをeメールに変換

eメール経由でツィッターに投稿

ツィッター投稿をフェイスブックに連携

 

と無駄にIT力を駆使して準備をしてきていた。

1回の更新で100円程はかかってしまうが、驚くほどスピーディーに更新ができる。

スゲー時代だ!

 

いよいよ、「北極なう」も近い!

 

北極出発前に、

ホッキョククマとの対決訓練もバッチリ。
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いよいよ、このロシア機で北極へ。
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乗客の席。
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写真以上にボロッボロです。

 

僕のテーブルは、揺れる度に倒れてきて、押さえてないといけない始末w。
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飛行機の後ろ半分は荷物専用。
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こんなアバウトさ。
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荷物の横では、スタッフが席が無い所に座布団しいて座ってました。

もちろん、ベルトもなく、フライト中ずっとですw。
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とある、北極ランナーが、

 

「北極マラソンで何がコワイといったら、2つさ。

ひとつは、寒さ。

 

そして、もう一つは、ロシア機さ(`・ω・´)キリッ。」

 

さすが、おそロシア。

 

そんな飛行機に2時間半揺られ、北極が窓から見えてくる。

北極は、南極のように大陸の上に氷が張っているのではなく、

ただ、北極海に浮かんだ、超デッカイ氷の固まり。

なので、ところどころ、氷の裂け目から海が覗いている。

あの裂け目から海に落ちたら、即アウトだよな。
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そうして、ついに、

 

北極へ着氷(着「陸」じゃないので)!!
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寒い!!!

氷の上に作られた、この滑走路を飛行機は降りてきたのでした。
$Keep Challenging

 

景色がヤバい!泣ける!
$Keep Challenging

 

北極は、陸じゃない分、山のような背の高い場所が無いためか、ひたすら真っ白な世界が続く。

そうして、僕らのキャンプも見えてきた。
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僕らの寝床。ロシアが管理していて、1テントに10名ほどが寝泊まりします。
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中はこんなカンジ。
$Keep Challenging

1000億万長者だろうが、プロのアスリートだろうが、ニンジャもどきだろうが、

一緒に雑魚寝です。

 

さて、北極にたどり着いた感慨もつかの間。

北極マラソン創始者のリチャードが、全選手を集め緊急ミーテイング。

 

「これから3時間後の10pmからレースをスタートしたいと思う。」

 

おーい。到着して3時間後にいきなりレースかいなー。

 

と思いかけたが、

僕と同じ第二便で来た選手ら、即座に

 

「まったく問題ないぜ!いつでもイイぜっ!(・∀・)」

なノリ。

さすがは北極ランナー達だ。

「何があってもビビるな」を忠実にこなしてる。

オレ、少しでも怯みそうになって、守りに入ってダメじゃん。

衛星電話での、北極からの初のツィッター&フェイスブック更新も

ちょっと慌ただしい。

$Keep Challenging
(衛星電話からなので、アルファベット)

 

明日の早朝からレースだろうと踏んでた僕は、

今朝も早朝3時に起き、今夜は早く寝られるよう、

北極へのフライトでも寝ないでいたのだが、そんなちっちゃな事などドーでもイイ。

3時間後には、北極でマラソンができるのだ!!

いそいで、支度だ!

まずは、エネルギー補給!

現地でも食事は用意されているけど、

レース前の食事は安心できるモノが良い。

ということで、持ち込んだのは「焼きそばUFO」とアルファ米
$Keep Challenging

大ごちそうです(`・ω・´)ゞ。

レースは北極点を回る1周4.2kmのコースを10回の周回コース。

1周回毎に、テントにて、自分の好きな補給食や給水や着替え等が置ける仕組み。

3時間の準備時間で、食事もして、コスチュームや装備も着こなし、

補給の準備もこなしていく。

テントメイト「おぉ!サムライか!お前はサムライの末裔なのか?」

オレ「いや、ニンジャだ。サムライじゃないんだ」

テントメイト「サムライとニンジャは何が違うんだ?」

「なぜニンジャなんだ?ニンジャの末裔なのか?」

「子供が剣道やっていて、ニンジャ大ファンなんだ!」

「一緒に写真を撮らせてくれ!」

スゲー注目を浴びるじゃねーか。

こりゃペンギンじゃなく、ニンジャのコスプレで、正解だったぜ(`・∀・´)。

あっという間に、スタートまでの時間は流れていき、

現地時間(といってもノルウェー時間)夜10時にいよいよ北極マラソンがスタート!

$Keep Challenging
夜10時でも、ご覧の明るさです。
「その8」へ、つづく

【北極マラソン完走記:その8】人生で、最も長い、フルマラソン。

そうして、北極(ノルウェー)時間の夜10時。
白夜のもと、40名の選手を迎え、北極マラソンがついにスタート。

スタート直後の動画。
(ゴーグルにContourという小型ビデオカメラをつけ、そこからの映像)

まずは、様子を見る為に、最後尾あたりからスタートし、快調に抜いていく。

踏みしめる場所により、雪や氷が

「キュッキュッ」「クヮックヮッ」

など、実に様々な音がして楽しい。

が、当たり前だが、

体が温まるまで、実に寒い。

走り始めて40分ほどの映像。

汗や涙で、既に眉毛などに氷が付いてますw。

一番困るのは、涙が凍ってまつげに付いた氷。

放おっておくと、まばたきした一瞬の間に下のまつげとくっついて、

目が開かなくなる。そして、とにかく、足が雪に取られ、

砂漠を走る以上に走りにくい。

しっかりした足場と思い足をつくと、突然くるぶしまで足が埋まってコケそうになったり、

その逆だったり。(砂漠だと、残った足あとで足場の様子が想像しやすい)

コケる事もしばしば。

北極マラソンを走ると決めた時、

参加人数も少ないこともあり、正直、上位を狙いたいと思っていた。

フルマラソンのベストは3時間15分程だけど、

昨年と一昨年の北極マラソンの優勝タイムが5時間ちょっと。

「ひょっとしたら、狙えるんじゃね?」

が、走り始めて5kmもしないうちに、

「こりゃ、タフだ!甘かった!」

と気づく。

そして、事前に情報を得ていたが、

「プロのアスリート」が選手に何名かいるようだ。

前を走る3名が、圧倒的に速すぎる。

そして、僕を含め、4-6位がかなりの僅差でデットヒートが続く。

4位になったり、5位に落ちたり、

すぐ6位の選手が後ろから迫ってきていたり。

大会に出場する以上は、

もちろん、順位はより上の方が、嬉しいに決まっている。

でも、マラソンは、他人ではなく自分との闘い。

年齢や、トレーニング量や、素質や、体調などは

その時のその人によって、それぞれ異なる。

そんな各人の状況の中で、

「今ある自分を、どこまでコントロールし続け、出し切れるのか?」

の勝負である。

一度、4位から5位に落ちた時、

僕を抜いた4位の選手に、かなり先まで差を明けられてしまった。

まだ半分も走っていないのに、早くも足に今までにない疲労を感じる。

「このタイミングで、こんなにヘバってたら、

後半、ズルズル落ちていくんじゃないのか??」

もう、ココロが折れそうになった。

それまでは、カメラマンに近づいたり、

キャンプで見物しているロシア人が近づくたびに、

忍者刀を抜いてパフォーマンスしながら笑いを誘い走っていたのだが、

そんな余裕も徐々になくなり、表情も、必死な顔つきになっていく。

「順位なんて、いいじゃんか。

北極で、走っているんだぜ??

こんな経験、2度と出来ないかもなんだ。

とにかく、楽しもうじゃんか」

自分に言い聞かせつつ、

一方で、「順位なんて、いいじゃないか。」を単なる甘えとして、

自分にブレーキをかけがちな自分がいる。

まだ、やれるハズなのにサボってしまいたくなる。

でも、それだけは、自分として許したくない。

こんな所まで来たからこそ、順位ではなく、

自分に悔いのないランをしたいんだ。

4.2km×10周のコースで、

水や食料を補給できるのは、唯一、スタート&ゴール地点のテントのみ。

当然、補給のためにテントに寄るとタイムロスになるが、

補給しないと、いつ脱水やエネルギー切れが起るかわからない。

でも、前の選手に離されかけていたり、後ろが迫ってきていると、

自ずと意識してテントでの補給をガマンしてしまうし、

相手も僕を見ながら、テントに入るタイミングを意識しているのが伝わる。

なるべく補給でのタイムロスをギリギリに抑える為、

僕は、3周目(12.6km)、6周目(25.2km)が終わる2回だけ補給をし、

9周目(37.8km)では補給せずに一気に10周目を回ってゴールする作戦に。

気づけば、僕を抜いた4位の選手の背中は既に見えなくなってしまった。

それでも、すぐ後ろに6位の選手がひたひたと僕をマークしている。

僕が多少余裕ができて、

「ちょっとペースあげてやったぞ!どうだ!」という時でも、

しばらくすると、着実に後ろに足音を感じる。

差をつけても追いつけるということは、

オレを抜けるはずのチカラは残っているハズ。

でも、なかなか抜かずに後ろを着いてくる。

「後半、もしくはラストまでこのままヘバりついて、

オレが弱ったところで一気に抜きにでてくる作戦だな??」

もし抜かれてしまえば、

「抜かれたし。もうダメだ」と一気にココロが緩み、

ある意味安心して、ペースを緩める甘えの材料に繋がる気もする。

「苦しいし、コケたフリをして、一気に抜いてもらっちゃおうか。

そうしたら、ラクになれる」

そんな甘えも、常に浮かんでくる。

でも、やっぱり、抜かれたくない。

「相手に抜かれたくない」というより、まだ頑張れるハズなのに、

何より、

「自分に負けてしまう」のは、イヤだ。

少しでも歩を緩めれば、すぐに抜かれてしまいそう。

一歩も、油断できない。

少しでも、走りやすい場所を探して足をつき、

少しでも、腕を大きく振って、

少しでも、足を伸ばすんだ。

それを続けていると、

キツいけど、ほら、

少したったら、ふとラクになる時があるじゃないか。

そうやって、続けていけるんだよ。まだまだ。

4周目から7周目までの2時間程、

ひたすら、後ろの6位の選手を背後に感じながら走り続ける。

何度も、ココロ折れそうになりながらも、

風景を見ながら

「なんて、スゲー景色の中、走れているんだ!」と感動と感謝を感じ、

周回遅れの他選手を追い抜く時に、挨拶しながら

「我ながら、なんてアホな格好で走っているんだw!」と(・∀・)ニヤニヤしながら、

苦しさに甘えそうな自分を、ごまかしなだめていく。

そうして、2時間以上背後を追いかけられながら走っていると、

気がつけば、

ずっと前に僕を抜いて、背中が見えなくなっていたハズの4位の選手に

もう少しで追いつける距離まで近づいてくるではないか!

これは、踏ん張って追いぬくしかないぜっ!

やれるはずだろう?

でも待てよ。

ヤツを追いぬくと、今度は抜かれるプレッシャーで、もっと苦しくなるぞ?

ずっと2時間以上ガマンしてきたけど、

もっとツラくなっても、いいのか??

でも、でも、まだやれるチカラがあるはずなんだし、

せっかくの北極でチカラを出し切りたいじゃねーか!

またしても、甘えたい自分を

出しうる飴玉をつぎつぎ使ってなだめながら、少しでも、前へと足を伸ばしていく。

9周目に入ったあたりで、

ついに、4位に返り咲いた。

「抜いても、後ろは振り向かない。

ただ、自分のランを精一杯
やろう。

こんなスゴイコースを、あと、たったの2周しか走れないんだぜ??

思いっきり楽しまないと、もったいないじゃんか!」

ペースが上がると、息もあがる。

防寒マスクをしていると、息が苦しい。外したい。

が、一度外すと、頬がすぐに寒さで痛くなる。

そして、寒さを防ぐために、一度外したマスクをつけ直すが、

ガチガチに凍っていて、しばらく呼気で温めないと、

防寒どころか逆効果になりかねない。

気づけば、左足の指先も、ヘンな痛みを感じつつも、

寒さのせいか、感覚がないようにも感じる。

手袋を3重にして、カイロまで入れている指先だって、

時々、手袋の中で手を丸めないと、

凍傷になっちゃうんじゃないか?と気になる。

何より、腰に差した、忍者刀で、腰が擦れてイタイw。

マイナス要因を上げればいくらでも浮かんでくる、

その全てが、

「順位なんて気にせず、ラクに楽しく走ればいいじゃないか」

というキモチに繋がる。

が、腰の痛みあたりに気づいた時点で、

すべてのマイナス要因が、バカバカしく笑えてくる。

「そういや、オレ、なんでこんなところで、こんなカッコウで走ってるんだっけ?w」

そんなマイナス要素なんて、あったりまえだ。

ココは北極なんだ。

北極で、わざわざマラソンしているんだ。

しかも、誰も頼んでもないのに、ニンジャのコスプレまでしているんだ。

寒かったり、痛かったりなんて、あったりまえだろうがww。

ふっと、キモチが軽くなる。

これこそが、コスプレランの効果なのだw。

自分すら、ごまかせてしまえる。

4位を保ちながら、

予定通り9周目が終わっても給水せずに、一気にラストスパートへ。

ラスト10周目を半分ほど走った時に、

追い抜いた選手に挨拶がてら後ろを振り向くと、

5位や6位に迫っていたハズの選手が全く見えなくなっている!

「やった!!!!勝った!!!!!!」

5,6位の選手に対してではない。

2時間以上、前に離され、後ろから迫られ、

ひたすら負けそうで、言い訳まみれになっていた、

自分自身に打ち勝てた喜びだ。

ツラさが全部ふっとび、爽快感と達成感が満ち満ちてくる。

「よし、最後は、ビデオで録画しながら、

ゴールの瞬間をバッチリ残しておこう!」

んが、ビデオのスイッチを押すも、全く反応せず。

どうやら、寒さで完全にバッテリーがお陀仏になってしまったようだ(;´Д`)。

目前に迫るゴールへは、もちろん、忍者刀と手裏剣でポーズを取りながら、

はだけていた(?)衣装を、完全ニンジャスタイルに戻しつつ、

ニンジャ特有の腰の低い摺り足な走り方で(外国人には全く伝わってなかったカモだけどw)。

そうしてついに、人類初

コスプレで北極マラソン、完走!!!

完走メダルも頂いてポーズ。

(メダルは、忍者刀の柄の下w)

タイムは、5時間7分5秒で、4位。

昨年、一昨年の優勝タイムに近いけど、

今年は4時間代が3名もいて、上位とは大差だった。

僕が最後に抜いた5位の選手も、

僕の数分後にゴールをしてきた。

お互い、何も言わなくてもわかる。

すぐに、固い握手。

5位の選手「キミは、本当にタフだったよ。さすがはニンジャだ」

オレ「いや、キミがいたから、僕は頑張れたんだよ。ありがとう」

過去、友達の付き添い等で、フルマラソンを5時間以上かけて走ったことはある。

けれど、これだけ、自分と向き合い、コントロールし続けながら、

なんとか保ち続けながら長時間走ったのは、初めての経験だ。

しかも、北極点という、この極寒の地で、だ。

そうだ。白夜でずっと明るかったから気づかなかったけど、

5時間たった今は、ノルウェー時間的に、朝の3時過ぎ。

ずっと明るかったけど、朝3時に起きてから、

夜10時から走り始めて、夜通し走ってた事になるのか。

いやー、いずれにしても、よくやった!

満足感が、ハンパない。

嬉しい!

なんて感動に浸っていると

止まった瞬間、凍えそうに寒さを感じる!!

寒さで震え、抜いた忍者刀がまともに鞘に収められない有様w。

いそいで、テントに戻らなくては!

「その9」に、つづく

【北極マラソン完走記:その9】世界でもっともタフな人たち

ゴール後、ガタガタ震えながらテントに入ると、

既にゴールした選手や、スタッフから

「ニンジャ!よくやったな!」

「写真とらせてくれ!」

との声に、しっかりポーズで挨拶

 

装備をときながら、改めて過酷さを実感する。

まず、ゴーグルに固定していたカメラ。

これじゃ、動かなくなるワケだな。

アタマにかぶっていた帽子は、

内側で汗が凍って

「氷のかぶと」状態。

こんなの、よくかぶって平気だったな。

ってか、かぶってないと更に寒かったんだなw。

なんだか、ずっとゴロゴロしていた首元も、

ネックウォーマーの内側に氷が原因

それどころか、マスクのアゴには、大きなツララが。。。

こりゃー、首もとゴリゴリするワケだw。

もちろん、手袋の中も氷

他にも、少しでも防寒具に隙間がある所の内側は、

中着のフリースなど、氷がこびりついている。

黒装束でわかりにくかったけど、

ニンジャどころか、ちょっとしたアイスマン状態だったワケじゃんか。

手の寒さ対策で、手袋に入れていた

「20時間持続」のカイロも、冷え冷えで汗で凍り気味。

今さらながら、恐るべし、北極。

ラン中は寒さであまり気づかなかったが、

歩くと、左足の中指があきらかに傷んでいる。

靴下を脱ぐと、こりゃ完全に「爪バイバイ」コースだな。

まぁ、爪なんて飾りです。

走ってりゃー、取れるし、

取れても、走れるし。

着替えが終わって(もちろん、シャワーなど存在しない)、

少し休んだ所で、改めて北極キャンプ地を見学。

なにせ、到着して、すぐにレースの準備に入ったので、

ろくに見学をしていなかった。

 

まず、「地球上最北の喫煙所」

ならびに

「地球上最北の、トイレ」

トイレは、男子用が、時間と共に、

黄色いお城が大きくなっていく。

なにせ、あらゆるモノが凍る世界だ。

キャンプ地以外は、ひたすら、白い世界が続く。

ここも、地球上の一部なのだ。

 

 

さすがに朝3時に起きて、

夜10時から翌朝3時まで走り、

気づけば朝5時頃。

テントで少し横になろう。

ウトウトしながらも、時々、ゴールをした選手が戻ってきては、

みんなで「おめでとう!よくやった!」と固い握手。

なにせ、まだ人類史上、北極マラソン完走者は

数百人そこらなのだ。

僕らは、その一人になったのだ。

 

 

ウトウトとゴールのお祝いを繰り返し、朝8時を超える。

レースが開始して、もう10時間以上が発つ。

僕のテントでは、僕のホテルルームメイトのZhu以外は全員ゴールしていた。

10時間以上たつ今も、まだ闘いは続いていた。

この極寒の中、夜通し(明るいけど)ずっと、あきらめずに

みんな闘い続けているのだ。

なんて、タフなんだ!

 

スタートから11時間近く経とうという時に、

ルームメイトのZhuも戻ってきた!

 

11時間も、よく耐えた!頑張った!!

もう、誰だかわからない状態w。

僕もだいぶ疲れが和らいできたので、

いよいよ、グビり。

キャンプでロシア産のビール500ml缶が5ユーロ程(550円)で売られている。

北極にしては、リーズナブル。(日本の温泉でも同じくらいの値段だよな)

ロシアでは、つい最近まで

「ビールはアルコール度数が(ウォッカ等に比べ)低いので、

清涼飲料水だった。でもビールでの交通事故が増え、ビールもお酒と認定された。」

というおそロシアなニュースを見たばっかりだったが、

しっかり、アルコール度数5.4%ありましたw。

僕らが飲んでいる間も、コース上では選手たちが闘っている。

そうして朝の10時近く、

いよいよ、最後のランナーがやって来た。

彼女は、ほぼ歩き通しで12時間近くかけて、ゴールまでたどり着いたのだ。

歩くということは、走っているより、はるかに辛い。


により、体が温まらないどころか、凍える。

そんな中、12時間も、諦めることなく、ゴールまでたどり着く。

多くの選手が外に出て、彼女のゴールを祝い合う。

これで、40名全員完走だ!

素晴らしい!

長い時間をかけてゴールした選手の方が、

誰よりも、タフな人たちに違いない。

「その10」へ、つづく

【北極マラソン完走記:その10】遠い、北極点

全ランナーが無事ゴールし、

いよいよ、残るイベントは「北極点へ」。

が、北極点への移動は夕方とのことで、

その間、北極探検ツアーに連れていってもらう。


北極で暮らすワンコも一緒。

そこで、目にしたものは。。

一体なにを??

も、もしや。。。


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

北極出発前、

友人らから

「ニンジャで走ってもいいけど、

すいとんの術は、死んじゃうからダメよ」

と言われてたけど、これ、ガチでそうじゃんw。

後でしったんだけど、これ、プロがやっているのかと思ったら、

一緒に北極マラソン走ったランナーの一人が志願して潜っていたそうな。

タフすぎる。

氷に穴を掘ってたロシア人が笑いながら

「ニンジャも潜らないか?」と誘ってきてて

「さすがに、コレは訓練した人じゃないと無理っス」と思ってたけど

オレ、全然チャレンジ精神足りてねーじゃん。

そうして、北極ツアーは続いていく。

正直、ツアーが始まって5分程で、

寒くて痛くて「早く帰りたいー」と泣きそうになっていた。

さっきまで、ゲンキにニンジャでフルマラソンしていたクセにだ。

ところで、僕らが走った周回コースは、

最初北極点の北数kmくらいの所にあったそうだが、

ゴールした後では南に数kmくらいの所へと移動していたそうだ。

そう、北極は、海に浮いた氷の固まりなので、

常に動いているのだ。

ということは、僕らは周回コースをぐるぐる回りながら、

気づいたら北極点の周りも回って、世界一周マラソンしながら

走っていたワケだw。

北極マラソン中つけていたGPS時計での履歴がオモシロイ。

まさに、北極点だw。

そして、北極の怖さを知ったのは、

ツアーでキャンプから少しいった所でのこの景色。

ここから先は、氷の大きな裂け目で、氷がうっすらとしか張られてない。

氷の固まりを投げ込むと、氷の表面に穴があいて、海に沈んでいく。

間違って、ココを通ったら、お陀仏じゃん。

それにしても、景色がとにかく美しい。

僕らは、いま、北極にいるのだ。

なんて素晴らしい経験をしているんだ。

死ぬほど寒くて、早くキャンプに帰りたいけどw。

キャンプに戻ると、お待ちかね

「パスポートへのスタンプ」タイム。

ロシア人が、いろんな「北極スタンプ」を用意してくれているw。

北極はもちろん国ではないけど、

勝手にパスポートにハンコって押しちゃっていいのかなw?

ま、細かい事は考えない。

1回目、ちょっと押し損ねたので、

贅沢に1ページをつかって、2つスタンプを押しました。

「僕らは、ここ、北極にいたんだ」

ラストイベントの北極点ツアーを待てども、

ロシア人が管理するスケジュールの中、

なかなかその時がやってこない。

出発予定も、

7日4pm

7日8pm

8日1am
と後ろ倒しになり、

結局、8日5am出発に伸びていく。

ずっと白夜で明るいのもあるけど、

もう、いつ寝ていつ起きていいのかだんだん混乱してくるw。

僕を含め、多くのランナーは、

帰りのフライトに乗るべく

遅くとも、北極を11amには出発しなければ。

北極点、行く時間あるのか??

かなりギリになってきた。

常に日が出ているっつーのも、

スケジュールをいい加減にさせる要素になっているのかも。

ロシア人だからという話もあるかもだがw。

まー、気にしない。なるようになるさ。
いよいよ、「北極点なう」の時間が近づいてきた。