川の道520km完走記:その8「エナジージェルじゃない。愛だよっ!愛っ!!」


ラブホですっ!
おはようございますっ(`・ω・´)ゞ

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いっぱいいっぱいだったのか、
正直、あんまり、この瞬間を覚えておりません….(´・ω・`)

 

フェイスブック投稿履歴の情況証拠から察する
5月3日 3am頃、長野県内の「ホテル滋賀」(ラブホテル)に一人で突入。その後ベッドに倒れこむ

その5時間後、上記写真をフェイスブックに投稿。

 

おそらく、

 

「ボク、全力ゲンキで楽しんでますっ(`・ω・´)ゞ」

 

と、フェイスブックで応援してくれている方に伝えたかったのだろう。

何故か、ラブホにある、カラオケのマイクを持って。。。。(´・ω・`)

 

とにかく、横になってゲンキは気力は回復(`・ω・´)ゞ

こっから、あと70kmで、第三(ラスト)宿泊ポイントだ。

 

やはり、横になると(熟睡できてなくても)ゲンキになって、走れるようになる。

サポート部隊、まさふみちゃんがUstream中継してくれた時の録画。
この時はまたゲンキに走れている

Video streaming by Ustream

 

CP17 長野市 浅野交差点 336.3km
5月3日 09:26(スタートから72時間26分)

のもつかの間。。。

(またかぃ。。。)

早くも、眠さと疲労で、歩きメインモードになってしまう。

 

ってか、

 

ちょいちょい視界が暗くなるアルYO/(^o^)\!!

 

「コレ、ブラックアウト、ってヤツじゃないの?

考えてみれば、あんまり飯喰ってないよね?ハンガーノックかもね??(´・ω・`)」

 

これまで、ずーーっと、サポート部隊のゴハンと、コンビニでしか補給していなかった。

気づけば、道には魅力的な蕎麦屋の数々が。

 

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お蕎麦、いただきまっする(`・ω・´)ゞ

このレース351km目にして、初の「外食」(?)。

なんでだろ、店に入ったら、タイムロスとか意地はっちゃってたのだろうか。

思考がマトモでないのでしょうな(;・∀・)。

 

とはいえ、簡単には気力は戻らない(´・ω・`)。

 

次のCPまでの17.5kmで3時間半かけて歩き走りしつつ

CP18 飯山市 飯山駅 353.8km
5月3日 13:01(スタートから76時間01分)

 

それまでのCPでは、

どんなにフラフラでも

常にフェイスブックやツィッターで、できうる限りのカラ元気で投稿していたのだが、

 

この時のツィッター、

まさかの。
スクリーンショット 2013-05-11 20.10.58

「なう」。のみwwww

んで、アップした写真はコチラ。

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もはや、

どこにいつ着いたの報告も写真まかせで

「なう」しか言えてないじゃん/(^o^)\

(ちなみに、CP16の善光寺では時刻チェックすらを忘れていて、
後から「FB check(フェイスブック投稿時刻でチェック)」としか、書けていないw)


しかもこの写真、実はおトイレで全力ヘタリ込みながらの撮影。

 

かなり、自暴自棄に追い込まれてますがな\(^o^)/

 

このレース中、

自分的にもう一つのテーマを設けていた。

 

ヒトは、520km132時間で

いくつのソフトクリームを食べられるのか(`・ω・´)

 

クールなテーマじゃねーか。

 

ここまで、まだ一つも食していないのだ。

「ミスター・ソフトクリームランナー」(全力自称)

のプライドが廃るじゃねーか。

 

その、「小野的ソフトクリーム下馬評No.2」に位置づけていた、

道の駅『花の駅千曲川』の名物ソフトクリーム

『スター・キャロット』

ウサちゃんには、大好物だろうに。

 

しかも、天気はカンカン照りで、暖かだ。

舞台は、全て用意されている。

 

が、

昼過ぎにも関わらず、

あまりの眠さと寒さで、完全防寒レインウェア上下を着こみながら、

フラフラで道の駅にたどり着く。

サポートカーでガンガン暖房を効かせてもらいながら、しばし仮眠を。

 

とても、ソフトクリームなんて気分じゃないぜっ( ;∀;)

 

サポート部隊のまさふみ隊長はしっかりと485407_534883746550864_2114005311_n

 

スノーキャロットだんっ(`・ω・´)ゞ

 

仮眠をすませて、土手をトボトボ歩き出すも、

何度か、座り込んでしまう。

 

「やっぱり、ハンガーノック(エネルギー補給不足)気味なのだろうか。。。」

 

ふと、スタート地点に応援に駆けつけてくれた、

高校のセンパイで同じくウルトラランナーの鍋谷センパイから頂いた

エナジージェルを取り出す。

アスリートなどがレース中に、一気にエネルギーをチャージするために摂取するジェルである。

 

しばし、そのエナジージェルを手にとってぼんやり眺める。

「コレって、こういう時にこそ、飲むものだよな。」

 

でも、こう思う。

 

「これ、今飲んでしまったら、後で更に「ココぞ」って時が来てしまったら、どうする?」

 

5分、エナジージェルに語らいながら、にらめっこした。

 

カンカン照りの下、ウサちゃん帽子を被って全力上下レインウェアに身をまとったオッサンが手にとったエナジージェルと会話をしている。

 

道行くヒトが眺めたら、ちょっとしたホラーだ/(^o^)\

 

警察、いや、なんなら保健所に連絡すべき状況かもしれない。

 

ええい、飲もう!

まだサポートカーにはいくつかエナジージェルがあるハズじゃないか。

 

鍋谷センパイのエナジージェル、飲んだっ!

 

 

ゲンキでたっ(`・ω・´)ゞ!!!

 

 

どんだけ単純なんだオレ。

 

んが、もう何度も何度も繰り返している

「一瞬ゲンキが出て走れて、すぐに歩いてしまい、なんならへたり込んでしまう」自分がまた現れる。

 

もう、いいよ。

眠すぎなんだよ。

もう、どうでもいいんだよ。

 

5歩、歩いているうち、3歩中は目をつぶりだす。

フラフラしているのが、なんとなくわかる。

あたりも徐々に暗くなり、寒くなってくる。

 

まだ、宿泊ポイントまで40kmちかく、残っている。

 

もう、十分やったじゃないか。

歩くことすら、ままならないんだ。

ここまでだって、350km以上まで来たんだ。

十分、頑張ったんじゃないか?オレ。

 

 

 

「おのさーーーん!!!」

 

 

スタート地点にも仕事前に来てくれて、途中からサポート部隊に加わってくれた

みづきちゃんの声がする。

 

「小野さん!小野さんに、サプライズプレゼントを東京から渡されました!」

見れば、さっき、鍋谷センパイから頂いて一瞬ゲンキが戻った

エナジージェルとは別のエナジージェルがもう一つ、みづきちゃんが握っている。

 

「渡してくれた方からの、メッセージ付きなんですよ。

見てクダサイ!」

 

もう、眠くて半ば朦朧としている。

なんとなく、見覚えのある文字が。

 

なんだよ。誰からなんだよ。早く言ってくれよ。

眠さと疲労で、半ばどうでもいい気分になってくる。

 

みてみると

 

「チャージ!!!

がんば!!!!」

 

の文字が。

 

 

ん。。。。

 

これって、もしかして。。。。

 

 

ヨメの字なんじゃないのか(;・∀・)???

マジで?

 

 

約9年前に結婚したボクとヨメ、

お互い完全にインドア派の趣味も合致しての結婚だった。

 

そのダンナが、突如3年半前にアホみたいに走りだしたのだ。

しかも、気づけば毎週のように遠征を入れて

北極だの、南極だの、砂漠だのを走り回っている。

 

ランを初めて、結婚当初から比べ20kg近く痩せて

周囲の人からは

「小野サン、痩せてカッコよくなってよかったですね」

と言われるのに対して

 

「こんなアホみたいに走り回る人だなんて聞いてない。

これって、結婚詐欺ですよ(´・д・`)。」

 

そんなヨメである。

 
これまでも、ランを初めて突如

 

「オレ、これから一切炭水化物喰わないから。

ささみ、赤身肉、ラヴ(`・ω・´)ゞ」

 

と劇的に食生活を変えたり、

なんならつい1ヶ月程前にも、他のランナーの影響を受けて

 

「オレ、今日から、ベジタリアンになりますた。

炭水化物ラヴ。肉、魚喰わないから(`・ω・´)ゞ。」
とまぁ、自分勝手言い放題なボクに対し

 

「オマエ、マジ、ぶっころす(# ゚Д゚)」

 

そう言いながらも、しっかりサポートを続けてくれていたヨメである。

 
今回の出発の際にも、表面的には

 

(ゴールデンウィークに、そんなアホなレースばかり出張しやがって)
「バーカバーカバーカ(´・д・`)

リコンするぞ(゚Д゚)ゴルァ!!」

 

としか言わないような、

 

ボクにはモッタイナイほどデキたヨメ

 

なのだ。

 

 

ってか、ヨメの文字だと気付けないくらいに、オレ朦朧としてんのかwww。

 

「祐美(ヨメ)さんが、わざわざ私のオフィスの下まで来てくれて、

メッセージいれてもってきてくれたんですよ!!!」

 

 

グッとくるじゃないか( ;∀;)

 

一気に、目がさめる。

一度、サポートカーに座らせてもらい、冷静になろう。

 

そんななか、遠くから、ずーーっと前に追い抜いた齋藤さんというランナーが、

ヨチヨチながらも、走ってやってくるのが見える。
(※後に齋藤さんに教えて頂いたのだが、彼はボクが2013年1月初めてサブテン(100km10時間きり)をした際も、ついすぐ後ろを走っていたそうだ。縁(えにし)だっ!)

 

 

「ああいう、頑張っているランナーがいると、ほんとパワーになるよな」

。。。

。。。

。。。

(ってか、オレだって、走れるハズなんじゃないのか???

こんなサポート部隊までついているどころか、

ヨメからのメッセージ入りのエナジージェルまで東京から持ってきてくれているんだぜ)

 

 

「オレ、ひょっとして

自分に甘えているんじゃないのか???」

 

・・・・

・・・

・・・

「ちょっと、考えよう。このままじゃ、ダメだ。」

・・・・・

・・・・・

 

・・・・・・

 

「よし。作戦変更だ!!!!!」

 

スイッチが、一気に切り替わった。

 

突如、全力防寒レインウェアだった上下の服も、その中の服も、

なんなら、防寒帽子でもあるウサちゃん帽子まで、脱ぎ捨てる。

 

「眠いから、走れないんだ。

暖かい格好をしているから、眠くなるんだ。

 

あえて寒い格好になってしまえば、目も覚めるし、

暖まるために走らざるをえないじゃないか(;・∀・)

 

さっきまで、上下共に何枚も着込んでいたのだが、

半袖にまで脱ぎ捨て、車に放り出し、飛び出す。

 

 

「よしっ!!!!」

気合を入れて、叫ぶ。

 

突如、この大会で見せたこともないペースでの走りが開始する。

 

苦しい。

 

長丁場のレースでは、息が苦しくなるまでペースを上げるのは、ご法度である。

すぐに乳酸が溜まって、筋肉が疲れ、後でダメージでやられてしまう。

 

今回のレースでも、心肺が苦しくなるほどのペースで走ったことはここまで無い。

 

でも、ペースを崩さず、走り続ける。

 

登り坂が見える。

 

歩かない。走り続けろ。

 

 

苦しい。。。。

でも、、、、、

 

なんて、気持ちいいんだ!!!!

 

 

走れるって、なんて、嬉しいんだ!

ありがたいんだ!!!!!!

 

昨晩から、20時間近くも、ロクに走り続けられて無い。

そんな自分に、悲しくなり、気力も失いかけていた。

 

そんな自分が、既に360kmも超えている状態で、

こんなにも素晴らしいペースで走れるのか。

 

ヒトは、どれだけ自信を失い自暴自棄になっても、

一度自信を取り戻せば、一気にチカラを取り戻し、さらに自信をもって頑張れるんだ。

 

 

ペースを、緩めるな。

 

最初、半袖になり走り始めた時は

(とはいえ、車に防寒着を放り出したままだから、

万一、走れなくなったら一気にカラダが冷えてしまい危ない。)

「3km起きくらいに、車停めてまっていてくれたら、嬉しい」

そう、サポート部隊に伝えていた。

 

3km先に、待っていてくれているまさふみちゃんカーが見える。

 

後ろから、必死で手で

「先に進んで!!」

というジェスチャーをする。

 

まだまだ、行けるんだ、オレ。

苦しいけれど、

3kmごときで止まってたまるか。

コレ以上、自分に甘えてたまるもんか。

 

その後も何度か、先回りしてくれていたサポートカーを

あえてスルーし続けていくうちに、サポートカーを運転している

サブスリーランナー(フルマラソン3時間未満。市民ランナーの星)の園田さんが、

徐々に車を停める場所の距離を伸ばしていく。

 

(あいつ、オレがまだまだヤレるってわかって、

わざと、遠くに車を停めてくれているな。

カワイイヤツじゃねーか、こんちきしょー。

負けねーよ!!!)

 

 

 

「よっっしゃーーーー!!!!!」

 

 

トンネルに入る度、走りながら、なんども全力で叫ぶ。

 

昨夜の、コトバにならない叫びとは違い、

明確にハッキリと、コトバが生まれ出てくる。

 

息は思いっきり苦しいんだけど、

 

走れるコトが、こんなに嬉しいなんて。

 

こんなに、楽しいなんて。

 

 

途中、何度も何度も、

号泣に近いほどの涙がこぼれ出そうになる。

 

 

祐美(ヨメ)がエナジージェルに書いてくれたメッセージを思い出す。

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「チャージ!!

がんば!!!」

 

思い出しては、涙が耐え切れず零れ落ちそうになる。

 

「ゴールまで、泣かないんだろっ!!!!」

また、叫ぶ。

おもくそ泣いてんだけど(´・ω・`)。。。

 

20km走れれば十分だろう。

いや、30kmまで行こう。

 

いいや、ここまで来たら、最後まで行こう!!!

 

一度自信が回復すると、パワーが生まれ、

それが次の自信に繋がっていく。

 

ここしばらく、自信をなくし、悲しくなり、パワーを失い、

絶望しかかっていた自分と、全く逆である。

 

絶望しかかったって、ちょっとしたキッカケで、

ヒトは劇的にパワーを回復できるものなのだ。

 

そして、いよいよラストの宿泊ポイントも近づいていく。

既に陽はおちて周囲の道には、たっぷりと雪が積もっている。

 

そんなの関係ない。走れば、アツい。

なにより、ココロがアツい。

 

サポート部隊のまさふみちゃん、園田さん、みづきちゃんが、

宿泊ポイントの鹿渡館から先回りして、Ustream中継しながら迎えに来てくれている。

中継で追いかけてくれているのはわかっているけど、

明日もまだ100km以上距離も残っているのだけれど、

自然とペースは上がっていく。

(その際の中継録画)

Video streaming by Ustream
そして、ラストスパートでキロ4分台ほどのペースで

CP19 津南町 鹿渡館 398.5km
5月3日 20:04(スタートから85h04m)

 

やったー!!!!!20130503_200501 (左から、みづきちゃん、園田さん、小野、まさふみちゃん)

なんなら、ここまでの40kmほどを、4時間ほどペースでのスパートである。

 

ヒトは、やれば、できる。

愛の力は、偉大だ(`・ω・´)ゞ!!!!
結局、祐美(ヨメ)からもらったエナジージェル、

もったいなくって飲んでないんだけどね(´・ω・`)。

 

つづく

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