【アタカマ砂漠250kmマラソン】4:「低酸素とコスプレと私」


「チームとして、アタカマ砂漠250kmを出る」

「出るからには、世界一を目指す」

そう決意を固めた

黒ちゃん、信ちゃん、小野の3名。

特にお互い強制はしなくとも

それぞれ走力をあげるべく、週末とあれば

やれフルだ、やれ100kmだ

とレースをポチりお互いに刺激を加えつつ、

時には

24時間で140km走るレース(萩往還)だの、

富士山一周の山道を48時間二晩寝ずに156km走るレース(ウルトラトレイル・マウントフジ)だのと

チャレンジの角度をあげていく。

とはいえ、もちろん3名とも

プロランナーでもプータローなワケでもナイ

それぞれ、おシゴトもある。

なかなか3名が顔を合わす機会が無いながらも、

ネット上にて常に情報や刺激を交換しあいながら、

アタカマへ向けて日を進めていった。

その頃までにはそれぞれ

■小野(ワタクシ)

2011年6月:中国、ゴビ砂漠

2011年10月:エジプト、サハラ砂漠

■信ちゃん

2011年10月:エジプト、サハラ砂漠

2012年6月:中国、ゴビ砂漠

■黒ちゃん

2011年10月:エジプト、サハラ砂漠

と砂漠レースの完走経験もあり、そこそこの自信もつけてきている。

とはいえ、3名とも「アタカマ砂漠」は初めての経験。

特に
アタカマ砂漠と他の砂漠の大きな違いは「高地であること」

「アタカマ砂漠は、海抜3000m以上の高地を走るため、

酸素も薄く、高山病の恐れもある」

そこでボクが始めた「低酸素トレーニング」を2人にも勧め、

それぞれ心肺機能のアップを図っていくことに。

 

コイツがまためっぽう苦しいのだ。


口と鼻にマスクをし、送り込む酸素を徐々に減らす一方で

トレッドミル(ジムなどにある走るマシン)で

走るペースや傾斜角を上げていくのである。

トレーニング中は、常に血中の酸素濃度を図りつつ(SPO2。通常は100)、

SPO2が80を切ると、必死に呼吸を強めたりもしくは走るスピードを落としたりしながら

酸素濃度を戻していく。

「呼吸するのが、これほど苦しく、大変」

と感じたのは、これが初めてである。

低酸素トレーニングを予約している日は

「今日はジムに行くのが恐ろしい(´・ω・`)…」

と緊張が走るほど。

でも3名それぞれ

「オレ、キリマンジャロクラスの低酸素で走った。」

「オレ、チョモランマクラスまで一瞬イケた。」

と互いに刺激しトレーニングを続けていく。

これは、後に3名にとって大きな財産となる。

そして、もうひとつアタカマ砂漠の特徴は「寒さ」

他の砂漠レースに比べて、アタカマ砂漠は高地な分、


夜は0度近くまで下がることもありうるとのこと。

防寒がしっかりしなくては、走りもままならない。

とはいえ、自分のあらゆる装備を全て自分で担いで走らなくてはならないのが砂漠レース。

荷物が重ければ、その分走るのは遅くなってしまう。

チーム戦だと、他のチームメイトのペースを引っ張ることになりかねない。

「安全に完走できる体制を保ちつつも、いかに装備を軽くするか」

も3名の重要な議題。

砂漠レースでは、

レース事務局から、実に様々な「必須装備品リスト」が指定されている。

それら「必須装備」がなければ、スタートに立つことも許されず、

もしレース中の荷物チェックで「必須装備」が欠けていればペナルティーも課されうる。

アタカマ砂漠での装備品の一例としては

– 5℃の気温でも耐えられる寝袋

– 遭難時に助けを呼ぶ笛や鏡(日光を反射させる)

– ニット帽、ダウンジャケット、手袋(防寒具として)

– ヘッドライトもしくはハンドライトを2つ

– 緊急用ブランケット

– 1日2000Kcal以上の食事(7日間で14000Kcal以上)

などなど。

「オイ!この装備品、コッチのが5グラム軽いぜ!( ・∀・)」

「この食料は、重量対カロリーめちゃ効率いいぜ!

おまけに乾燥した砂漠でも食いやすそう!」

等々、互いに

「1グラムでも軽い装備品」

「砂漠向けな食料」

などを見つけてはシェアしあい装備の軽量化も進めていく。

そんなある日、またもや悪ノリのアイデアが閃いてしまう(´・д・`)。

 

オレ「おい、オレら、今までさんざん100kmマラソンでコスプレして完走してきたんだぜ。

ただ世界一を目指すだけじゃツマらないだろう。


せっかくだから、

 

コスプレも着て世界一をとって、

アっと言わせてやろうぜ(・∀・)」


そもそも、仲間内でコスプレランを始めたのはボクが最初だった。

理由はシンプル。

「レース中、エイドのスタッフや沿道の方の応援にいかに助けられて走れている。

その恩返しに、スタッフや沿道の方にも喜んでもらおう」

決して、キャアキャア言われたいとか、

そんなヨコシマな考えで始めたワケではないのである(`・ω・´)。

そして、コスプレでフルマラソンや100kmマラソンを経験するうちに

「スタッフや沿道の方だけではなく、他のランナーにも喜んでもらえ、その笑顔でコッチもパワーがもらえる」

「様々なレースで名前を覚えて声をかけて貰える(コレは嬉しい!)」

ことに気づき、仲間内にもウィルスのようにコスプレランが伝染していく。

一方、自らパンダやらペンギンやら様々なコスプレを試すうちに、

自分なりの「コスプレポリシー」なるモノが出来上がっていく。

「老若男女が一瞬見ただけで、『何か』がわかり、簡単に名を呼べるモノであるべし」

(みんなに喜んでもらえ、走り抜ける一瞬でも認知し声をかけられるモノがよりよい)

「こちらの表情が、見ている人に伝わるモノであるべし」

(コスプレして走っているコチラの笑顔が伝わると、さらに喜んでもらえる)

そうして、3名ともに数々のレースでコスプレをしていくうち、

3名それぞれの「鉄板コスプレ」なるモノが既に固まっていた。

信ちゃん:バナナ

黒ちゃん:キリン

オレ:ダイコン

(ダイコンだけ、海外にて圧倒的に認知度が低いコトが、後に発覚していくのだが。。(´・ω・`))

 

「考えてみ?

砂漠を、バナナ、キリン、ダイコンが走って世界一獲ったら、

サイコーにカッコ( ・∀・)イイんじゃね?」

3名とも、若干低酸素トレーニングで走り過ぎたのであろうか。

そんなアホな妄想に取り憑かれる程に、

脳みそがイカれてしまったのであろう(´・ω・`)。。。

ちなみに3名、それぞれ定番のマラソン用コスプレとその装備重量。

信ちゃん:バナナ 730グラム

黒ちゃん:キリン 711グラム

オレ:ダイコン 635グラム

「他の装備品は1グラムでも軽量化こだわるけど、

コスプレだけは外さずに行こうぜ!

なんなら、スリーピングパッド

(寝袋の下に敷き、地面の凸凹を緩和したり地面からの冷えを断熱したりするマット)にしたり


防寒着としても使えるんじゃね?」

もう、手遅れな重症っぷりである(´・ω・`)。

(測りと、グラム単位で精査される装備品達。と、ダイコン)

つづく

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