【南極100kmマラソンへの道】その13「フルマラソンでの、死闘」


結局その日(南極に降り立った翌日)は
天候がすぐれない理由で、

レースは次の日に持ち越されることに。

あまりにヒマなので、

装備チェックも兼ねて

テントメイトのナソスと軽くジョギングに。
北極マラソンでは、
常に足元が雪でぬかるんだり
脚が雪に埋まってしまったり、
段差が常にあったり、
とにかく、移動するだけでも大変だったけど

南極は、なかなか走りやすいじゃないか(・∀・)。

景色もサイコーだ!

せっかくなので(・∀・)

 


も一発、とりゃっ(・∀・)!!

「こりゃ、意外に、楽ちんかも???(`・∀・´)」
そうして、夜のブリーフィング。

明日こそは、フルとハーフが開催されるとのこと。

そして、100kmは気候によらず、明後日開催とのこと。

ただ、風の影響を小さくするために

100kmは、さらにコースが少し変わる。
100kmは、おそらく10km×10周回になるだろう
とのこと。

 

(当初予定の25km4周回だとキャンプ地からかなり離れた場所を走ることになるため

危険度が増すため、周回の距離を縮めたとのこと)

 

 

10周回って、なかなかタフじゃないの(;・∀・)!

でも、25km4周回より、他選手と出会う機会が多い分、いいかも(・∀・)?

ま、出たとこ勝負でしょ!

ブリーフィングの後、今回のレースの主催者のリチャードが

「ヒロ(オレ)は、フル走らないのかい?

キミなら、てっきりフルも走るもんだと思っていたぜ(・∀・)?」

と、衝撃のフリ
「いや、100kmの後にフルならいいけど、100kmに集中したいから、
 
フルの後に100kmはちょっと。。。(´・ω・`)」
聞くと、
申し込み時点では、なんと

100kmのエントリーは14人!
フルと100km両方エントリーしているヒトも何名か


いるとな!!

 

なんだか、オレ、チキンな気がしてきた。。。(´・ω・`)

 

 

寝袋に入りつつ、少し悩む。
(注意:↑悩んでます)
「せっかく、南極に来ているんだ。
 
フルと100km走ったほうが、オモロいんじゃないか?
なんなら、

フルをペンギンで走った後、


100kmをニンジャで走ったら、

ひょっとしたら
ものすごいカッコいいんじゃないか(・∀・)???
・・・・
・・・・
・・・・

 

神様は、ちゃんとしている。
次の日、目覚めたのは、
フルのスタートの15分前(9:45am)ではないかっ( ゜д゜)!
7amにセットしたアラームにも、全く気づかず。
そんなことは珍しい。
テントメイトのナソスも
僕はフルに出ないと思っていたので

「気持ちよさそうに寝てたから、起こさなかったよ」

優しいじゃないの(;´∀`)!

でも、おかげでちょっとホッとしたよ!

 

こうなったら、ペンギン姿で徹底的に応援役に回ろう(`・ω・´)ゞ。
その分、明日の100kmにむけ、しっかり充電してやろうじゃないか。

そうして、いよいよ、フルとハーフが始まる!

天気も、バッチリだ。
フルは、21.1km2周である。
スタート!!!!

直後から、明らかにトップ2名が圧倒的に早い。

衝撃の事実に気がつく。
「あの二人、

僕も参加した

今年の北極マラソンで優勝争いしたアンドリューとルイス

じゃないか」

 

 

4位に終わった北極マラソンでは、

ボクの前を走る3名、とくに前二人が明らかに別物の速さだった。

その二人が、アンドリュー(英国)とルイス(スペイン)だった。

結果、北極マラソンでは

アンドリューが3分30秒ほどの差でルイスに競り勝ったのだった。

しかし、ルイスも北極マラソンの後、

万里の長城マラソンを優勝している。

ガチじゃないの(;・∀・)。

その二人が、またしても、

 

南極でぶつかり合うのだ。

スタートからして、

惚れ惚れしてしまうくらい、レベルが、違う。

(これは、参加してたら見れなかったな。見る側でヨカッタかも)

よーし、燃えてきた(`・∀・´)!!

スタートを見送り、選手たちが周回を戻ってくるまで

しばし時間がある。

 

彼らが死闘を繰り広げている間、

ここぞとばかりに、一人写真大会を開始しようじゃないか。

 

 

スタート応援に着たペンギンスーツにて

パチリ

選手たちが旅立った、スタート地点でも。


パチリ


選手たちがいない、キャンプ地でも。

パチリ


パチリ


パチリ


パチリ


パチリ

このためだけに、

わざわざ三脚と魚眼レンズを運んできたのだ。

ほとんどの選手がフルを一生懸命走っていて

キャンプ地には周りに人が少ないタイミング
じゃなければ、
こんなアホなカッコで一人写真大会なんて

恥ずかしくて開催できないじゃないか。

 

 

 

走らないなら、

走らないなりに、

全力で楽しむのみだぜっ(・∀・)!!!

 

 

そして、レースはそろそろ1周回が終わり21.1kmの時間帯。

エイドステーションはこんな感じ。

 

 

すると。。。

 

トップが来たっ!!

 
アンドリューとルイスが並んでいる!!!

 

この時点では、トップ二人はほぼ同時。
二人ともエイドを一瞬ですまし、

すぐに壮絶なデットヒートを再開

 

エイド後、ルイスが少しリードを始める
すごい争いだ。

見ていて圧倒される。

 

 

3位以下は、かなり差を付けられて

 

ハーフ地点のエイドにやってくる。

みんな、必死だ。

コッチも、必死で応援する。

 

 

 

ペンギン姿で。

そして、スタートから3時間41分。
最初のランナーが帰ってきた!

 


トップは、、

アンドリューだ!

一度抜かれたルイスを、抜き返したのだ。

アンドリュー、3時間41分15秒でゴール!

早い!

 

過去最高タイムだ!!

今年の北極マラソンに続き、

南極マラソンも制したアンドリューだが

ゴールに着くなり、倒れ込み、

苦しそうに悶えながら激しく嘔吐し続ける

文字通り、

チカラを出し尽くしているのだ。

 

壮絶である。

そして、8分遅れで、ルイスも2位で帰ってきた。
彼のゴールタイムも、歴代3位という凄いタイムなのだが、

ものすごい悔しそうだ。

北極マラソンで、アンドリューに2分届かず

今回は序盤ずっとアンドリューと並走し、

一度はリードをしたのを、

 

最後に抜かれたのだ。

悔しさもひとしおだろう。

そして次々ともどってくる選手がみな、
ヘロヘロになりながら戻ってきたり
ゴール直前で走りながらも何度も吐きながら、なんとかたどり着いたり
泣き崩れながらゴールにたどり着いたり

 

 

見ていて、怖くなるような状況である。

ゴールで、

ペンギン姿で声を大に応援していたのだが、

ペンギンにかまえる余裕のある選手の方が

圧倒的に少数派なほどだ。

「ペンギンでフル出ちゃおうっカナ?なんて、

完全ナメてたな。。(;´Д`)」

そう思いながら、

全員のゴールを最後までペンギン姿で応援しながら見届ける。

聞くと、

コース序盤(僕がナソスとジョギングしたあたり)は非常に走りやすいが、

その後はずっと、

思いっきり逆風になって一気に気温が下がったり、

足元が一気に悪くなったり

かなりタフなコース


だったようだ。
それにしても、みんな無事完走は素晴らしい!
ゴール後、
みんな

それぞれ持ち寄ったお酒で乾杯するのを見ながらも、

僕は明日の100kmに向け、まだ断酒は続けなければ。
明日の予報はかなり悪そう。

でも、100kmは開催するとのこと。

やはり、風の影響を考えて、コースは10km×10周

とのこと。

10km周回の中間点、

5km地点に、エイドがあるそうだ。

 

つまり、

10kmを周回する間、

スタート地点と5km地点の2箇所のエイドがあるということだ。

当初の「エイド間8km」より、精神的に安心感はある。

100kmブリーフィングの様子的には、

今日アンドリューと死闘を繰り広げ2位だった、スペイン人のルイスと、

ルイスと共にスペインから来ていて、同じくフルを5位でゴールしたジュリアンという選手も、

100kmに参加する様子である。。。

(ジュリアンも、いかにも速そうで、

しかも今日のフルは明らかに余力を残した走りっぷりだった。。)
二人共、なんとタフなんだ。。。

あんなスゴい奴らが出たら、いくら彼らがフルの翌日とはいえ、
とてもかないっこないんじゃないか。
まぁ、よいじゃないか。
順位は、関係が無いんだ。
ただ、自分のレースをするだけだ。

いよいよ、明日はボクの出番だ。しっかり休もう。

つづく

※編集後記

実は、フルスタート時、主催者のRichardから
「ヒロもスタートだけはペンギン姿で走れ」言われ走ったのですが、

その様子と、ペンギンで応援してる姿がNHKはじめ全世界で放映されたようですw

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