【南極100kmマラソンへの道】その4「素晴らしきかな、我が戦略」


南極/北極地でのマラソンが難しいのは

他のマラソンと、装備が全く違う

ことに尽きる。

事実、北極点マラソンで一番タフだったこと。

それは、

「まばたきした瞬間に

上と下のまつ毛が凍りつき

目が開かなくなる」

汗と涙が凍りついたまつ毛とまつ毛が、

まばたきの瞬間、くっついてしまうのである。

2012年4月に参加した北極点マラソン中の、自分撮り動画↓

こうなると、タイヘンだ。

まつ毛の氷を取ろうにも、

手には分厚い手袋が。

ゴシゴシこすれば、氷で目が傷つく。

3重の手袋+ホカロンでも凍えそうな手を手袋から出して、

手の体温でまつ毛の氷を溶かさねばならないのだ。

北極点マラソンでは、

手の感覚が無くなりそうになりながら、これを何度も繰り返しながら

やっとの思いでゴールしたのだった。

いまや懐かしき、ニンジャ姿でのゴール写真。
(しみじみ)

ん?


おや??

ちょっと、待てよ????

オレ、アタマの上に
ゴーグル付けてね?!


なんで、
ゴーグル使わなかったんだ?

(そしたら、まつ毛凍らなかったんじゃねの??)


思い出した!

スタート時に


「こんなスゲー景色

まずは肉眼で堪能しようじゃねーか(`・ω・´)」

が、

そのまま5時間忘れちゃってたのかwww

まさに

メガネを額にかけながらメガネを探す

「メガネ メガネ」

お爺ちゃんじゃねーか。

そうなんです。

極地マラソンでは、何が起るかわからないのです。

 

正直、北極の時は、

あまりの寒さと景色のインパクトに

あんまり余裕がなかった

のも事実。

 

しかし今回は、2回目の極地なのだ。


反省を活かし、成長が見られる装備を準備しようじゃないか。

とはいえ、極地の「100km」は初めてである。

100km走る間(10時間以上)に

天候も様々に変わるだろう

なにより、安全が第一

とはいえ、あまりに重装備でも

僅かな装備の重さが、100kmの間に重りのようにのし掛かり

走れなくなりかねない。

重くて止まると、一気に体が冷えて、むしろ危ない。

装備の軽量化も重要である。

なにより難しいのは、今回のレース地点の天候。

雲や風の状況で、

体感が「-10℃ ~ -40℃」にも変わるそうだ。
(北極点マラソンでは比較的安定?して-30~40℃と常に寒かった)

そうして、熟考に熟考を重ねた末の

今回の南極100kmマラソンの戦略は

「『安全第一で極力軽量』を軸に、2面体制で行く」

つまり、

ー さほど寒くない時には、(安全は担保しうる最低の)軽量重視
ー 激しく寒い時には、多少重くなっても防寒重視

と、2種類の装備を用意することにしたのだ。

たとえば、
足元であれば

シューズ:ゴアテックス(重め) or 薄手のトレランシューズ
ソックス:インナー + 2種類の厚みのウールソックス 

どんな状況にも、

対応が可能なラインナップである。

素晴らしいではないか。

一番軽量モードと、一番防寒モードでは、

靴下とシューズだけでも合わせて400g程も重さが変わるのだ。

これは、かなりの差である。

このようにして、あらゆる細かい装備に至るまで、

重さを測って調べ尽くしたのだ。

そして、一番重要なのは、

一番面積の多いボディー部分の装備である。

面積が多い分、重さの影響も大きくなってしまう。

足元以上に、一品一品重さを調べ、

考えに考え尽くした。

しかし、

安全を担保しつつ

どれだけ余計な装備を排除しても

2.9kgは下らないのである。

かなり重たいが、背に腹は替えられない。

そのようにして、

苦労と熟考の末に、ボディー装備が遂に完成したのだ。

それでは、お見せしよう。

あらゆる天候や環境にも対応しうる「2面体制」を備えた、

究極の南極100kmマラソン装備を。

これだっ!!!!


素晴らしいではないか、

我が戦略は。

これならば、状況に応じ、

こんなバリエーションさえ可能なのである。


さらには、キラリと光る、充実した小道具群。


– サバイバルシートと、緊急用の笛 (これのみが、須装備)

– ニンジャに欠かせない手裏剣 & 忍者刀

– ゴール後祝杯用のウィスキー、カップ

– 頂いたお守り、「走る」ワッペン

– 高校のセンパイが夜なべして作成したものの
口がマガっているから」という理由で「マガちゃん」と呼ばれる小ペンギン

– さらには時計すら2面体制(50時間GPS + 通常時計)

– おまけにホッキョククマ除けの鈴(※南極にはホッキョククマは存在しません。そもそもクマも)

 

防寒にも軽量化にも、

一切の妥協も見つからない装備ではないか。

 

 

こりゃ、

世界王者、狙えちゃうぜ。

ゴーグルつけるの、忘れさえしなければ。

つづく

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