誰にだって、走るのはラクな行為じゃない。
できれば、歩いたり、休んだりの方が、ラクに決まってる。
走るためには、距離やペースにかかわらず、
肉体と、そして何よりココロとの闘いが重要だ。
ランを始めていろんな大会に出るようになり、
一番驚かされたのは、
「距離の長いマラソンでは、参加者の平均年令も上がる」
という事実。
100kmマラソンで、
70代のおばあちゃんが笑いながらゲンキに完走したり、
参加者の平均年令が50代だったりとか。
そんな時、いつも思うのは
「肉体的には、あきらかに、30代の僕より弱いはずなのに
なぜあんなに強い走りができるんだろう?」
僕なりの答えは
「歳をとったランナーの方が、ココロが強いから」。
100kmや、それ以上の大会に出ているシニアランナーは
みな、本当にポジティブで、明るくて、楽しそうに走っている人が多い。
もちろん、走る事は、肉体的には負担に違いない。
でも、シニアなランナーは、その肉体的負担をココロでカバーしているように思う。
同じ負担だって、「ツラい、辞めたい」と思って付き合うより、
どんな事でもよいから「楽しい、ありがたい」と思って付き合うと
不思議と、負担のカンジ方が変わってくる。
つまり、その負担と「どう向き合うか」こそが、大事なんだ。
それは、たとえ1kmでも、10kmでも、100kmでも同じだし、
走る事だけじゃなく、何かを続けようとする際には、かならず同じ要素があると思う。
僕が走る時に、「楽しい、ありがたい」と一番思うのは、
なにより、沿道やツィッター等ネット上での応援や、
大会スタッフやボランティアのサポートや、
そして、僕と同様に、自分自身と闘いながら走っている周りのランナーの存在だ。
そういった人たちがいないと、ココロの弱い僕は、すぐにサボりたくもなるし、
言い訳を見つけて休んだり辞めたくなったりしてしまう。
なので、そういった人たちは、僕をより強くしてくれる、とても大事な存在。
そんな人たちに、逆に、少しでも恩返しができないかな?
と思って始めたのが、コスプレラン。
東京マラソンでのパンダコスプレ & Ustreamでの全編動画中継や
大阪マラソンや、100kmマラソンでのダイコンコスプレなど。
(;・∀・)ハッ??バカナンジャナイノ??
と思われるかもしれない、、、
とはいえ、コスプレマラソンの何が良いかと言うと、
存在自体がオモシロくならざるを得なく、
周囲の人が、見ただけで、なんだか笑えてしまう。
いわば、無条件で周囲のランナーや応援の方やスタッフに「楽しい」と思ってもらえる。
( + ちょっとキャアキャア言ってもらえる)。
なので、僕がコスプレマラソンをする時には、
譲れない大原則が存在する。
コスプレマラソンの大原則
『誰からでも、一目で何かがわかるコスプレであるべし』
さて、そろそろ北極マラソンに話を戻そう。
北極マラソンをポチった、僕の一番の悩みは
装備よりも、練習方法よりも、
「コスプレを何にすべきか」。
以前、『南極』マラソンに出る際には
「ペンギンのコスプレで南極マラソンを走りたい!」と思っていた。
んが、なんと、「北極にはペンギンが存在しない」という事を知ってしまう。
ってか、そもそも、2ヶ月の準備期間の中で、
経験者もほとんどいなく、装備などの情報も見つからない。
「ヤバい。最低限の防寒具だけでも、暖かくなる前に買っておかなきゃ。
コスプレどころか、凍死しちゃうジャン。」
とにかく、軽くて走りやすそうで、寒さも防げそうな装備で、
かつセールで安いウェアを選んでいると、
「黒いウェアは人気が無い(=セールが多い)」ことを発見。
黒のウェアをイロイロ試着して自分の姿を鏡で見た瞬間、
「コレだっ!!」
と思いついたのが、
「ジャパニーズニンジャ」スタイル
「ニンジャ」は、海外でも有名だし、人気もあるし
なにより、ジャパニーズニンジャの格好で上位でゴールしたら、
「ニッポン、やるじゃねーか!」とアピールできるし。
しかも、北極という、ただ居るだけでさえ難易度の高そうな地で
マラソンをするのに、コスプレする負担も少なそうだ。
そうだ!コレ以外に無いぜっ(`・∀・´)!