Final Stage ピラミッドの待つゴールへ


ロングステージ、日本人選手は13名、無事完走!
うち11名が初の砂漠を完走。素晴らしい!!
日があけて、僕の足は全くもってゲンキそのもの。
それほど、足を出しきれずに終わったということ。
結果は、20時10分(13時間10分)のゴールで、
全体では8位。
最後にしゃなにまくられ15分程の差で日本人2位。しゃなも総合7位。
日本人2名が、上位10位に。
しかも、しゃなは年代別(20代)トップ入賞!
正直言って、悔しさもあるけど
今回の砂漠レースでも、とてもとても、多くのものを得ることができた。
生まれて初めて、ゴールして倒れこむまで、追い込めたコト(フラフラ歩きだったけど/(^o^)\)
完全にココロが折れる程に、挫折してから、なんとか復活できたこと(最後まで爆走できたらカッコ良かったけど/(^o^)\)
毎日、たくさんの仲間や選手たちを、今か今かとゴールで待ちながら、無事に帰ってくる姿を迎えられたコト
初めて、「順位」を意識したレースをしたコト。上位の強い選手たちと共にコースを走れたコト
そして、たくさんの仲間達のとても暖かいメッセージに号泣しながら、ニヤニヤもしながら、真っ暗闇のサハラ砂漠を爆走できたコト。
ゼッタイに、忘れられない1コマ。
ゴビの壮行会のプレゼンで使ったメッセージ。
「想いが、チャレンジを支え続ける」
「想いが紡がれ、未来へ繋がる」
ほんと、そうやって、僕はゴールまでたどり着くことができ、
そして、多くの仲間も初砂漠を完走できたのだ。
ロングステージを終え6日は、一日休息日。
みんな、することが無い。食料も減ってきてハラも減っている。
日がな一日
「帰国したら、何を食べたいか。飲みたいか」
ひたすら、そんな話ばっかりw。
夜は、テントメイトのイギリス人が
7日間リュックにしのばせていた、小さなブランデーとウィスキーのボトルを空け
プチパーティー
$Keep Challenging
彼は250kmの道のりを、このボトルを運んできたんだ。
そういう余裕、ココロの強さを、見習わなきゃだよな。
そして、いよいよ最終日。
キャンプ地から、ギザのピラミッドまで
2時間ほど移動し、最終ゴールのあるピラミッドのふもとへたどり着く。
今日は距離も2km弱。タイムは関係無い。
セレモニー的なラン(ウォーク)だ。
$Keep Challenging
今までずっと、集団の前ばかりにいたので
この日とばかりは、一番後方から、7日間同じテントで闘った信ちゃんとのんびり歩き出す。
信ちゃんはゴルフ関連の仕事をしているのだが、
レッスンプロのゴルファー植村啓太さんから
「最近、ランの話ばっかりして、ゴルフのコト忘れちゃったんじゃない?」と
サハラ出発前に、冗談で
「このサンドウェッジ渡すから、サハラで大バンカーショットしてきなよ」
とサンドウェッジのゴルフクラブを渡されていた。
サハラレースは、ただでさえ、持ち物の重量との闘い。
重い荷物であるほど、同じ道程もキツくなる。
「まさか」とは思ったが、彼はそのサンドウェッジを250km運びながら
サハラを超えてきたのだ。2つ程ゴルフボールも持ってw。
そういう、ココロの余裕や強さも、今回僕が学ぶべきものだったなぁ。
せっかくなので、最後の2kmも、
そのサンドウェッジで最大に遊びながら歩を進める
$Keep Challenging
ピラミッドをティーに見立ててボールを置いてみるw
そんなアホな写真ばかりを取りながら、
最後尾のスタッフに促されながら、最終ゴールへと、向かっていく。
ゴールに近づくに連れ、ゴールで演奏されている、楽しげな音楽が聞こえてくる。
実に、いろんなドラマがあった。
サハラにいる間はもちろん、
それよりも、このサハラに立つまでの方が、たくさんのドラマがあった。
そんな僕らのサハラも、もう、終わりに近づいているんだ。
僕の前を歩く信ちゃんが、徐々に下を向き始め、涙を流しているのがわかる。
「あいつ、また泣いてやがるな。泣き虫め」
信ちゃんと僕は出会ってから1年にも満たないが、
これまで多くのチャレンジを共にしてきた。
元はといえば、彼が今年2月の東京マラソンで、
彼のオヤジさんが臨終の間際に初フルマラソンを完走し、
直後に亡くなったオヤジさんに、完走メダルをかけてあげた所から、
彼のチャレンジ人生が始まった。
「人生は、時間が限られている」
「残された時間で、常に弱い自分を向き合いながら、チャレンジをしていきたい」
そうして、僕と信ちゃんは、お互いカナヅチから初めて1年未満で
佐渡のトライアスロン(スイム2km+バイク190km+フルマラソン)を共に完走したり
奥多摩周遊106kmのランを16時間かけて完走したり、
今回のサハラも、レース3ヶ月前で決断し、やってきたのだ。
そう思いながら、自分も、自然と、涙が止まらなくなる。
「今日はサングラスをかけずに、生目でピラミッドを拝もう」
そう思い外していたサングラスを、涙をかくすべく、あわててかけ直す。
僕も、ここに至るまで、実に色々な事があった。
思えば、あの1枚の写真を見て
$Keep Challenging
まさか、自分がそこに立つなんて、考えても見なかった。
ランを始めてこの2年。
いろんなコトがあった。
努力するごとに、次々にレースで自己ベストを更新できた喜び。
ツィッター上でもみんなに応援してもらい、
僕のチャレンジを見て、新たなチャレンジをする人達が生まれていった感動。
突如、記録が伸び悩み、苦しみながら走り続けたり、
走りたいのに、ケガで1ヶ月以上走れない時もあった。
そして何より、僕をゴビやサハラに導き出し、
良きライバルとして最後までオレを引っ張ってくれた、しゃなや、
砂漠会議でノリでポチり、僕と一緒にサハラへのチャレンジを決めた
信ちゃん、黒ちゃん、チベ、ミッチーら
そんな仲間たちと共に闘ったレースの時間。
そんな仲間も、無事、「僕らはサハラを超えて」、ここ
ゴールに向かっているのだ。
「最後は、カッコ良くゴールしようぜ。バーカ、なに泣いるんだよ」
と自分に言い聞かせ、グっとガマンするも、
ダメだ、やっぱ涙が止まらない。
一歩、一歩、ゴールへと、ゆっくりと歩をすすめる。
$Keep Challenging
最終ゴールへ、250km共に闘ったサンドウェッジを手に歩を進める信ちゃん。
そして、ついに。。。
$Keep Challenging
共に闘った仲間、選手たち、スタッフ。
そして、日本で応援してくれていた、順位も期待してくれていた、たくさんの仲間達。
そんな、素晴らしい想いに囲まれて、僕は、
ついに憧れだった「サハラを超えて」ここまで辿りつけたんだ。
しかも、こんな素晴らしい仲間たちと共に。
やっぱり、涙が止まらない。
$Keep Challenging
日本人13人+関西在住Markと、ゴールにて。
$Keep Challenging
僕を砂漠に駆り立て、レース中も常に「サボる言い訳」を潰す勇気を与えてくれた、
ライバルのしゃなと。
ゴール後、日本で結果を楽しみに待っててくれていた仲間から
すぐに国際電話が。
日本は既に夜で、みんなが集まり、僕らのゴールの報告を
楽しみに待っていてくれていたのだ。
そして、ロングステージで大ブレーキがかかった時の
「神様は甘くない」と書いたブログを読んだ仲間からオレに、
「やっぱ、小野チンは幸せ者だよ!
だって、今回のサハラでも、まだ小野チンの物語を終わらせてくれなかったんだよ。
まだまだ、未知なる物語を残してくれてたんじゃんか!」
オレ、また、号泣。
オレ、泣いてばっかじゃんか(´;ω;`)
なんて、ありがたい仲間に巡り会えたんだ。
感謝。
そうだよな。サハラで、終わりじゃないんだよな。
まだまだ、僕らは、僕らの足で、新たなチャレンジを生み出して、
あらたな物語を創って、未来を創って行けるんだよな。
感動って言葉って、
「感じて、動く」と書く。
何かに感動することで、人は未来へと動きだす。
そうして、動き出し、チャレンジしていくことで、
また新たに、人に感動を与える。
そうして、想いが紡がれ、未来に繋がる。
僕がしたかったのは、そういう、生き方だ。
様々な想いに、感動し、そして、新たにチャレンジし、
そうして、動かされ、動く生き方。
また、明日から、ランでも、仕事でも、
いろんなチャレンジを創っていく事ができるんだ。
物語を創っていけるんだ。
お互いに、刺激しあい、支え合える、素晴らしい仲間もいるんだ。
本当に、感謝。ありがとう。
さぁ、また、明日から、走ろう!

 

 

【おまけ:書籍を出版しました】

マラソン中毒者_(帯付) small4

「マラソン中毒者(ジャンキー) 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン」
(小野裕史著 文藝春秋刊 1,575円)

 35年間、超インドア派で運動とは無縁だった。
中高と、部活は吹奏楽部。
趣味は読書とネットとゲーム。
体育の成績は常に「上中下」の中もしくは下。
そんな僕が、仕事でもなく、単なるダイエットで始めたランニングをキッカケに
本を発売することに。

誰にだって、いつだって、未来は、変えていける。
こんなにもオモシロい未来にたどり着けるなんて。

そんな体験を、少しでも多くの方に共有できれば。
そんな想いとともに書いた本です。

ランに全く興味のない人を含め、老若男女に笑いあり涙ありで

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Final Stage ピラミッドの待つゴールへ」への3件のフィードバック

  1. 高繁勝彦

    思いを形にする、それが感動につながっていく。
    走ることでランナーは何かを表現することができると思っています。
    自分も、周りの人をも感動させられる不思議な力が、いつもどこかにあるんですね。
    一本の道と(砂漠では轍しか残りませんが)二本の脚があればどこまででも行ける、そんな気持ちで走っていきたいものです。

    返信
  2. まさき

    一気に全部読んでしまいました。
    グッときてしまいました。
    また、言い訳してやめていたことを、また始めてみたいと思いました。なんでだろうな。
    ありがとう!
    これからも走り続けてください!

    返信

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