Stage4 Castle in the Sand


いよいよ4日目の朝。
今日をクリアすれば、実質5~6日目のロングステージを残すのみ。
ロングステージは距離が長いが、2日間の夜通しなので、
歩きメインでもなんとか完走は出来る。
つまり、今日完走できるかが、実質「サハラ完走」の勝負。
みんなの顔つきも、いつもより違ってきている。
ステージ4は40.4km。
難易度も普通のコース。
今日は、一歩も歩かずにゴールしてやろう!
しかしスタートして、すぐに、昨日感じたのと同じ
胃の気持ち悪さを感じてくる。
昨日のゴール後、「なぜ気持ち悪くなったのだろう?」と
反省してみて、実に明快な解決策を見つけたハズだった。
「そうだ、昨日は、朝カレー食べちゃったんだ!ただでさえ胃が弱っているのに、
朝にカレー食べちゃダメだよね/(^o^)\」
そう、今朝はカレーではなく胃に優しそうな炊込みおこわを食べたハズだった。
なのに、走りはじめっから、しかも、昨日より気持ちが悪い。
でも、止まらない。今日は走り通すと決めたんだ。
途中、何度か、軽い吐き気。
「ちょっち、ヤバいぜ」
戻しそうになっても、ガマンして飲み込む。
ただでさえ、食事はギリギリなんだ。
吐いたら、走れる分だけのエネルギーを失ってしまう。
「吐いちゃダメだ、吐いちゃダメだ」
そうだ、オレには「ガスター10」という強い味方があったじゃないか!
あわてて、走りながら、
ガスター10をグビり。
そうやって吐き気と闘い、あまりペースも上がらず、ガマンして3時間ほど走ってたら、
ガスター10効果も相まってか、徐々に気分も戻っていく。
そして、相変わらず、景色は素晴らしい
$Keep Challenging
よし、これで心置きなく走れるぜ!
いつも中盤で追い抜かすイタリアンカルテットの背中を、後半ようやく発見。
$Keep Challenging
踏ん張って走っていると、はるか前方にポツンと人が見えてくる。
イタリアンカルテットを抜き去る時は、みんなと笑顔で「チャオ!」と挨拶。
リーダーのPaoloは、2009年サハラ優勝者の強者。
一人なら楽勝でもっと走れるだろうが、彼は3名の他メンバーとチームなので、
3名をサポートしながら走っている。
カッコヨすぎるぜ!
そんなイタリアンカルテットには、
イタリアのメディアチームが常に車で追いかけ撮影している。
毎日のように、イタリアンカルテットと絡む僕も、
自然毎日イタリアメディア班の車に撮影される機会が増えて、
お互い顔も馴染んでくる。
今日は、メディア班の車が、やたらにオレと並走をしたがり、
ずっとカメラをコチラに回し続ける。
「チャオ!」とカメラに挨拶すると、スタッフの一人が
とてもうれしそうに、ジェスチャーで(カメラを回しているので声を出さずに)
オレに「もっとしゃべれ!」と合図をしてくる。
オイオイ、こちとら、砂漠で走ってるんだぜ。
「何かもっとしゃべれ」言われても、英語で考えるのもメンドいのに、
さらに走りながらしゃべれとかww
「I’m so happy to run with such a great view, Thanks!(こんなスゲー景色の中はしれて、サイコーだぜ!ありがとー!)」と何とか話すも
「もっとしゃべってくれ」とニコニコジェスチャー。
もうボク疲れたよパトラッシュ(;´Д`)
でも、オレ、すげーイタリアのメディアでは目立ってるのかも。
やべー。イタリアのべっぴんさんがファンになったら、どーしよー。
と、一人(・∀・)ニヤニヤしながら走り続け、そのままゴールへ。
この日は、7位でゴール。
前に、同じく日本人選手で、僕の砂漠チャレンジを前倒しさせた
しゃなも6位でゴールしている。
最後、追いつきたかったが、ヤツも速い。5分差まで迫ったが、全然追いつけない。
でも、なにより嬉しかったのは、
前半の吐き気がありながらも、どんな砂丘でも
一歩も歩かず、走り通したコト。
明日への自信に繋がる、いいランにできた。
そして、この日は、ラン歴半年の黒ちゃんが12位でゴールしてくる。
$Keep Challenging
ラン歴半年ながら、日々追い上げてくる黒ちゃん。
信ちゃんも22位でゴール。
みんな、どんどん調子を上げてきている。スゲーぜ!!
$Keep Challenging
ゴール後、日陰で他の選手達を待ちながら、
足のお掃除の休息。 with 黒ちゃん、信ちゃん
この日も、無事日本人選手13名はしっかりゴール。
みんな、昨日よりも確実にタフになっている。
そんなみんなの姿が何より勇気になる。
明日、這ってでもゴールできれば、13名が完走メダルを手にできるんだ!
サハラレースも4日目が過ぎ、
残すは、明日5-6日目のロングステージと、最終7日目の2km弱のピラミッドラン。
7日目はタイムは関係ないので、明日のロングステージで全ての順位が確定する。
これまで、毎日10位以内にゴールしてきた僕は、
「あくまで、完走して南極へのチケットを手にする。順位はこだわらない」と
言ってきたものの、本音では自然と
「10位以内で完走」が目標になっていた。
そして、できれば「日本人で1位」も取りたいと思っていた。
それまで、毎日、その日のゴール順位はわかるが、総合のタイムはあまり見ないようにしてきた。
そんな僕を捕まえて、
大会CEO & みんなのエンジェルのAlinaが、カワユイ笑顔で手招きする。
「ヒロ、いま、あなたは総合6位よ。そして、しゃなが約30分差で迫ってきてるわよ」
と教えてくれちゃう/(^o^)\
総合ろ、6位って。。
しかも、30分差でしゃなが迫ってきているって。。
明日は86.4kmのロングステージ。
1-2時間の差だって、簡単にひっくり返りうる。
しかも、オレはゴビ砂漠で、4日目まで好調で5日目のロングステージで
倒れて大ブレーキの経験もある。
「あくまで、自分との闘い。他の選手のことは考えず、自分のベストを出しきる」
と言い聞かせるも、まだまだ弱い自分は
「できれば、順位も維持したい。たぶん、日本でみんな、驚きと期待で応援してくれているに違いない」
と意識をしてしまう。
泣いても笑っても、明日が、実質最後なんだ。
86.4km、自分を全部出しきろう。

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