九州全県縦断マラソン(全15話):その11「Day4熊本県菊地市から大分県日田市」


 

とにかく、暑さは敵だ。

3日目は最高気温28℃で、さんざんにやられてしまった。

が、なんと明日4日目は、最高気温が31℃の予報とな(;・∀・)。

大分県日田市まで60kmほどの距離。

「ひたすらに厳しい登りがメイン。しかも、田舎なのでほとんどお店や自販機が期待できない。」

との事前情報。

しかも、今日と違って、辺鄙なな峠道なので、応援なんて期待できないエリアだ。

 

「3日目をクリアすれば、あとは継続で完走できる」

と思っていたが、はからずも4日目は最大の関門になりそうだ。

昨晩の飲み中、4日目のコースをGoogleマップやストリートビューでひたすらにチェックするも

食事はおろか、水分の補給ができそうな場所があまりに少ない。

飲みながら、その事実をみんなに話したところシャオさんがふと半ば冗談で

「小野さんのツィッターとかフェイスブックでヘルプ頼んでみたら?」

 

僕も藁にでもすがる思いで、それとなく明日のタフさをツィートしていたのだった。

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そう。まさに水や食料をかなり背負い込まねばいけないだろう。

まだ体力に一番余裕がある僕が、なんなら他の3名分の食料や水分も担ぐ覚悟が必要だ。

 

暑さを避けるために、明日は朝4時半スタートとすることに。

この日の宿は他に空きがなく、男子3女子1名で、同部屋(ふすまで男女区切って)で雑魚寝することに。

他のみんなは眠りに落ちた後も、明日のコースが気になって仕方がない。

布団に横になりながら、ひとりGoogleマップを眺め、なんとかうまい補給地点を探す。

そうして迎えた、4日目。朝4時少し前に起床。

テーピングや、峠を超えるための食料などのパッキングに少し手間取ったものの

朝4:40頃に出発!

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自撮り顔だけは、みんな一級品にゲンキです。

 

すでに3日間で200kmほど走っているはずなのに、一晩横になるだけで、不思議とカラダは回復している。

そして、2日目、3日目以上に、朝走りだすと、みんな足取りが軽い。

メッキメキにダメージまみれなはずなのだが、

やはり筋肉痛など誤差なのだ。

 

「今晩は、何飲めるかねーー??」と、おなじみの早朝からの会話を繰り広げながら

進んでいく。

 

そんな中、ひとりアクビが何度もとまらない僕をみてミタニンがぼそり

「小野さん、昨晩、うなされてませんでしたか?」

 

(;・∀・)!!!

 

なんと、バレてたか!

実は、昨晩、何度もうなされる夢を見て、あまり眠れなかったのだ。

その時は「スゲー、コワい夢を見た。中身はコワいから言わない」と内容を伏せていたのだが。。。

 

古い家の中にいて、壁に穴が空いていた。

「あ、この穴塞がないとな。。。」と思い手を近づけたら、、、

なんと、穴から様々な虫がどんどん入りこんでくる。

怖くなって、枕とかで塞ごうとするのだが、どんどん止まらない勢いで大量の虫が部屋の中に入りこんでくる。

しまいには、壁の穴から虫が噴き出してくるほどに大小さまざまな虫が暴れながら入ってくる。。。

 

個人的には、リタイアに終わったブラジルのジャングル250kmマラソンでの恐怖を彷彿させるシーンの夢だった。

 

おそらく、4日目のコースのタフさや、暑さや補給への不安、みんなの水や食料を全て担ぎ込まねばという勝手な重責感でうなされて見たのだろう。

いやーー、コワかったYO( ;∀;)!!!!

 

でも、みんなで話しながら走りだすと、そんな不安もどことやら。

自分がツラい時に、周りにゲンキをくれる人がいるだけで、人は大いにゲンキに変われるものなのだ。

そうして、互いにゲンキを振りまき走っていると。。。

 

なんと!!

昨日も応援ランに駆けつけてくれた

北原さん、楠本さんが、早朝から応援に駆けつけてくれたではないか!!!

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うれしいーーーー( ;∀;)!!!

しかも、楠本さんはこの道について詳しいので、

「この先どこでどう補給を探せばよいのか」について一人で悩むことも減り

一気に気分がラクに。

 

さっそく始まった上り坂だって、

むしろ「しっかり歩いて脚を休める!」とヾ(*´∀`*)ノキャッキャ喜びながら進んでいく。

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そして、26km地点

3日ぶりの県境越え!!

4県目の大分県に!!!

 

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ひさびさに見た「カントリーサイン」(都道府県のサイン)に歓喜!!

県境を超えると、登り坂も落ち着き走れる区間が増えてくる。

とはいえ、暑さは昨日以上。

昨日から応援ランにつきあってくれた、北原さん、楠本さんもそれぞれ用事でお別れし、

また、補給の不安を抱えながら、ミタニン、シャオさん、さわちゃんと4名で道を進む。

 

少しでも日陰を探せそうな自販機があれば、ストレッチ休憩も含め、休んでいたところ。。。。

 

「ファーーーーーン」

甲高いエンジン音とともに、赤いフェラーリが走ってきて、

僕らが休んでいる駐車場に向かってくるではないか。

「え?! まさか!!???? あのフェラーリと、運転してる人って。。。。!!!」

 

 

 

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なんと!何度もトークライブなどでお世話になってたり、神戸でトークライブ開催をしてくれた

神戸在住の小寺さんが、下道で夜通しかけて、神戸から応援に駆けつけてくれたではないか!!!

 

 

しかも、ウレシイことに、ノンアルコールビールまで用意頂いてましたっ!!!!

 

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この先、何度も臨時補給地点を作って頂き、

徐々に下り基調になってきたこともあり、ぐんぐん距離も伸びていく。

 

さらには、昨日も駆けつけてくれた、埼玉からのランナー伊藤さんまで応援ランに!

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とても4日目、かつ「最大の難関」とは思えないほどのペースでぐんぐん距離が伸びていく。

これは、かなり早い時間に辿り着けそうだ。

 

しかし、そんなにカンタンには事が進まないのが、ウルトラマラソンである。

ゴールまで、もう残り2-3kmという地点で、突如ミタニンが

「すみません、ちょっと、待って頂いてもよいですか?」と立ち止まる。

どうしたのだろうか?と思うと、

突如電話を取り出し、どこかへと電話をしているようだ。

 

もしや。。。。

 

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ランのコースでたまたま見つけた泌尿器科に受診の相談の電話をしていたのだった。

 

 

実はミタニン、2日目の時点から、少しずつオシッコの色が「グレープフルーツ色」(本人談)になっており、血尿の気が出ていたのだった。

新米ドクターでもある、さわちゃんのアドバイスもあり、とにかくたくさん水分を補給するように意識し、

少しオシッコの色が戻ったり、また悪化したりが繰り返していた。

長い距離を走ると、踵で赤血球が壊されて、尿の色が赤くなったりすることもあるのだが、

もし腎臓になにかトラブルがでているようでは、それどころではない。

 

電話を終えたミタニンに話しを聴くと、

有難いことに、連休中にも関わらず、泌尿器科の先生が受診をしてくださることに。

幸いゴールも近く、早い時間にたどりつけそうなので、まずは一旦みんなでゴールしてシャワーを浴びてから、ミタニンは病院に行くことに。

 

そして、4日目。60kmだん!

 

 

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一番の難所と思っていたコースだが、神戸からの小寺さんや、応援ランナーのお陰で、

15時前にはホテルにたどり着く、超優秀な結果に。

 

その後、ミタニンはさきほどの泌尿器科の先生の所へ。

 

なにより、診察の結果が気になっていた。

せっかく、4日目もこんなに快調に走ることができているのだが、

カラダの異常でドクターストップ、リタイアともなりかねない。

なにより、本人が一番不安なハズだ。

「そもそも、『ここ4日間、毎日60kmとか走っていて、あと4日も60km毎日走るんですが、大丈夫ですかね?』なんて先生に聞いたら、普通に『やめときなさい(`・ω・´)』って言われそうだな。」

なんて笑いながらも、でもウソを伝えて「問題無い」と言われて、いざ後にトラブルが悪化しては

元も子もない。

 

病院から帰ってきたミタニンが、僕らにこう語った。

「泌尿器科の先生。めっちゃイケメンだったw」

聞くに、ちゃんとマラソンのコトも伝えた上で、エコーなど詳細な受診を受けた上で

抗生物質を処方してもらい、とにかくもっと多くの水分を取ることを気をつけていれば、

この先も走ってよいとのこと。

 

良かった!!!

 

いつも笑顔なミタニンだが、やけに嬉しそうなのだが、さらに掘り下げると

どうやら、前立腺の触診(オシリに指をいれて診察)をしてもらったよう。

(イケメンの)先生から「どうですか?」と聞かれた際

「どうと言われても。。。。初めての経験なので、よくワカリマセン(*´Д`)」

と答えたとのこと。

「新しい世界に目覚めちゃうかもしれないトコロでした(笑)」

なにより、無事でよかったし、

ミタニンのどんなトラブルの状況でも笑顔なトコロに救われる。

 

しかし、いいことばかりではない。

寂しいことに、初日から並走してくれたさわちゃんが、予定どおりここでお別れに。

 

「明日からは、オッサンだけでのスタートになるんだな。。。(´・д・`)」

でも、さすがの美ジョガーのさわちゃん、僕らのお土産の超ウマい生乳をお土産に置いていってくれた。

 

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ウェアを洗うコインランドリー前にて、オッサンら3名でパチリ。

 

そして、半ば強引に神戸から駆けつけてくれた小寺さんにも

「僕らの宿、今晩空いているそうですよ!!」と飲みに誘いこみ、

この旅初めての、ヤロウだけでの乾杯に。

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いろいろトラブルもあるけれど、

ようやく、半分まで来れた!

そして、明日は念願の佐賀がゴールだ!

そもそも、今回の旅の発祥の地でもあり、たくさんのランナーが待ってくれている土地だ!

がんばるでーーー!!!!

つづく

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