九州全県縦断マラソン(全15話):その9「Day2熊本県人吉市から八代市」


 

初日の宿到着が遅めだったのと、睡眠をしっかり取ってダメージを少しでも回復できるよう

2日目の朝は5時ではなく6時出発することに変更。

長距離ランは慣れているとはいえ、やはり僕も十分カラダや脚の重たさを実感していた。

が、そんなことよりタイヘンだったのが、、、

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ちょっ(; ・`ω・´)www

一日で焼けすぎだし!

ってか、水ぶくれしておりプチやけど状態に。。。

すっかり油断して日焼け止めを忘れていたのだが、九州恐るべし。

日焼けならまだカワイイが、さっそく初日からみんなにもダメージが出始めていた。

昨日の初日では、峠越えの際にシャオさんが足裏の違和感を訴え、

僕が持っていたテーピングをすることで大いに改善したこともあり、

今朝は出発前にみんなテーピングをしてあげることに。

 

僕も過去何度も救われたテーピング。ちょっと貼るだけで、劇的に変わるのである。

以前、さまざまな人からレース中してもらったテーピングによって救われた恩返しが

時をこえてこういった形でできるようになれたのは、とてもウレシイ。

 

そして2日目がスタート。

2日目は、雷雨の中スタート。でも、暑いよりはマシである。

「いやー、むしろ雨でラッキーだねー( ・∀・)!!」

ウルトラランナーはみんな、どんな状況でもポジティブに捉えるスキルが高いものだ。

宿すぐちかくの神社で完走祈念をしてから、(たぶん)70km(ほどであろう)先の八代市へ向けて出発!

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朝6時台というのに、走り初めて最初の会話は

「今晩、八代市についたら、海の幸が楽しめそうだねーー」

「何飲めるかねーー!九州は南は焼酎で、北上するにつれ徐々に日本酒が増えてくるから、楽しみだー」

と、さっそく今晩の飲みについての話題が。

 

そうなのだ、僕は、九州に走りに来たのではない。

8日間、毎晩連続の飲み会に訪れたのだ。

ただ、たまたま、次の飲み会までの移動手段がランだっただけのハナシなのだ(`・ω・´)。

 

前日のダメージはそれぞれ少なからずある。

今日も70kmちかくも走ることになる。

ツラい、タイヘンだと考えても、何も事態はカワラナイ。

ならば、なるべく楽しみなコトを考えている方が、ココロもカラダも不思議とラクになるのだ。

そして、走り始める前までは、それぞれ感じていた筋肉痛も、

走り出していくウチに、面白いように、なぜか感じなくなっていくのだ。

痛みは変わってないのだが、単に麻痺してしまっているだけなのだろう。

 

今日のコースは、田舎道でまったく歩道が無い。

狭い路側帯のすぐ横を、大型トラックなどがバンバン通り過ぎて行く。

8日間500kmもの距離を走るにおいては、カラダのケアだけではなく

事故なく無事に進むことも大切。

なるべく安全なコースを選びたい。

そう思いながら走っていたら、Apple Watchがブイブイ鳴り出す。

なんだろう?と確認すると、フェイスブックでメッセージが。

僕のブログの読者の坂田さんというランナーから、こんな内容。

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おおお!!

なんと( ;∀;)!!!

 

 

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川の対岸の道(指先)だと、確かに車の通りも少ない。

橋がなかなか出てこないので、どのタイミングで対岸に渡ればよいか、戻れるのかが不安だったが

有難いナビゲーションではないか!

さらには、地図での細かいナビゲーションまで。

 

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通常の大会とちがい「勝手に走る」時には

「この先の道がどうなっているのか・・・?」という不安を抱えながら走るのは

なかなか精神的にタフなものだ。

「道間違ってたら、何キロも距離を伸ばしてしまうことに。。なるべくみんなの走行距離を減らしたい(もちろん自分もネ!)」

そんななか、この心遣いは涙がでそうな位うれしい。

なにより、こんなど田舎でただ走っている僕らのことを

誰かが見守ってくれている。

これだけで、どれだけ僕らのココロは救われただろう。

「いやーー、ウレシイねー!!みんな見てくれているね!!!」

一気に僕らのテンションは持ち上がり、距離も進んでいく。

 

車のリスクは減ったものの、2日目のもうひとつの不安。

それは、補給地点の少なさ。

 

ひたすらに、自然に囲まれたこんな渓谷を進んでいく。

 

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素晴らしい景色なのだが、この日はゴールの八代市に近づくまで、一切コンビニは無い。

前夜、Googleのマップやストリートビューでコースを事前視察したところ、

20km地点に自販機があるが、その先40km地点まで水分も食事もほぼ期待できなさそうだ。

補給をどこでいかに取るかがポイントになりそうだ。

単線の電車の無人駅は数キロおきにあるのだが、自販機すら無いような田舎っぷりなのだ。

「そろそろ、何か補給を探さねば。。。」

Googleマップで、コースの先に何か無いか格闘しながら走っていると

道の脇に、小さな民家のような商店を発見!

まだ朝の8時台なのだが、あいているだろうか。。。?

 

「おはようございまーす。。。もう開いてますでしょうか?」

引き戸の入り口をガラガラと開くと、優しい笑顔のお母さんが

「どうぞどうぞー!」と。

ウレシイ!!

パンとか飲み物もしっかり補給できそうだ!!!

どのパンをいただこうかなーとお母さんと相談しているうちに、

タスキに気がついたお母さんがいつもの「どこまで?」→「福岡まで!」→「(@_@;)」の会話で盛り上がる。

「コーヒーいれるから、奥で飲んでいって!!」

「いいんですか( ;∀;)!!?」

ずっと雨に濡れながら走っていたので、すこし肌寒さを感じていただけに、

お言葉に甘えて奥の部屋で座らせて頂く。

買ったばかりのパンをモグモグ美味しく頂いていたら、今度は

「沢庵もあるから、食べて!」とのもてなしが!!!

 

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お母さん!!!有難う!!!!( ;∀;)

走っていると、汗で塩分が失われるので、沢庵のような補給はとてもアガるのだ。

あまりに居心地がよく、脚に根が生えてしまいそうなので、

お世話になった川口商店のお母さん達と記念撮影し出発。

 

 

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「お姉さん達の写真、ツィッターとかインターネットに出しても、事務所的にOKですかね??!」

どうやら、テレビなどでも取り上げられる有名店らしく(鮎釣り好きの方にはお馴染みだそう)、すんなりOK。

よーーし、パワー充填!!!!

 

ひたすら、単線の線路沿いを進みつつ、4-5km毎に現れる無人駅を「ストレッチポイント」として

小休止をとってストレッチすることに。

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カラダがめちゃ柔らかいさわちゃん(左奥)とミタニン。

ストレッチは、ほんとダイジ。筋肉が固まると、どんどん動かなくなってしまう。

 

もうひとつ、ウレシイのは1-2時間に一度しかすれ違えない電車とのすれ違い。

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電車側にとっても「久々に人間見た!しかもなんかタスキして走ってる???」とのことで注目を浴びる。

さらにウレシイのは、電車に手を振ると、車掌さんも手を振り返して

警笛を2,3度「フォン、フォン」と鳴らして応えてくれること。

田舎の単線ならではなのだけど、そんな少しのココロの交流が、またも疲れた僕らのカラダを救ってくれる。

とにかく、ちょっとした楽しいコト見つけては、

オッサン3名と美ジョガー1名でヾ(*´∀`*)ノキャッキャはしゃぎながら走り続けるのだ。

 

そうして35km地点。同じく熊本県ながら、今日の宿がある八代市へ突入!

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でもまだまだ先は長い。

しかも昨日のように、県境がたくさん現れるような「盛り上がりポイント」はそんなに期待できない。

 

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素晴らしい景色なのだが、代わり映えがしなく、人との出逢いもほとんどないなー(´・ω・`)。。。

 

なんて思いながら走っていたら。。

 

ん???

前方からコチラに走ってくるランナー2名が????

こんなところで、もしや、、、(;・∀・)!!

 

ってか、ウサちゃん帽子(小野も愛用の)を被ってる!!

 

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間違いない!!僕らのナカマだ(`・ω・´)!!!

 

しかも、今回の旅の発祥の地、佐賀のトークライブでお会いしたランナーのお二人ではないか!!

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ウサちゃん帽子の竹本さん、松本文代さん。お二人とも熊本のランナー。

このお二人、3日後に山口県で開催される「萩往還」という

ウルトラランナーには垂涎の大会140kmの部(24時間夜通しで峠を越えて140km走る)に出る予定なのだ。

そんなダイジな大会の直前に、僕らの応援にランで駆けつけてくれたのだ。

「この先に車止めてあるので、飲み物とか用意してあります!」とのこと。

しかも、今晩の八代の飲み会にも参加頂けると。。。。

これだけで十分お腹一杯な感動なのだが、

ジャパネットたかたばりに声高に

「さらにもう一つ、つけちゃいます!!!!バリに

文代さんから僕にプレゼントが。

 

 

 

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文代さんお手製の「カエル」のバッチが。ちゃんと「ONO」と名前まで入れてくれて。。。

「ユミさん(僕のヨメ)の元に、ちゃんとカエルことができますように」とのことだそうだ(´;ω;`)。

 

ちょっと泣きそうになりながら、「有難うございます!!!!」

さっそく走りながらヨメにも報告せねば!とツィッターでヨメにメンションを入れて投稿。スクリーンショット 2015-05-30 07.34.07

あ。。。

走りながらで慌ててたのか、写真アップするの忘れてたし、なんか日本語ヘン。。。

 

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あ、なんかビミョウに伝わったw。

でも、なんだかイキモノのカエルを頂いたように思われるとコマルので、

写真もアップしておきました。

 

一気に走るナカマが増えて、賑やかな御一行様となる。

4名でも賑やかなのだが、ずっと一緒に走っていると、話すネタが減ってくるだけでなく

疲れて会話が減ってくる。

でも、楽しい話し声や笑い声が聞こえると、不思議と元気になれるもの。

しかも、車で先回りしながら、ちょくちょく移動エイドステーションとして

飲み物や食べ物を用意してもらっている安心感はハンパない。

 

そうしてぐいぐい距離が進みつつも、次第に天気も晴れて日が出てくる。

昨日以上に暑くなってきそうだ。

雨上がりの蒸し暑さもあり、今度は暑さとの闘いに徐々に体温を削られていた所に、、、

またも竹本さん&文代さんの車での先回りエイドが。

 

しかも、ビールエイド(ノンアルコール)ではありませんか( ;∀;)!!!

 

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一応、ホンモノのビールまで用意頂いていたのだが、「ゴールするまでガマン!」とのことでノンアルビールでグビリ乾杯!

なんだろう、ノンアルコールなのに、なんだかビールを飲んでほろ酔いかのように

カラダの疲れが吹っ飛んでいく。

スゲーぜ!ノンアルビール!!

 

そうして、気が付くと、ゴールの宿に到着!IMG_5393

当初はGoogleマップ上65kmで、縄延びして70kmは走るかと思っていたが、

終わってみればGPSでは60kmの走行距離。

宿にも16時頃と、早めの到着!

ゆっくりとカラダのケアができそう。

シャワーも浴びてしっかりストレッチもこなし、まだゴハン(飲み会)まで時間があるので、

ミタニンと二人、宿のレンタサイクルを借りて、近所のドラッグストアへテーピングなどを仕入れに。

往復2kmちょいの道のりなのだが、ココは積極的にチャリンコで(`・ω・´)。

ミタニン「いやーー!チャリ楽しいですねー!」

こんなにもスムーズに軽やかに進めるとは。チャリンコたのしー。

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チャリに乗りながら自撮り。

しかも、ランでは使わない筋肉を使えて、脚もリフレッシュするよう。

 

そして、今日のメインイベントの飲み会が開始!

 

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今日応援ランに駆けつけてくれた竹本さんと文代さんも加わり、6名の宴会に!

様々な方からのオススメのお店に行ったのですが、とんでもなくステキなお店。

 

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八代といえば、海の幸だよねー!!!

しかも、熊本の地酒はもちろんのこと、日本酒のラインナップがなかなかの通好みのメンツが!

どんどん日本酒も進んでいく。

 

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「私、あんまりお酒強くないんですよね。好きなんですが。」と言いながらも

初日より、やけにお酒の醸造などマニアックな知識が見え隠れしていたさわちゃん。

今日の最初の乾杯でも、ビールではなくお水からスタート。

やはりアスリートだからあまり飲まないのだろうか。

と思いきや、僕が飲んでいた日本酒の升に、

僕の正面に座っているさわちゃんの腕がすぅーっと手が伸びてくる。

「お!? おいらの九平次(日本酒銘柄)サンの升がっ?」

と思いきや。

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「おいしーーー」

とグビリグビリ飲みだすではないか。

ぬぅーーー!やっぱ、お酒詳しいだけじゃなくって、呑んべぇじゃないか!!

こりゃ、チャンス。

より沢山の銘柄を楽しめるじゃないか( ・∀・)!!

早く宿に到着できたため、5時半から飲み始められたのと、

明日の3日目は61kmでコンビニが多い通りで事前の予習が少なくてすむ開放感もあり

どんどん日本酒も進んでいく。

なによりウレシイのは、初日が終わった時点で茫然自失として自信を失っているようにみえたミタニンが、

今晩はしっかり食欲もあり、表情も明るさを増していたこと。

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竹本さんの「アフロづら」をかぶりごきげんのミタニン。

ミタニンは、僕と出逢った1年半前までは30km未満しか走ったことがなかったランナーだ。

これまで、100kmマラソンに3度チャレンジした経験はあるものの

「連日、フルマラソン以上の距離を走る」のは完全に未知の世界である。

「初めての連日」となる2日目が、一番の鬼門となる。

その2日目が、「なんとかやれた」という自信が、ミタニンを「明日もやれる」と思わせるエネルギーにつながっているのだろう。(あとアルコールもw)。

 

やはり、早い時間に宿に到着できると、ゆっくりリラックスできてよいとのことで、

明日は5時に出発することに。

すっかり盛り上がった宴会だが、十分な睡眠を取れるよう、早めにお開きに。

 

そういえば、宿を出る時に、

「アレ?カギが無い!たぶん、部屋においたままキーインロックしちゃったかも!

まぁいいっか。飲み会から戻ってきたら、ホテルに頼んで開けてもらおう。」

とのことで出かけたのだったが。

宿に戻り、フロントに

「スミマセン。キーインロックしちゃったので、開けて頂けますか?」

とホテルのスタッフの方と自分の部屋の前に行ってみると、、、

 

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どっひゃーー。ドアにカギ刺したまま出かけてましたがなジブンw。

まだ酔っ払う前だったんですがねw。

今夜はよい夢が見られそうだw

つづく

 

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