ジャングルマラソン「未」完走記2:砂漠との大いなる違い


 

「7日間、250km」のレースは、かれこれ3度経験している。

 

2011年のゴビ砂漠、サハラ砂漠。

そして2013年3月のアタカマ砂漠である。

 

ジャングルマラソンはこれら3砂漠のレースと主催は違えど、共通点は多い。

たとえば

– 水以外の7日分全ての衣食住を、自ら担いで走る。

– 1-4日目は毎朝スタート、毎晩ゴールがあり、5-6日目は夜通しのロングステージ。最終7日目が、ラストラン。

など。

 

こういうレースでは、とにかく重要なのが下記2点。

– 荷物をいかに軽量化するか(重いほどに、タフさが増す)

– 序盤をおさえ環境にカラダを慣らし、後半、特にオーバーナイトとなる5-6日目のロングステージがチカラの見せ所。

(オーバーナイトステージは長丁場なので、それまでの1-4日目の差が一気にひっくり返りうる)

 

しかし、今回のジャングルでは、

それまでの砂漠と大きな違いがあった。

 

まず

– 熱帯雨林で、湿度がとにかく高い。時に99%。
(雨はもちろん、ゴール後、寝るときも衣服の汗は乾かない前提)

– 砂漠では用意されるテントは用意されず、自らハンモックを用意し担いで走る
(地上で寝るのは、虫とかアブナイ!)

– 1-3日目は20-30kmと短めな分、5-6日目が100kmほど、最終7日目も30kmほどと長い。
(より後半が勝負)

そして何より、レースの注意事項が違いすぎる。

ジャングルマラソンでは、

ひたすらに、危険生物の説明が並ぶのである。

 

– ピラニア

– ヘビ

– ワニ

– ジャガー/ピューマ

– ヒル

– サソリ

– タランチュラ

– ハマダラカ(マラリア原虫の媒介の蚊)

それぞれの特徴などが記載された案内が事務局より届くのだ。

 

それに準じて、必須装備の内容も砂漠と大いに異なる。

なかでも特殊なのは、ハンモック。

「蚊帳と、雨除け付き」が必須要項なのだ。

ハンモックなど、寝たことも1-2度しか無いし

張ったことなどまるで無い。

レース前に、いくつか実際に使って試してみねば。

 

さっそく得意のIT力を駆使し、

世界中の様々なショッピングサイトから

1gでも軽いものを探し出し、いくつか試しにポチり。

 

そうして我が家には注文したハンモックが続々と届きだした。

「信じられないほど軽量」と謳われた、中国のサイトで購入したハンモック以外は。

 

中国のサイトの商品については

 

「お送りした商品の感想はいかがでしたか(`・ω・´)?」

 

というアンケートメールだけはしっかり届いたのだが。

 

「信じられない! 無いんじゃないかってくらい、軽くてワロタww」

とでも答えておくべきだったか(`・ω・´)。

 

 

 

さらに、ジャングルマラソンでは医薬品系の必須装備がやたらに細かいのだ。

– 虫よけ(日本製品は、虫よけ成分「ディート」含有量が海外製に比べ少なく、ジャングルでは全く歯がたたないらしい)

– 虫さされ/殺菌クリーム

– 水浄化剤(実は日本では通常手に入らないようだ)

– 下痢止め

– 痛み止め

– 抗脱水剤

– 注射針

– 包帯

– ラテックス製手袋

– とげ抜き

 

さらには、必須ではないものの推奨装備として

 

「ヘビガード」なるものが記載されている。

 

ジャングルを走っていると、茂みにいるヘビには気が付けない。

ヘビは踏まれると、反射的に脚に噛み付いてくるそうだ。

 

そうすると、もはやヘビを避けようがない。

 

そのために編み出された装備がコレらしい。

 

snakeguardztan

販売サイトに

MADE IN USA

と、やたらデカデカと強調されている。

さぞかし米国の叡智が詰まった逸品なのだろう。

 

こうして、ジャングルにむけての装備品が着々と揃って行った。
ウェアも、アームカバー、ロングタイツ、グローブを装備し、肌の露出を避けるに限る。

肌が出ない分暑さは増すが、レース中、確実になにかしら擦れたり血を流したりする筈だ。

少しでもダメージや感染症のリスクを減らせる方がいい。

 

こうなると、残す問題はただ一つ。

 

北極と南極をニンジャで走り、

チーム世界一となったアタカマ砂漠ではダイコンで走ったワタクシだ。

 

 

「もちろん、フツーの格好で走るだけじゃ、

オモロくもなんともないよな(; ・`ω・´)??」

 

とはいえ、今回のレースは、全く経験の無い環境ばかりだ。

 

ダイコンなんて着たら、川で溺れるか、密林で引っかかって動けなくなるだけだ。

 

ニンジャ刀は勇者の武器っぽいが、あんな重いモノもって走るなんて、

そんなのはバカがやるコトだ(`・ω・´)

そもそも、あんな長いモノ、密林で邪魔でしかないだろう。

 

一体、ボクはどうすればいいというのか。

 

明日への希望さえ見失いかけていた時に、

世界を救う伝説の勇者が現れたのだった。

 

つづく

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