UTMB完走記 1:山道をマラソン? 危ないジャン(´・д・`)?


 

リュックサックに、水筒とオヤツを詰めこんで

山に向かって「ヨーロレイヒー」と叫びながら

楽しく草原を駆け巡る。

 

紛れも無く、ピクニックの風景そのものだ。

 

これから語られるのは、

ヨーロッパ最高峰のモンブランを舞台にした、

UTMB (ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)という

ちょっち長い、ピクニックのお話。

 

モンブランの周りの山道をぐるっと168km、

フランス、イタリア、スイスの3つの国をまたぎながら

37時間半もの間、2晩寝ずに駆け巡った。そんな、お話。

 

~~~~~~~~

「ゆーてぃーえむびー?(´・ω・`) モンブラン? 美味しいの?」

4年前にランニングをはじめて数カ月後たったある日、

初めて「トレイル・ランニング」という単語に遭遇した。

 

それまで35年間運動ゼロだった僕が、フルマラソンも2~3度完走し

「マラソンだったら、オジサンに何でも聞いてみ(`・ω・´)」

と勘違いしていた時だった。

 

 

「は(;・∀・)?? 『 とれいるらんにんぐ?』

山道をマラソンすんの? なにそれ、危ないじゃん(´・ω・`)」

 

ランを初めて6ヶ月後に初チャレンジしたトレイルレースは

アタマを木に打つわ、道に迷うわ、岩につまづきコケるわ、ヒザが大笑いしてガクガクになるわで

「なにこれ、普通のマラソンと段違いにキツいじゃん(´・ω・`)」な連続。

 

でも、さんざん苦しい思いをして坂道を登ったあとの、

一気に坂道を駆け下りるスリルと爽快感にすっかり病みつきになってしまった。

岩やら木の根やらまみれの足場に常に目を配りながら

一瞬で数歩先の足場まで判断しながら、文字通り転げ落ちるように駆け抜けるのだ。

全体重を預けたハズの岩が不安定で、カラダごと吹っ飛びそうになっても

瞬時に空中でバランスを取り直し、なんとか体勢を立て直し

踊るようにして坂道を下っていく。

 

その瞬間の

「ヤベ、オレ、ひょっとしてチョ~カッコいいんでね(;・∀・)?」

感たるや半端ない。

たまに、着地に失敗して、大コケした時のカッコ悪さと

イタさも、さらに半端ない。

 

そんな「トレイルランニング」という業界の、

世界最高の舞台とも言われるのが、

「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」

略してUTMBというらしい。

 

「モンブラン」って、Mont.Blanc

つまり、英語で言うなら

マウント・ブラン。Mt.Blanc。

なーるね、フランス語ね。シルブプレね。

「マウント・モンブラン」

とか、間違っても言っちゃダメね。ゼッタイ(;・∀・)。

 

トレイルを初体験し、初めて「UTMB」の単語を耳にした時の僕といえば、

せいぜい、そんなレベルでしか無かったのだ。
「UTMB?? ウルトラってくらいだから、

なんだかヤバそうなレースだね(; ・`д・´)」

聞くに、「いわゆる、100マイルレース」だそうな。

「いわゆる」って……

そもそもマイルって、何キロなのさ?
ん、1マイル=1.6キロ??

ひゃ、100マイルって、160km(´・д・`)……

 

 

先生、イミがわかりません(;・∀・)。

 

 

トレイルレースの難易度は、

その距離以上に

「累積標高差」がポイントだという。

 

通常のロード(舗装路)を走るレースと違い、

山道を走るので、登りもあれば下りもある。

「レース中、累積でどれだけの標高差を登るのか

それが、「累積標高差」。

同じ距離のレースであっても、累計標高差が大きいほうが難易度も高くなる。

 

 

日本で一番有名なトレイルレースは、

「ハセツネ」と呼ばれるレース。

世界的に有名な登山家でありながら、雪崩で帰らぬ人となった

長谷川恒男さんの名前を冠した

「日本山岳耐久レース」。

その愛称が「ハセツネCUP」である。

 

制限時間24時間で、約72kmの道のりを

「生き抜いて、帰ってくる」

レース。

 

そのハセツネの累計標高差が、約4600mだそうだ。

72kmもの距離を走るだけでもタフなのだが、

その間、累計で4600m登って、4600m下るのだ

※一般的な富士山登山(5合目〜山頂)は、累積標高が約1500〜1600mほど。

 

 

世界は、広い。

ハセツネの距離も累積標高差も2倍以上あるような

100マイルトレイルレースが

世の中にはゴロゴロ存在しているらしい。

その中でも世界中のランナーが憧れるのが、

UTMBだという。

そんなバケモノみたいな話を聞いた時には

まるでオリンピックの話を聞いているような

「周りから眺めている、一観客」

でしかなかったのだが……

つづく

UTMB完走記 1:山道をマラソン? 危ないジャン(´・д・`)?」への1件のフィードバック

  1. 野中 勉

    小野さん、モンブランでお会いした野中です、その時はありがとうございました。
    UTMBで検索していたら偶然小野さんのブログにたどり着きましたー(1週間前くらいに)。
    それと先週の日曜日に小野さんの本も買いました!
    何度か本屋で見かけていた表紙だったんですが、よくよく手に取ってみてビックリ、でした。

    モンブランの完走記、楽しく読ませて頂きましたー。
    レベルは違いますが同じレースを走っているので、すごく共感できます!
    私の参戦記もやっと昨日でゴールしました(長すぎです、、)。

    UTMF2013LIVEカメラマン姿の小野さんの写真をたまたま撮っていたので、
    (メインはセバスチャンですが、、、すみません、、)
    何かの機会にお渡ししますね。

    それでは!!  野中

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です